ミドシップ車のエンジンルームって、どうやって開けるの?
更新日:2024.09.09
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一般的な車の場合、エンジンはフロントに搭載され、ボンネットを開ければ簡単にエンジンルームにアクセスできます。では、車体の真ん中にエンジンを置いたミドシップ方式の場合は、どのようにしてエンジンルームにアクセスできるのでしょうか。そんな素朴な疑問を検証してみましょう。
文・西山昭智
文・西山昭智
フェラーリやランボルギーニの場合
スポーツカーやスーパーカーで多いのが、車体の中央部にエンジンを配置するミドシップレイアウト(MR)です。車を構成するパーツのなかで、もっとも重量のあるエンジンを車体の中心部になるべく近づけて配置することで、車両の重量バランスを向上させます。
ミドシップレイアウトの場合、エンジンは車体の中心に置かれるので見られないと思われがちですが、フェラーリやランボルギーニ、あるいはアウディ R8のようなスーパーカーでは、エンジンルーム上部にガラス製のハッチが採用されており、ハッチを開けることなくエンジンが見えるような構造になっています。エンジンの形状が美しい、V10やV12気筒ならではの演出です。
またフェラーリやランボルギーニ、アウディだけでなく、アルファロメオ 4Cや2018年に日本でも発売されたのアルピーヌ A110もこの方式を採用しています(アルピーヌの場合はエンジンカバーもあり)。
これらの車の場合は、ガラス製のハッチを開ければ簡単にエンジンルームにアクセスできます。
ミドシップレイアウトの場合、エンジンは車体の中心に置かれるので見られないと思われがちですが、フェラーリやランボルギーニ、あるいはアウディ R8のようなスーパーカーでは、エンジンルーム上部にガラス製のハッチが採用されており、ハッチを開けることなくエンジンが見えるような構造になっています。エンジンの形状が美しい、V10やV12気筒ならではの演出です。
またフェラーリやランボルギーニ、アウディだけでなく、アルファロメオ 4Cや2018年に日本でも発売されたのアルピーヌ A110もこの方式を採用しています(アルピーヌの場合はエンジンカバーもあり)。
これらの車の場合は、ガラス製のハッチを開ければ簡単にエンジンルームにアクセスできます。
ポルシェ ボクスター&ケイマンの場合
それではポルシェの誇るミッドシップモデル、ボクスターやケイマンはどのような構造になっているのでしょうか。
ボクスターはオープンモデルである以上、屋根を開けたときにルーフを格納するためのスペースが必要となります。そのためエンジンはフロントシートのすぐ後ろ、リアラゲッジスペースとの間にコンパクトに収められています。
初代ボクスター(986)の場合は電動ソフトトップを途中まで開けたのち、幌の根もと部分のカバーを取り外すとエンジンが搭載されている箇所があらわれます。上面はフロア材のカバーで覆われており、それを外すと今度はエンジンカバーがあらわれ、これを外すことで初めてボクスターのエンジンを肉眼で見ることができます。
このような複雑な構造になっているのは、基本的なメンテナンスはジャッキアップして下から行うことを前提としているため。その後登場するケイマン(986)は、クーペボディのためオープンモデルのボクスターほど面倒な手間をかけずにエンジンルームを見ることができます。
フロントシートの後ろにあるラゲッジスペースのフロアマットをめくると、エンジンカバーが出てくるので、このカバーを外せばエンジンルームがあらわれます。
ちなみに現行型の718ボクスターでは、素人ではまずエンジンルームを見られないような構造になっており、そのためかエンジンオイルの給油口はトランクスペースに用意されています。
ボクスターはオープンモデルである以上、屋根を開けたときにルーフを格納するためのスペースが必要となります。そのためエンジンはフロントシートのすぐ後ろ、リアラゲッジスペースとの間にコンパクトに収められています。
初代ボクスター(986)の場合は電動ソフトトップを途中まで開けたのち、幌の根もと部分のカバーを取り外すとエンジンが搭載されている箇所があらわれます。上面はフロア材のカバーで覆われており、それを外すと今度はエンジンカバーがあらわれ、これを外すことで初めてボクスターのエンジンを肉眼で見ることができます。
このような複雑な構造になっているのは、基本的なメンテナンスはジャッキアップして下から行うことを前提としているため。その後登場するケイマン(986)は、クーペボディのためオープンモデルのボクスターほど面倒な手間をかけずにエンジンルームを見ることができます。
フロントシートの後ろにあるラゲッジスペースのフロアマットをめくると、エンジンカバーが出てくるので、このカバーを外せばエンジンルームがあらわれます。
ちなみに現行型の718ボクスターでは、素人ではまずエンジンルームを見られないような構造になっており、そのためかエンジンオイルの給油口はトランクスペースに用意されています。
ミドシップならでのデメリット
ボンネットを開ければすぐにエンジンそのものに手が届くフロントエンジン車と異なり、ミドシップは、エンジンにアクセスするための手間がかかります。
さらにエンジンの細かな部分まで手が届かない場合も多く、場合によってはエンジンそのものを下ろさなくてはメンテナンスができないなど作業効率の悪さもあり、そのぶんだけ作業工賃がかかるというデメリットがあります。
外出先でエンジントラブルが起きないよう、ミッドシップモデルはとくに定期的なメンテナンスを心がけましょう。
さらにエンジンの細かな部分まで手が届かない場合も多く、場合によってはエンジンそのものを下ろさなくてはメンテナンスができないなど作業効率の悪さもあり、そのぶんだけ作業工賃がかかるというデメリットがあります。
外出先でエンジントラブルが起きないよう、ミッドシップモデルはとくに定期的なメンテナンスを心がけましょう。
西山昭智
大学卒業後自動車雑誌の編集部へ入社。アメリカ車を皮切りに輸入中古車やスーパーカー専門誌の編集部を経て独立。現在も紙媒体の自動車雑誌で編集および執筆を行なっている。正規販売ディーラーや中古車専門店などに取材を行なうことが多く、現場でしか聞けない業界の裏話的なものも取り扱い中。好きな車はフランス車。