【プロ徹底解説】BMW 1シリーズは、Cセグメント唯一のFR車だった!その歴史を辿る

BMW 1シリーズ 2004

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2019年に登場した、3代目となる、BMW 1シリーズ。BMWのエントリーモデルとしてラインナップされている1シリーズですが、最大のトピックスといえば、後輪駆動を貫いてきた1シリーズもついに前輪駆動へと駆動方式を変更したことでしょう。

そのため、前輪駆動方式の採用により、後部足元のスペースが約40mm広くなり、ラゲッジ・ルームの容量は20L 増加し、380Lとなり、後席を倒すと最大1,200L まで拡大。Qi 対応の機器(スマートフォン等)を充電できるワイヤレス充電機能を全車に標準装備。

また、「OK, BMW」と呼べばクルマ側が反応してくれる最新のインフォテイメントシステムを搭載するなど、今回は、外装、内装、安全装備、グレード別の違い、人気カラー、座席や荷室(ラゲージスペース)、オプション装備にライバルまで。などあらゆる視点からBMW 1シリーズをひも解いていきます。登場車種はその中でもトップグレードのM135i xDriveです。

文/写真・萩原文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
Cセグメントに唯一のFRとして登場した1シリーズ
2代目へと正常進化しながら守る、FRレイアウト
3代目となりついにFFへと変更した1シリーズ
動画でもお届け!BMW M135i xDrive by CARPRIME

Cセグメントに唯一のFRとして登場した1シリーズ

BMW1シリーズは、フォルクスワーゲン・ゴルフがベンチマークとなる欧州Cセグメントというカテゴリーに導入されているBMWブランドのエントリーモデルです。このカテゴリーに属するクルマのほとんどがFFの駆動方式を再お湯しているに対して、2004年に導入された初代1シリーズは唯一FRの後輪駆動を採用したモデルとして、差別化を図りました。 初代1シリーズは当時の3シリーズをシャシーが流用されており、ボディサイズは全長4240mm×全幅1750mm×全高1430mm(120i)でした。当時、販売されていた3シリーズの全幅が1800mmを超えてしまい、立体駐車場に入らないというユーザーの多くが1シリーズを購入したというエピソードがあります。

デビュー当初は5ドアのハッチバック車のみで、グレードは最高出力150psを発生する2L直列4気筒エンジンを搭載する120i、同じ2Lエンジンながら、最高出力が129psと抑えた118iそして最高出力115psを発生する1.6L直列4気筒エンジンを搭載する116iの3タイプを設定。全車6速ATが組み合わされ、駆動方式はFRのみです。
その後2005年には最高出力265psを発生する3L直列6気筒エンジン+6速MTというパワートレインを搭載したフラッグシップモデルの130i Mスポーツを発売しました。2006年には130iに6速AT車が追加され、2007年にはマイナーチェンジを行い、内外装の変更とともに118iを廃止するなどグレード構成が変更されています。
BMW 1シリーズ・クーペ
その後、当初5ドアハッチバックだけでしたが、2008年には2002の再来と騒がれた2ドアクーペの135i、そして4人乗りのオープンカーの120iカブリオレを追加し、多彩なボディタイプを用意していました。クラス唯一のFR車ということもあり、実用性とともに高い走行性能が多くのファンを魅了しました。 

2代目へと正常進化しながら守る、FRレイアウト

2011年に導入された2代目となる1シリーズは2ドアクーペやカブリオレが2シリーズへと移行し、5ドアハッチバックのみに戻りました。ボディサイズは全長4335mm×全幅1765mm×全高1440mmで多くの立体駐車場に対応した優れたパッケージングとなっています。駆動方式は初代同様にFRを採用。搭載するエンジンは最高出力が116iは136ps、120iが170psと2つの出力となる1.6L直列4気筒ターボとなりました。組み合わされるトランスミッションは8速ATへと変更されています。

BMW M135i
このモデルから標準モデルに加えて、スポーツやスタイル、Mスポーツといった装備などの仕様が自由に選べるデザイン・ラインを設定しました。
2012年に最高出力325PSを発生する3L直列6気筒ターボ+8速ATというパワートレインを搭載したM135iを追加。先代の130i MスポーツはMT車もありましたが、このM135iはAT車のみとなっています。そして2015年5月にマイナーチェンジを行い、内外装を一新。

特にフロントマスクは大幅に変更されシャープな印象を強調しています。このマイナーチェンジの際にグレード構成が変わり116iから118iへと変更されました。 その後、搭載されるエンジンが118iは1.5 L直列3気筒ターボへと変更。そして2016年には120iの2L直4ターボエンジンが最高出力184psを発生する新エンジンに換装。また、135iも最高出力340ps発生する新エンジンに変更され、M140iへと進化しています。

さらに先代1シリーズ後期型のメインとなる2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載した118dを設定。高い走行性能に優れた燃費性能を加えたモデルとして大ヒットしました。 

3代目となりついにFFへと変更した1シリーズ

2019年に導入された3代目1シリーズは、駆動方式が従来のFRからFFへと変更され、ボディサイズは全長4335mm×全幅1800mm×全高1465mmと全幅と全高が拡大され、室内空間が広くなっています。グレードは1.5L直列3気筒ターボエンジン+7速DCTというパワートレインを採用した118iと2L直列4気筒ターボエンジン+8速ATを採用したM135I Xドライブの2グレードとかなりシンプルな構成となっているのが特徴です。 駆動方式がFRからFFに変更されても、BMWらしい操る楽しさは全く変わっていないのが1シリーズの魅力です。

動画でもお届け!BMW M135i xDrive by CARPRIME

2019年に登場した、3代目となる、BMW 1シリーズ。BMWのエントリーモデルとしてラインナップされている1シリーズですが、最大のトピックスといえば、後輪駆動を貫いてきた1シリーズもついに前輪駆動へと駆動方式を変更したことでしょう。そのため、前輪駆動方式の採用により、後部足元のスペースが約40mm広くなり、ラゲッジ・ルームの容量は20L 増加し、380Lとなり、後席を倒すと最大1,200L まで拡大。Qi 対応の機器(スマートフォン等)を充電できるワイヤレス充電機能を全車に標準装備。また、「OK, BMW」と呼べばクルマ側が反応してくれる最新のインフォテイメントシステムを搭載するなど、今回は、外装、内装、安全装備、グレード別の違い、人気カラー、座席や荷室(ラゲージスペース)、オプション装備にライバルまで。などあらゆる視点からBMW 1シリーズをひも解いていきます。登場車種はその中でもトップグレードのM135i xDriveです。

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