輸入スポーツカーにあって、国産スポーツカーにない装備とは?

マクラーレン P1

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憧れのスポーツカーに乗ってみたい!そんな人は少なくないはず。国産輸入問わずスポーツカーには、魅力的なモデルがたくさんありますが、今回は輸入スポーツカーにあって、国産スポーツカーにはない装備や特徴を取り上げていきます。

文・立花 義人
Chapter
ディーゼルエンジンのスポーツカー
かっこいいドアの開き方
V12エンジン

ディーゼルエンジンのスポーツカー

トルクフルなエンジン特性と優れた燃費性能によって、エコなイメージが強いディーゼルエンジンですが、海外モデルのなかには、スポーツカーとしてディーゼルエンジンを搭載している車種があります。

たとえばVWのゴルフ GTDは、2.0L 直4ディーゼルターボエンジンを搭載するスポーツモデルで、最高出力135KW(184ps)、最大トルク380NM(38.7kgm)を発生し、0-100km/h加速は7.5秒、最高時速は229km/hと、高いパフォーマンスを持っています。
またアウディは、2016年に限定モデルのA5 DTM selectionというスポーツモデルを販売していました。こちらは、180kW(245ps)の最高出力と、580Nm(59.1kgm)の最大トルクをそれぞれ発生しする3.0LのV6ディーゼルターボを搭載し、0-100km/h加速は5.9秒、最高時速250km/hを実現。

同クラスのガソリンエンジンスポーツモデルに比べると、馬力こそ大きくないものの、分厚いトルクで重たいボディをグイグイと引っ張り、加速させてくれます。またレーシーな室内は、大人のスポーツカーとしての雰囲気があります。

さらに海を渡ったイギリスには、ディーゼルのスポーツカーを製造&販売するトライデントスポーツカーズというメーカーがあります。

現在は、ICENI(イセニ)とMAGNA(マグナ)いう2車種がラインナップされており、いずれも6.6LのV8ターボディーゼルを搭載。スタンダードモデルでも397bhp(296kW)と700lbs/ft(949Nm)を発生し、0-100km/h加速3.7秒、最高時速306km/hと、まさにスーパーカーと呼ぶにふさわしいパフォーマンスを発揮します。

ディーゼルスポーツカーは、ガソリンエンジンのように高回転まで回るエンジンではありませんが、独特のフィーリングとトルクフルな走りを楽しむことができます。

かっこいいドアの開き方

通常、運転席のドアは、車体前方のヒンジを中心として左右に開くタイプが一般的です。しかし輸入スポーツカーのなかには、さまざまなドアの開き方を持つモデルがいくつかあります。

有名なのは、ガルウィングです。ドアが上方に開く方式で、正面から見るとカモメが翼を広げたような姿に見えることから名付けられています。メルセデス・ベンツSLS AMGや、デロリアンなどがこのタイプです。
また、多くのスポーツカーに採用されている方式が、バタフライドア。これはドアが斜め前方に持ち上がる方式で、正面から見ると蝶が羽ばたいているような姿に見えることから名付けられています。マクラーレンやラ・フェラーリなどが採用しています。

さらに、ランボルギーニのアヴェンタドールなどに採用されるシザーズドアは、その名の通りハサミのような動きで上方にはねあげる開き方をします。
そしてかなり特徴的なドアの開き方をするのは、ケーニグセグのディヘドラル・シンクロ・ヘリックスドアです。これはドアが一度外側に張り出したあと、90度前方に回転して開くという独特の動きをします。

スーパーカーの特徴とも言えるこうしたかっこいいドアの開き方は、デザインや性能も含めたパフォーマンスのひとつと言えますね。

V12エンジン

乗用車に搭載されるエンジンのなかでは、最大級のサイズとなるV型12気筒。静粛性、滑らかさ、振動の少なさゆえに、高級車やスーパーカーに搭載されています。

国産車では現在、高級車も含めてV12エンジンを搭載するモデルはありません。しかし輸入スポーツカーとなれば、ランボルギーニ アヴェンタドールやフェラーリ 812 スーパーファスト、パガーニ ウアイラ、アストンマーティン V12 バンテージSといった錚々たるスーパーカーに搭載されています。

いまやスーパーカーにもハイブリッドシステムが搭載される時代ですが、V12エンジン独特の甲高いエキゾーストノートや滑らかな加速は、まさに贅を尽くした逸品にふさわしい、官能的なパフォーマンスを提供してくれます。

海外モデルのスポーツカーには、個性的なモデルがたくさんあります。エコカーやSUVが人気ですが、運転する楽しさを味わえるスポーツカーもまた魅力的ですね。
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文・立花 義人
5歳の頃に自動車図鑑で見たアルファロメオのデザインに衝撃を受け、以降クルマに魅了される。様々なクルマの個性を知りたいと考え、免許取得後国産・輸入車問わず20台以上を乗り継ぐ。車検整備を取り扱う企業に勤務していた際、メンテナンスや整備に関する技術や知識を学ぶ。趣味はドライブ、食べ歩き。現在の愛車はパサート・ヴァリアント。
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