【プロ徹底解説】メルセデス・ベンツ 新型Aクラスはライバルと比較すると?アウディA3、BMW1シリーズと徹底比較 !

メルセデス・ベンツ Aクラス A200d

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2018年に登場した、メルセデス・ベンツ Aクラス。メルセデス・ベンツのエントリーモデルとしてラインナップされているAクラスですが、「ハイ、メルセデス」と呼べばクルマ側が反応してくれる最新のインフォテイメントシステム「MBUX」を搭載するなど、従来のエントリーモデルとは比べられないほど先進的なモデルに仕上がっています。今回は、外装、内装、安全装備、グレード別の違い、人気カラー、座席や荷室(ラゲージスペース)、オプション装備にライバルまで。などあらゆる視点からAクラスをひも解いていきます。

文・鈴木ケンイチ/写真・萩原文博

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
新型Aクラスのライバルはドイツ御三家のコンパクトモデル
FRからFFになって室内空間を拡大したBMW1シリーズ
改良を続けて熟成したA3スポーツバック
先進性で先をゆく新型Aクラス
動画でもお届け!BMW M135i xDrive by CARPRIME

新型Aクラスのライバルはドイツ御三家のコンパクトモデル

メルセデス・ベンツ Aクラス
BMW M135i xDrive

2019年に登場した、3代目となる、BMW 1シリーズ。BMWのエントリーモデルとしてラインナップされている1シリーズですが、最大のトピックスといえば、後輪駆動を貫いてきた1シリーズもついに前輪駆動へと駆動方式を変更したことでしょう。そのため、前輪駆動方式の採用により、後部足元のスペースが約40mm広くなり、ラゲッジ・ルームの容量は20L 増加し、380Lとなり、後席を倒すと最大1,200L まで拡大。Qi 対応の機器(スマートフォン等)を充電できるワイヤレス充電機能を全車に標準装備。また、「OK, BMW」と呼べばクルマ側が反応してくれる最新のインフォテイメントシステムを搭載するなど、今回は、外装、内装、安全装備、グレード別の違い、人気カラー、座席や荷室(ラゲージスペース)、オプション装備にライバルまで。などあらゆる視点からBMW 1シリーズをひも解いていきます。登場車種はその中でもトップグレードのM135i xDriveです。

Audi A3 Sportback
新型Aクラスのライバルと言えるのは、メルセデス・ベンツを筆頭にBMWとアウディというドイツ御三家と呼ばれるドイツのプレミアム・ブランドのコンパクトモデルでしょう。具体的なモデル名を挙げれば、BMWの1シリーズ、アウディのA3となります。ちなみに、BMWの2シリーズはメルセデス・ベンツのBクラスがライバル。アウディのA1はサイズがもうひとクラス下なので、御三家(メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ)の中ではライバル不在となります。

では、BMW1リシーズとアウディA3はどのようなクルマなのかを説明します。

FRからFFになって室内空間を拡大したBMW1シリーズ

BMW M135i xDrive
BMWの1シリーズは、これまでエンジンを縦置きした後輪駆動、つまりFR方式というレイアウトを特徴としていました。FR方式はスポーツカーやミドルクラス以上のセダンに採用されることの多いレイアウトで、古典的で素直な運動特性が特徴となります。ただし、コンパクトカーでFR方式を採用すると、室内空間が狭いというデメリットがあるため、今では、ほとんどのコンパクトカーはエンジン横置きのFF方式を採用しています。
先代 BMW 1シリーズ イメージ画像
BMWは、そうした世の流れに長いこと抵抗していましたが、現行の1シリーズより路線を変更して、FF方式を採用しました。それが、昨年8月より日本での発売が開始された現行1シリーズです。FF方式を採用しているため、室内空間は広くなり、利便性という点でのライバルとの差はほとんどなくなりました。また、インフォテイメント系には、対話式の音声入力を可能とするBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントを採用しているのも特徴です。

モデルラインナップは、ベーシックは118iとパワフルなM135の2モデルが基本です。118iは、最高出力140馬力の1.5リッター3気筒ガソリン・ターボ・エンジンを搭載。トランスミッションは7速DCT。装備の違いにより、118i、118i Play、118i M Sportがあり、価格は367.4万円~454.3万円。

パワフルなM135i xDriveは最高出力306馬力の2リッター直列4気筒ガソリン・ターボ・エンジンに8速ATを組みあわせる4WDモデル。価格は693万円。Aクラスでいえば、AMGモデルに該当する上級モデルです。

改良を続けて熟成したA3スポーツバック

Audi A3 Sportback
アウディのCセグメントのハッチバックといえばA3スポーツバックとなります。現在、販売されるモデルは5種類。ベーシックなモデルは、最高出力122馬力の1.4リッター直列4気筒ガソリン・ターボ・エンジンを搭載するA3スポーツバック30TFSIとA3スポーツバック30TFSIスポーツの2モデル。

上級となるのが最高出力190馬力の2リッター直列4気筒ガソリン・ターボ・エンジンを搭載する、A3スポーツバック40TFSIクワトロと、A3スポーツバック40TFSIクワトロスポーツ。こちらの2モデルは名称にもあるように、4輪駆動となっています。そして、最高出力290馬力のS3スポーツバックが最もスポーティなトップモデルに君臨します。

先進性で先をゆく新型Aクラス

価格は、A3スポーツバック30TFSIが304万円、A3スポーツバック30TFSIスポーツが342万円、そしてA3スポーツバック40TFSIクワトロで415万円、A3スポーツバック40TFSIクワトロスポーツで446万円、S3スポーツバックは633万円となります。
アウディA3の現行モデルの日本での発売は2013年秋より。その後、2017年に大きな改良が施されるなどして、今では自動ブレーキなど、ライバル同様の先進の運転支援システムを揃えます。

新型Aクラスと、BMW1シリーズ、アウディA3を比較したとき、それぞれに良いところを見つけることができます。
Aクラスの良いところは、MBUXといった最先端のインフォテイメントシステムを導入しているところでしょう。運転席に乗り込んだときのモダンさは、やはりライバルを大きく上回ります。また、ディーゼル・エンジンをラインナップに持つのもメリットのひとつ。コンパクトカーでありながらも、燃費性能と力強い低速トルクによる独特の走り味は、A200dならではの魅力です。
メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+
また、スポーティモデルであるAMGに、A35 4MATICとA45 S 4MTIC+という2モデルを用意するのもAクラスのみ。A35 4MATICの306馬力で628万円というスペックは、ライバルとなるBMWのM135i xDriveやアウディS3スポーツバックと近いものになりますが、上級となるA45 S 4MTIC+は421馬力で790万円。パワーも価格も1つ上という存在です。最もパワフルで最も高額なモデルが用意されているのがAクラスとなります。
BMWの魅力は、ライバルの中で最も新しいという部分でしょう。対話式の音声入力はメルセデス・ベンツのMUBXと同等。また、BMWらしい走りの軽快さが大きな魅力となります。登場から、約半年の間の販売は好調のようで、FF化による販売成績でのネガティブなところは見られないということです。

動画でもお届け!BMW M135i xDrive by CARPRIME

2019年に登場した、3代目となる、BMW 1シリーズ。BMWのエントリーモデルとしてラインナップされている1シリーズですが、最大のトピックスといえば、後輪駆動を貫いてきた1シリーズもついに前輪駆動へと駆動方式を変更したことでしょう。そのため、前輪駆動方式の採用により、後部足元のスペースが約40mm広くなり、ラゲッジ・ルームの容量は20L 増加し、380Lとなり、後席を倒すと最大1,200L まで拡大。Qi 対応の機器(スマートフォン等)を充電できるワイヤレス充電機能を全車に標準装備。また、「OK, BMW」と呼べばクルマ側が反応してくれる最新のインフォテイメントシステムを搭載するなど、今回は、外装、内装、安全装備、グレード別の違い、人気カラー、座席や荷室(ラゲージスペース)、オプション装備にライバルまで。などあらゆる視点からBMW 1シリーズをひも解いていきます。登場車種はその中でもトップグレードのM135i xDriveです。

そしてアウディに関して言えば、普通のA3スポーツバックに4WDモデルが用意されていること。Aクラスと1シリーズで4WDが欲しいとなると、AMG、もしくはMモデルになってしまいます。また、エントリーが304万円というリーズナブルさも、大きな魅力でしょう。
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