リアシートでシートベルトをしないと何点減点? 罰金はいくら?

シートベルト

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令和元年、もはやシートベルトを装着することは当たり前という感覚になっているかもしれませんが、平成を通り越して昭和の時代に遡るとシートベルトを締めている乗員のほうが少数派でした。なにしろフロントシートのシートベルトの装着が全面的に義務化されたのは平成4年(1992年)からで、リアシートも義務化されたのは平成20年(2008年)からなのです。

文・山本 晋也
Chapter
フロントシートのベルト非装着は常に違反、リアシートは高速道路のみ
違反点数は1点だけれど反則金はない
車外放出リスクを減らすにはベルト装着は絶対

フロントシートのベルト非装着は常に違反、リアシートは高速道路のみ

現在、道路交通法では自動車の乗員は例外を除くと全席でシートベルトの装着が義務付けられています。そのため、シートベルトを締めていないと『座席ベルト着用義務違反』という交通違反になります。

ただし、暫定的な措置もあって、フロントシートについては一般道も高速道路も着用していないと交通違反として1点の違反点数になりますが、リアシートについては高速道路でのみ交通違反の違反点数対象となります。とはいえ、一般道においてリアシートのシートベルトが免除されているわけではありません。法的には全席着用義務というのが基本です。

違反点数は1点だけれど反則金はない

ちなみにシートベルトの非装着について取り締まるようになったのは昭和60年(1985年)から。このときは高速道路でフロントシートのみというものでした。

またシートベルトの装着義務違反について、罰金(正確には反則金額)はありません。あくまで違反点数1点がつくだけです。

車外放出リスクを減らすにはベルト装着は絶対

さて、義務だからというだけでシートベルトを装着するというのではクルマ好きとしてはもったいないことです。そもそも乗員の安全を守るためにシートベルトが有効なのは、体を保持してくれるからです。

フロントシートにはエアバックという装備がありますが、その正確な名前は『SRSエアバッグ』といいます。SRSとは補助拘束装置の意味で、シートベルトの補助的な役割という位置づけです。つまりエアバッグが狙い通りに機能するにはシートベルトをただしく装着していることが大前提なのです。

またシートベルトを非装着だとクルマが横転するような大きな交通事故では乗員が車内のあちこちに体をぶつけてしまいますし、最悪のケースでは割れた窓ガラスから車外に放出されることもあります。高速道路などの事故で、運転手は軽傷なのに、リアシートの乗員が車外放出によって命を落とすといったケースも珍しくありません。

交通違反でも速度超過や駐車違反といったものは周囲へ迷惑をかけるという理由から罰せられるわけですが、シートベルトについては、自分自身のためなのです。

車外放出によって被害が拡大する交通事故が目立つのが高速道路ということから、リアシートのシートベルト非装着については、高速道路でのみ違反対象となっているわけですが、一般道であっても、たとえば追突されたときにシートベルトをしていなかったがために膝をしたたかに打ち付けて骨折してしまったという話もあります。
どんなクルマに乗っていても、移動中にはシートベルトを締めておくのは基本です。クルマ好きであれば、率先してシートベルトの重要性をアピールしたいものです。
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