ホンダフィットのライバル比較！ヤリスやノートとは、どのような違いがある？【プロ徹底解説】

更新日：2023.05.19

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2020年2月に発売開始となったホンダの4代目フィット。そのライバルとなるのは、同じ2020年に登場したトヨタのヤリス、そして日産のノートです。同年にデビューした3モデルを比較してみました。

文・鈴木ケンイチ／写真・PBKK

鈴木ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3～4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会（AJAJ）会員　自動車技術会会員　環境社会検定試験（ECO検定）

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Chapter: 3モデルのそれぞれの特徴とは; クロスオーバーと上位車種を用意するライバルたち; パワートレインとスペックの違い; 価格帯の違い

フィットの中古車一覧

ホンダフィット 1.3 G Fパッケージ禁煙車ナビBカメラETC

本体価格

28.8万円
支払総額

45万円

年式：2009年
走行距離：5.7万km
車検：車検整備付
なし

ホンダフィット 1.5 RS

本体価格

29万円
支払総額

46.8万円

年式：2011年
走行距離：11.1万km
車検：車検整備付
なし

ホンダフィット 1.3 13G FパッケージナビTV Bカメラ ETC スマートキー

本体価格

45万円
支払総額

47万円

年式：2013年
走行距離：7.7万km
車検：R.6年06月
なし

ホンダフィット 1.3 G 車検・Bluetoothナビ・保証付き☆

本体価格

40万円
支払総額

45万円

年式：2012年
走行距離：7.8万km
車検：R.6年12月
なし

ホンダフィット 1.5 RS 6速MT ナビ・TV・Bluetooth

本体価格

69.8万円
支払総額

84.1万円

年式：2015年
走行距離：11万km
車検：車検整備付
あり

ホンダフィットの中古車一覧を見る

3モデルのそれぞれの特徴とは

ホンダのフィット、トヨタのヤリス、日産のノートという3モデルは、それぞれのメーカーを代表するコンパクトカーであり、世界各地で販売される重要モデルでもあります。

フィットの特徴は、ホンダの「MM思想(マン・マキシマム／メカ・ミニマム)」に則った広い室内空間にあります。車体中央の前席下に燃料タンクを配置し、モノフォルムのボディとすることで、広い室内空間を実現しました。4代目モデルとしては、数字には表れない心地よさを追求し、優しいグリルレスのフロントフェイスとなっています。

ヤリスは、WRCで大活躍しているように「軽快なハンドリング」と「アクティブで躍動感のあるデザイン」、そして世界最高レベルの低燃費性能が特徴となります。先代までのヴィッツという名称から、グローバル市場で使われてきたヤリスに代わったこともトピックです。

ノートの特徴は先進性でしょう。エンジン車のグレードを廃して、すべてがハイブリッドとなりました。シャープでクールなデザインも新型ノートの特徴です。ただし、車全体のフォルムはフィットに近いモノフォルムで、室内空間の広さも特徴となります。

クロスオーバーと上位車種を用意するライバルたち

フィット、ヤリス、ノートは、それぞれのメーカーの最量販車種ということもあり、バリエーションが豊富に用意されているのも共通の特徴です。

フィットの場合は、基本グレードを「BASIC」とし、装備を充実化させた「HOME」、より上質さをアップさせた「LUXE」、そして最低地上高をアップさせたクロスオーバー風の「CROSSTAR」、走りにこだわった「RS」という5グレードを用意しました。

ヤリスはグレード違いというよりも、別車種としてSUVのヤリスクロス、スポーツタイプのGRヤリスを発売。グレードにより、大きな違いを持つヤリス・シリーズとして、幅広いニーズに応えています。

ノートは、基本のノートと、ワイドボディに装備を充実させた派生モデルのノートオーラというバリエーションを用意します。クロスオーバーは基本のノートをベースにカスタム・ブランドのAUTECHから、AUTECH CROSSOVERが発売されています。

パワートレインとスペックの違い

続いてパワートレインを比較してみましょう。

フィットは、e:HEVと呼ぶハイブリッドと、1.5リッターのガソリン・エンジンの2種類のパワートレインを用意します。エンジン車のミッションはCVTのみ。4WDは、どちらもプロペラシャフトを使うビスカスカップリング方式です。e:HEVは、走行のほとんどを駆動モーターでカバーし、高速走行の一部だけでエンジン直結モードで走行します。最高出力は駆動用モーターが90kW(123PS)、エンジンが78kW(106PS)。1.5リッターエンジン車の出力は87kW(118PS)となります。燃費性能はe:HEVで最高30.2km/l(WLTCモード)、エンジン車で18.7㎞/ｌ(WLTCモード)となります。

ヤリスはハイブリッドと、ガソリン・エンジンの1リッター、1.5リッターの3種類。ハイブリッドの仕組みはプリウスなどと同じ遊星ギヤを使うTHS Ⅱで、システム最高出力は85kW(116PS)で、燃費性能は最高36.0㎞/ｌ(WLTCモード)を誇ります。4ＷＤは、後輪をモーター駆動するE-Fourを採用します。ガソリン車は1リッターが、最高出力51kW(69PS)で燃費性能が最高20.2km/l(WLTCモード)。1.5リッターは、最高出力88kW(120PS)で、燃費性能が最高21.6km/l。エンジン車のミッションは1リッターがCVTで、1.5リッターはCVTと6速MTを用意。1リッターはFFのみとなりますが、1.5リッターはFFと4ＷＤの両方が用意されています。

ノートはe-POWERと呼ぶハイブリッドのみ。エンジンで発電し、駆動用モーターで走るというのが特徴となります。4ＷＤモデルは後輪をモーターで駆動する方式です。駆動用モーターの最高出力はFFモデルで85kW(116PS)、4ＷＤは、これに50kW(68PS)の後輪用モーターが加わります。燃費性能はFFで28.4km/l(WLTCモード)、4ＷＤで23.8km/l(WLTCモード)となります。

価格帯の違い

フィットの価格は、エンジン車が159万2800円～231万4400円。ハイブリッドが199万7600円～266万4200円となります。

ヤリスの価格は、エンジン車の1リッターが147万円～164万5000円、1.5リッターが154万8000円～220万6000円、ハイブリッド車が201万3000円～254万8000円。

ノートが221万1000円～246万9500円となります。AUTECH CROSSOVERは257万6200円～287万8700円です。

3車を見比べると、フィットの強みは広い室内と、ワイドなバリエーションを用意したグレード編成でしょう。ヤリスは1リッターのエントリーからあるハードルの低さと、優れた燃費性能、スポーティなルックスではないでしょうか。そしてノートはハイブリッドに徹した先進性と、ハイクオリティなAUTECH CROSSOVERの存在が魅力となります。それぞれ、異なる個性が備わっていることが分かります。

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