BMW1シリーズのライバルは?Aクラス・ゴルフ・A3/S3?それともメガーヌ?

BMW M135i xDrive 萩原文博

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2019年に登場した、3代目となる、BMW 1シリーズ。BMWのエントリーモデルとしてラインナップされている1シリーズですが、最大のトピックスといえば、後輪駆動を貫いてきた1シリーズもついに前輪駆動へと駆動方式を変更したことでしょう。

そのため、前輪駆動方式の採用により、後部足元のスペースが約40mm広くなり、ラゲッジ・ルームの容量は20L 増加し、380Lとなり、後席を倒すと最大1,200L まで拡大。Qi 対応の機器(スマートフォン等)を充電できるワイヤレス充電機能を全車に標準装備。

また、「OK, BMW」と呼べばクルマ側が反応してくれる最新のインフォテイメントシステムを搭載するなど、今回は、外装、内装、安全装備、グレード別の違い、人気カラー、座席や荷室(ラゲージスペース)、オプション装備にライバルまで。などあらゆる視点からBMW 1シリーズをひも解いていきます。登場車種はその中でもトップグレードのM135i xDriveです。

文/写真・萩原 文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
BMW1シリーズのライバルを挙げるとすると?
BMW1シリーズのライバル その1|フォルクスワーゲン ゴルフ
BMW1シリーズのライバル その2|メルセデス・ベンツ Aクラス
BMW1シリーズのライバル その3|アウディ A3/S3
BMW1シリーズのライバル その4|ルノー メガーヌ
BMW1シリーズのM135i xDrive by CARPRIMEを動画でお届け

BMW1シリーズのライバルを挙げるとすると?

今回試乗したM135i xDriveのボディサイズは、全長4,355mm×全幅1,800mm×全高1,465mmです。まずライバルとして取り上げたいのは、このカテゴリーのベンチマークとなっているフォルクスワーゲン・ゴルフです。

すでに本国ではニューモデルとなるゴルフ8が発表されていますが、日本市場では2013年に導入されたゴルフ7が販売されています。ブランド力そして発売時期を考えるとメルセデス・ベンツAクラスが実力の拮抗したライバルと言えるでしょう。ベーシックなモデルに加えて、スポーティなAMGモデルも充実しているのが特徴です。
そして、発売時期は2013年9月と6年以上経過していますが、モデルの熟成度が光るのがアウディ A3です。S3そしてRS3というハイパフォーマンスモデルも設定されています。

そして、ルノー メガーヌを忘れてはいけません。ワークスチューニングブランド「ルノースポール」が手掛けたモデルはドイツにあるニュルブルクリンク北コースでFF車最速のタイトルを獲得しています。それでは、BMW 1シリーズのライバルとなる欧州5ドアハッチバックを紹介しましょう。

BMW1シリーズのライバル その1|フォルクスワーゲン ゴルフ

まずはフォルクスワーゲン・ゴルフです。ゴルフのボディサイズは全長4,265mm×全幅1,800mm×全高1,480mm。そしてホイールベースは2,635mmで、BMW1シリーズと比べると、全長はやや短めで、全高は若干高め。そしてホイールベースは35mm短くなっています。

2013年4月に登場したゴルフは毎年、安全装備やオーディオなどのアップデートを行い、2017年5月にマイナーチェンジを行い、内外装の変更とともにコネクティビティ機能や運転支援システムなど安全性能を向上させています。
現在、ゴルフに搭載されているパワートレインは1.2L直列4気筒ターボ+7速DCT、1.4L直列4気筒ターボ+7速DCT、2L直列4気筒ディーゼルターボ+7速DCTの標準モデルに加えて、スポーティモデルのGTIには2L直列4気筒ガソリンターボ+6速DCT、PHEVのGTEは1.4Lガソリンターボ+モーターというプラグインハイブリッドシステムに6速DCT。

そしてハイパフォーマンスモデルのゴルフRには最高出力310psを発生する2L直4ガソリンターボエンジン+7速DCTを搭載。駆動方式も4WDを採用するゴルフの最高峰モデルです。運転支援システムは渋滞時追従支援システム「トラフィックアシスト」をクラスで最初に採用するなど充実しています。

BMW1シリーズのライバル その2|メルセデス・ベンツ Aクラス

続いては、メルセデス・ベンツAクラスです。4代目となる現行型Aクラスは2018年10月に日本市場に導入されました。ボディサイズは全長4,420mm×全幅1,800mm×全高1,420mm。そしてホイールベースは2,730mmと、全幅はBMW1シリーズと同じですが、全長やホイールベースは長く、全高は低いワイド&ローのフォルムとなっています。

現行型Aクラスのトピックスは、対話型インフォテイメントシステムの「MBUX」を導入したことでしょう。「ハロー!メルセデス」というと音声認識機能が立ち上がり、エアコンの温度調整やナビの目的地設定などを行ってくれます。
また、インテリアは2枚の液晶パネルを組み合わせた特徴的なインパネが先進性をアピールしています。搭載されるパワートレインはベーシックモデルには1.4L直4ガソリンターボエンジン+7速DCTそして2L直ディーゼルターボエンジン+8速ATの2種類でどちらも駆動方式はFFのみです。

さらに、ハイパフォーマンスモデルのメルセデス・AMGにはAMGのエントリーモデルとなる最高出力306psを発生する2直4ガソリンターボ+7速DCTというパワートレインを搭載したA35 4マチック。そして最高出力421psを発生する2直4ガソリンターボ+8速ATというパワートレインを搭載したA45 4マチック+を設定しています。

こちらのAMG Aクラスはハイパワーを確実に路面に伝えるため駆動方式は4WDとなります。Aクラスはメルセデスブランドのエントリーモデルですが、最上級モデルのSクラスに匹敵する運転支援システムを搭載しているのが特徴です。

BMW1シリーズのライバル その3|アウディ A3/S3

ドイツプレミアムブランドの一つであるアウディはA3スポーツバックがライバルとなります。2013年に導入された現行型A3は、現在スポーツバックと呼ばれるモデルのみが販売されています。ボディサイズは全長4,325mm×全幅1,785mm×全高1,450mm
そしてホイールベースは2,635mmとBMW1シリーズよりちょうどひと回りコンパクトなサイズとなっています。搭載されているパワートレインは1.4L 直4ガソリンターボエンジン+7速DCT、2L 直4ガソリンターボエンジン+7速DCTの2種類。

駆動方式は1.4L車がFF、2L車がアウディ独自のクワトロと呼ばれる4WDを採用しています。 A3にはハイパフォーマンスモデルのS3/RS3が設定されています。S3は最高出力290psを発生する2L 直4ガソリンターボエンジン+7速DCTを搭載。そしてRS3は最高出力400psを発生する2.5L 直列5気筒ガソリンターボ+7速DCTを搭載。

両車とも駆動方式は4WDとなっています。安全装備は緊急時に自動的にブレーキをかけて、衝突事故の被害を軽減させる「アウディプレセンスフロント」をはじめ、アダプティブクルーズコントロールなど運転支援システムを標準装備しています。

BMW1シリーズのライバル その4|ルノー メガーヌ

メガーヌR.S
これまで紹介した3モデルはすべてドイツ車でしたが、最後に取り上げるのはフランス車のルノーメガーヌです。4代目となる現行型メガーヌは2017年に日本に導入されました。フランス車は輸入車の中で運転支援システムがやや遅れているイメージがありましたが、現行型メガーヌは高い走行性能と安全性能を両立しています。
メガーヌR.S
ボディサイズは全長4,395mm×全幅1,815mm×全高1,435mm。そしてホイールベースは2,670mmとなっていて、ホイールベースは同じで、全長と全幅が大きく、全高は低くなっています。

メガーヌはワークスブランドのルノースポールが標準モデルの開発に携わっており、走行性能の高さが魅力です。 搭載されているパワートレインはベーシックモデルが1.2L直4ガソリンターボエンジン+7速DCT、1.6L直4ガソリンターボエンジン+7速DCTの2種類です。

ルノースポールと呼ばれるスポーティモデルには最高出力279psを発生する1.8L直4ガソリンターボエンジン+6速DCTを搭載。なかでもトロフィーと呼ばれるモデルは最高出力が300psまでパワーアップされています。

そのハイパワーを活かすために4コントロールとよばれる電子デバイスや、専用サスペンションが装着されています。 このほかにも国産車ではマツダ3、トヨタカローラスポーツなど様々なライバルが存在しています。

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2019年に登場した、3代目となる、BMW 1シリーズ。BMWのエントリーモデルとしてラインナップされている1シリーズですが、最大のトピックスといえば、後輪駆動を貫いてきた1シリーズもついに前輪駆動へと駆動方式を変更したことでしょう。

そのため、前輪駆動方式の採用により、後部足元のスペースが約40mm広くなり、ラゲッジ・ルームの容量は20L 増加し、380Lとなり、後席を倒すと最大1,200L まで拡大。Qi 対応の機器(スマートフォン等)を充電できるワイヤレス充電機能を全車に標準装備。

また、「OK, BMW」と呼べばクルマ側が反応してくれる最新のインフォテイメントシステムを搭載するなど、今回は、外装、内装、安全装備、グレード別の違い、人気カラー、座席や荷室(ラゲージスペース)、オプション装備にライバルまで。

などあらゆる視点からBMW 1シリーズをひも解いていきます。登場車種はその中でもトップグレードのM135i xDriveです。

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