エンジン自慢?あえてエンジンルームを魅せるクルマ6選

普段はボンネットのなかに収まり、外からは見ることができないエンジン。自動車を構成するあらゆるパーツのなかでも、もっとも重要なもののひとつです。そんなエンジンをあえて外から見えるように工夫されたミッドシップの車たち。エンジンさえも演出の一部としてスタイリングに取り入れた、こだわりのモデルを紹介しましょう。
文・西山昭智
③フェラーリ 360 モデナ
エンジンを見せる演出にこだわったフェラーリは、アニバーサリーモデルやスペシャルモデルだけではありません。F355の後継モデルとして1999年に登場した360モデナもガラスカバーを採用し、エンジンが外から見えるような構造になっています。
3.6L V型8気筒エンジンをミドシップにレイアウトし、赤く塗られた2本のカムカバーの間には、フェラーリのシンボルである跳ね馬が描かれており、Ferrariのロゴマークとともに見せる(魅せる)ことを前提にしたつくりになっていることが理解できます。
工業製品でありながら工芸品のような繊細さをみせるのは、さすがフェラーリ。この演出は、後継モデルであるF430以降にも受け継がれていきます。
フェラーリ 360 モデナ 画像ギャラリー
④ランボルギーニ アヴェンタドール
アウディが初めて手掛けたランボルギーニとして、話題をさらったムルシエラゴ。その後継版であるアヴェンタドールも、エンジンを見せるになっています。
ただし、6.5L V型12気筒エンジンを覆うガラス製のパネルは、ルーバー状に重なっており、フェラーリのようにすっきりと眺めることはできません。パネルそのものも平面になっておらず、一部に角度がつけられているのもその原因のひとつです。
ちなみにムルシエラゴをベースにした限定版のレヴェントンも、同じ素材のルーバー形状ですが、こちらはパネルが平滑なぶんエンジンルームがより見えるようになっています。