お相撲さんは車を運転できるの?

相撲

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大相撲は日本の国技であり、伝統文化として有名ですが、その独特な世界について、ふと「お相撲さん(力士)は自動車を運転できるの?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。実は、日本相撲協会の内規により、現役の大相撲力士は、原則として自動車やバイクを自ら運転することが禁止されています。

本記事では、その理由や背景、そして力士たちの移動方法などについて、わかりやすく解説します。

CARPRIME編集部

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Chapter
力士が運転禁止の本当の理由は過去の交通事故
現役力士の運転免許事情とペーパードライバー問題
力士の移動手段は?運転禁止でも快適に移動する工夫
まとめ|力士が運転しない理由と安全な移動術

力士が運転禁止の本当の理由は過去の交通事故

「力士は体が大きいからシートベルトが締められないのでは?」「体重で車の重心が偏って真っ直ぐ走れないから?」といった様々なウワサを聞くことがありますが、これらは運転が禁止されている直接的な理由ではありません。

本当の理由は、過去に現役力士による重大な交通事故が相次いだことにあります。特に1980年代後半、当時の人気力士が運転する車で死亡事故を起こすといった悲劇が続いたことが大きなきっかけとなり、日本相撲協会は所属する力士に対して、自動車の運転を禁止する通達を厳格化しました。

その後も事故が散発したため、協会の社会的責任や、所属力士の安全確保、そして角界の品位を保つという観点から、現在に至るまで運転禁止のルールが厳しく守られています。

現役力士の運転免許事情とペーパードライバー問題

現役の力士であっても、運転免許を取得すること自体は許可されています。 多くの相撲部屋では、入門した若い力士が、引退後のセカンドキャリアや社会生活を見据えて、師匠と相談の上で自動車教習所に通い、運転免許を取得する例も少なくありません。

しかし、現役中は前述の通り私用での運転が固く禁止されているため、仮に免許を持っていても、自分で自由に車を運転することはできません。結果として、プライベートでは運転する機会がないため、多くの力士が免許は持っていても運転経験の乏しい「ペーパードライバー」の状態となります。

ただし、一部の相撲部屋では、師匠の許可のもと、運転免許を持つ若い力士が部屋の車(ワンボックスカーなど)を運転し、関取の送迎などの役割を担うこともあります。

力士の移動手段は?運転禁止でも快適に移動する工夫

では、運転ができない力士たちは普段どのように移動しているのでしょうか。地位や場面に応じて、様々な方法が使い分けられています。
  • 運転手付きの車・タクシーで移動 

    関取クラスになると、後援会が用意した運転手付きの車や、自分でハイヤー・タクシーなどを利用して、場所入りやイベント会場への移動を行います。付け人(付き人)が運転手を務めることもあります。

  • 貸切バス(チャーターバス)で団体移動 

    地方巡業などで、大勢の力士がまとまって移動する際には、貸切バスが利用されます。これにより、集団での時間管理や荷物の運搬が効率的に行われます。

  • 新幹線“相撲列車”で長距離巡業 

    東京から大阪、名古屋、福岡など、遠方の本場所や巡業地へ移動する際には、新幹線の車両を複数、あるいは1編成を貸し切って団体移動することがあります。多くの力士や関係者が一度に乗り込む様子から、この団体列車はファンの間で親しみを込めて「相撲列車」と呼ばれることもあります。

このように、公共交通機関や専用の送迎車などを上手に使い分け、安全かつ効率的に移動しています。

まとめ|力士が運転しない理由と安全な移動術

  • 過去の交通事故が運転禁止ルールの原点 

    現役力士が自動車やバイクを自ら運転することは、日本相撲協会の内規により原則として禁止されています。これは、体が大きいからといった理由ではなく、過去に現役力士による重大な交通事故が相次いだことを教訓とし、所属力士の安全確保と、角界の品位を保つための措置です。

  • 現役力士の多くはペーパードライバー状態 

    運転免許の取得自体は可能であり、引退後のセカンドキャリアを見据えて現役中に免許を取る力士は少なくありません。しかし、私用での運転が原則として禁止されているため、多くの力士は免許を持っていても運転経験が乏しい「ペーパードライバー」の状態です。ただし、一部の相撲部屋では、師匠の許可のもと、若い力士が部屋の車(ワンボックスカーなど)の運転手を務め、関取の送迎などの役割を担うこともあります。

  • タクシー・バス・新幹線など専用移動手段を活用 

    移動は、運転手付きの車やタクシー、地方巡業での貸切バス、そして新幹線の車両を貸し切る「相撲列車」などを利用しています。後援会などから贈られた高級車と関取が並んで記念撮影をすることも珍しくありませんが、その場合も運転は付け人や専属の運転手が行います。


このように、お相撲さん自身が私用で運転することは原則としてありませんが、安全に配慮した様々な工夫で日々の移動や地方への遠征を行っています。
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