車中泊でも快眠したい!快適な就寝スペースの作り方とは?

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フィッシングやサーフィン、登山といったアウトドアスポーツを楽しむ人や、各地をクルマで旅する人にとって、必ずといっていいほど体験するのが車中泊。今回はキャンピングカーでなくとも、快適に寝られるワンポイントテクニックをお伝えします。

文・山崎 友貴
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段差を完全に解消することがカギ

段差を完全に解消することがカギ

海外と違い、比較的治安のいい日本では、「車内で仮眠をとる」という習慣が一般的です。高速道路のPA/SAや、公共施設の駐車場などで車中泊をしている人をよく見かけます。長時間の駐車は迷惑ですが、数時間程度の仮眠であれば、安全運転のためにも必要なことです。

そういったユーザーの使い方を意識して、最近の国産車はシートがフルフラットになる車種も少なくありません。特にミニバンやスモールワゴンには、こうした機能が備わっています。

ただし、シートは本来寝るためのベッドではなく、ドライブ時に快適に座るために設計されています。横方向の揺れを抑えるサイドサポートや、姿勢を正しくキープする立体的なシートクッションやシートバック。フルフラットにすると、実は凹凸が多いことに気がつくはずです。このシートの凹凸こそが、快眠の邪魔をする難敵なのです。

シートの凹凸のせいで、横たわると頭が下がってしまったり、腰の部分に出っ張りが当たったり…神経質な人だと、こうしたことが気になって寝られなくなってしまいます。この凹凸をいかに解消するかが、クルマで快眠するカギになるのです。
凹凸を無くすために、巷のドライバーは様々な苦労や工夫をしているようです。よく聞くのは、タオルを折ったり丸めたりして、段差を解消するという方法。この方法も悪くないのですが、タオルは体重がかかると沈むため、結局は段差が残ってしまいます。

もし家で敷き布団で寝ているなら、これを使ってみましょう。マットレスや敷き布団を車内に敷けば、シートの凹凸がかなり解消されます。段差が大きい場合は、寝ると多少それを感じますが、気にならない程度まで改善できるはずです。

ただし、この方法の弱点は、布団がかさばるということ。畳んでもそれなりの収納スペースが必要となるため、人数や荷物が多いドライブだと、少し窮屈になります。

限りなくフラットな就寝スペースを…というなら、エアベッドの使用がオススメです。エアマットの美点は、空気の入ったマットなので、それ自体で凹凸を吸収できるということ。実際寝てみると、驚くほどフラットなフィーリングで寝ることができます。

ただ、エアマットはそのサイズが問題。車種によってはシングルサイズしか入らず、結果的に一人しか寝られないということも。またあまり厚みのあるベッドだと、寝た時に天井とのスペースが少なく、圧迫感を感じるということがあります。また、膨らますには、電動ポンプがないと時間と労力がかかります。そういったことを踏まえて購入すれば、最高の寝心地を手に入れられます。

最近では、テント内で使うキャンプベッドを使っている人もいます。こちらは組み立ても手軽で、収納もコンパクト。凹凸の激しいシートの場合、水平に置けないことがありますが、多少の段差であれば、フラットかつ水平な寝心地を手に入れることができます。
最後に、車内での安眠のコツを2つ。1つめは車中泊をする場合は、家で使っている枕を持っていきましょう。首の位置が合わないと、なかなか安眠することができません。普段寝ている枕を使うことで、車内の就寝空間をかなり快適にすることができます。

2つめはプライベートの確保。ネットや量販店などで、クルマの窓に貼るシェードが売られていますが、これを使うことで他人の視線や照明の光を気にしないで済みます。さらに車内で着替えることも可能なので、寝間着になってゆっくり休むことができます。

シェードを買うのは予算的に…という人には、アイマスクと耳栓がオススメです。これを使うだけで、想像以上の快眠が得られるので、ぜひ試してみてください。
最後になりましたが、車中泊をする場合はドアロックを必ずかけて、エンジンは必ず切ってから寝ましょう。いくら治安のいい日本とは言え、自己防衛と他人への配慮はマストです。
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