ランボルギーニで一番売れたのはガヤルド
更新日:2024.09.09
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ランボルギーニが世に放ったクルマたちは、その特徴的なスタイリングで見る者を魅了します。まさにスーパーカーのなかのスーパーカーといっても過言ではないでしょう。そんなランボルギーニですが、大量生産されるマスプロダクツから外れたところにスーパーカーとしての価値があることも事実で、基本的に何百万台と販売するものではありません。そんななか、異例の大ヒットを記録したランボルギーニを紹介しましょう。
文・大塩健史
文・大塩健史
ランボルギーニで大ヒットしたクルマはガヤルド
キング・オブ・スーパーカーメーカーといっても過言ではないランボルギーニのなかで、史上もっとも売れたクルマは「ガヤルド」です。1999年にランボルギーニがドイツのフォルクスワーゲングループ傘下に加わってから、ムルシエラゴの次に生み出したクルマです。
では、なぜ同時期に登場したムルシエラゴ以上にガヤルドが大ヒットしたのでしょうか?それは開発体制の違いにあります。ムルシエラゴは前身のディアブロの後継として開発された車種ですが、このときはまだランボルギーニの開発体制が色濃く残っていた時代でした。
旧来のランボルギーニといえば、ハンドメイドによる製造工程が多数含まれていました。そのため、ひと月に生産できる台数も限られ、くわえて製造コストも高騰。そのため希少性は高いものの、肝心の車両の信頼性ではつねに疑問符がついていました。
では、なぜ同時期に登場したムルシエラゴ以上にガヤルドが大ヒットしたのでしょうか?それは開発体制の違いにあります。ムルシエラゴは前身のディアブロの後継として開発された車種ですが、このときはまだランボルギーニの開発体制が色濃く残っていた時代でした。
旧来のランボルギーニといえば、ハンドメイドによる製造工程が多数含まれていました。そのため、ひと月に生産できる台数も限られ、くわえて製造コストも高騰。そのため希少性は高いものの、肝心の車両の信頼性ではつねに疑問符がついていました。
ドイツの哲学がもたらした進化
一方、2003年に登場したガヤルドは、フォルクスワーゲングループの傘下になったことよって、アウディで開発が進められていたR8と部品を共通化するなど、効率化を推し進めました。
そうして生み出されたガヤルドは、故障知らずの優等生であったこともあり、破竹の勢いで販売台数を伸ばしていきました。
製造終了した2013年までに販売された台数は、なんと1万4,022台。ランボルギーニ史上、空前の大ヒットとなりました。このガヤルドの成功によってランボルギーニブランドは躍進し、フォルクスワーゲングループのなかでも外せない地位を築きました。
そうして生み出されたガヤルドは、故障知らずの優等生であったこともあり、破竹の勢いで販売台数を伸ばしていきました。
製造終了した2013年までに販売された台数は、なんと1万4,022台。ランボルギーニ史上、空前の大ヒットとなりました。このガヤルドの成功によってランボルギーニブランドは躍進し、フォルクスワーゲングループのなかでも外せない地位を築きました。
ガヤルドの地位を脅かす刺客!
歴代最多販売台数を記録したガヤルドですが、現在、販売中の「ウラカン」が、その記録をあっさりやぶってしまうかもしれません。ガヤルドは10年で1万4,000台という販売台数でしたが、ウラカンはたったの4年で1万台を記録する驚異的なペースで売れています。
このままの勢いが続けば、10年目には2万台の大台に…といけば良いのですが、あまりにも売れすぎてしまっている状況をみたランボルギーニが、ブランドとしての価値を守るため、年間生産台数を3,500台に絞っていく方針を打ち出しました。
これにより販売のペースは少し落ち込んでいくと予測されますが、それでもガヤルドの販売記録を上回るのは時間の問題でしょう。
このままの勢いが続けば、10年目には2万台の大台に…といけば良いのですが、あまりにも売れすぎてしまっている状況をみたランボルギーニが、ブランドとしての価値を守るため、年間生産台数を3,500台に絞っていく方針を打ち出しました。
これにより販売のペースは少し落ち込んでいくと予測されますが、それでもガヤルドの販売記録を上回るのは時間の問題でしょう。
かつては存亡に危機に瀕していたランボルギーニは、ドイツの血が入ったことで不死鳥のごとく復活を遂げました。
そして、かつてないほどの販売台数をたたき出し、その記録をも超えるクルマが登場するなど、勢いはとどまるところを知りません。SUVの「ウルス」もラインナップに加わった新生ランボルギーニの躍進には、これからも目が離せませんね。
そして、かつてないほどの販売台数をたたき出し、その記録をも超えるクルマが登場するなど、勢いはとどまるところを知りません。SUVの「ウルス」もラインナップに加わった新生ランボルギーニの躍進には、これからも目が離せませんね。
大塩健史
どこにでもいるようなサラリーマン生活から、突如としてマセラティの購入に踏み切り、クルマの世界へ飛び込みました。真逆なベクトルから見る新鮮なクルマの世界の魅力、そしてクルマの楽しさを伝えることができればと思い、執筆活動に取り組んでます。また、クルマ購入からクルマの撮影の魅力に取り憑かれ、日々いかにカッコよく撮るかをマイカーを使って実験中。