DUKE生誕20周年の解答 KTM 1290 SUPER DUKE R
更新日:2024.09.09

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毎年春に「袖ヶ浦フォレストレースウェイ」を貸し切って行われるKTMのメディア向け試乗会に今年も参加した。今回の目玉は、斬新なスタイルと新設計された75度V型2気筒1301㏄のエンジンが話題の「1290 SUPER R」(車名は1290となる)だ。
text:神尾 成 photo:渕本智信 [aheadアーカイブス vol.137 2014年4月号]
text:神尾 成 photo:渕本智信 [aheadアーカイブス vol.137 2014年4月号]
●KTM 1290 SUPER DUKE R
車両本体価格:¥1,850,000(税込)
総排気量:1,301cc
エンジン:水冷4ストローク75°V型2気筒
最高出力:
132kW(180HP)/8,870rpm
最大トルク:144Nm/6,500rpm
www.ktm-japan.co.jp
そもそもKTMは、スーパーモタードで世界を席巻してきたメーカーだけに歴代の〝デューク〟は、モタード寄りの味付けだった。しかし「1290 SUPER DUKE R」は、スーパースポーツのフィーリングが明らかに濃くなっている。
これまでKTMは、誤解を恐れずに言うと、操作の自由度を優先したオフロードバイクの考え方をサーキットに持ち込んでいたように思う。だが今回、その独特の経験を生かし、新たなロードバイクのあり方を「1290 SUPER DUKE R」によって確立したと言えるだろう。
過激なスタイルやスペックとは、裏腹に「1290 SUPER DUKE R」は、日常の足にでも使えるほど汎用性が高いまま、ピュアなスポーツバイクとして進化している。
車両本体価格:¥1,850,000(税込)
総排気量:1,301cc
エンジン:水冷4ストローク75°V型2気筒
最高出力:
132kW(180HP)/8,870rpm
最大トルク:144Nm/6,500rpm
www.ktm-japan.co.jp
そもそもKTMは、スーパーモタードで世界を席巻してきたメーカーだけに歴代の〝デューク〟は、モタード寄りの味付けだった。しかし「1290 SUPER DUKE R」は、スーパースポーツのフィーリングが明らかに濃くなっている。
これまでKTMは、誤解を恐れずに言うと、操作の自由度を優先したオフロードバイクの考え方をサーキットに持ち込んでいたように思う。だが今回、その独特の経験を生かし、新たなロードバイクのあり方を「1290 SUPER DUKE R」によって確立したと言えるだろう。
過激なスタイルやスペックとは、裏腹に「1290 SUPER DUKE R」は、日常の足にでも使えるほど汎用性が高いまま、ピュアなスポーツバイクとして進化している。
▶︎KTM初となる片持ち式スイングアームは軽量化とハンドリングの向上を狙って採用した。アクスルは50mmの大口径仕様。高剛性と追随性を確保するため、今までにない有機的な造形となっている。
▶︎ライトの上部にLEDを配列。さらに左右をボディと同色のパーツで挟み込み個性的なKTMらしい顔立ちを作りあげている。
▶︎前後とも「WP」製のフルアジャスタブルサスペンションを標準で装備する。フロントフォークのインナー径は48mm。リアサスのロッキングナットはポリアミド製でプリロード調整を素早く行える。
▶︎「SPORT」「STREET」「RAIN」の出力モードや、トラクションコントロールのON、OFF、
ABS介入の有無などの設定を行う「マルチファンクションコクピット」。出力特性の差は体感できる違い。
ABS介入の有無などの設定を行う「マルチファンクションコクピット」。出力特性の差は体感できる違い。
▶︎BOSCH製コンバインドABS+トラコンは3次元センサーで加速度、バンク角までセンシング。ホイールの肉抜きにも注目。
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text:神尾 成/Sei Kamio
1964年生まれ。神戸市出身。新聞社のプレスライダー、大型バイク用品店の開発、アフターバイクパーツの企画開発、カスタムバイクのセットアップ等に携わり、2010年3月号から2017年1月号に渡りahead編集長を務めた。現在もプランナーとしてaheadに関わっている。