オンナにとってクルマとは Vol.27 後席・オブ・ザ・イヤー
更新日:2024.09.09

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もうずいぶん前のこと。運転席では最高に良かったクルマが、後席に移動した途端に信じられないほど座り心地が悪く、驚いたことがあった。それ以来、試乗する時は後席のチェックを忘れないようにしている。
text:まるも亜希子 [aheadアーカイブス vol.121 2012年12月号]
text:まるも亜希子 [aheadアーカイブス vol.121 2012年12月号]
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- vol.27 後席・オブ・ザ・イヤー
vol.27 後席・オブ・ザ・イヤー
女性はとくに、運転席だけでなく助手席にも後席にも座ることが多いから、念入りに見るようになったのだった。それに正直なところ、後席は予想と実際の座り心地のギャップが大きく、こればっかりは未だにスペックだけでは推し量れない。
どこをチェックするのかというと、まずは足元や頭上の広さ。窓ガラスに対して、身体がどのあたりまですっぽりと隠れるか、視界に圧迫感はないか、クルマが揺れた時に頭をぶつけたりしないかどうか。
さらに、背もたれや座面の大きさ、角度、クッションの厚みやヘッドレストがどこまで伸びるか、などを見る。とくに、軽自動車やコンパクトカー、ミニバンの3列目シートなどは、コストダウンやスペース的な事情が出やすいところなので、ここをしっかり造り込んでいるクルマに出逢うと、ちょっと嬉しい気持ちになる。
そして、走った時の振動、音、身体のホールド性、疲れにくさ、アームレストやドリンクホルダーなどの使いやすさも大切なポイントだ。最後にドアを開けて、乗り降りがしやすいかどうかを試してみる。
こうした試乗をしてきて、2012年に最もインパクトが強かったのはキャデラック・エスカレードの後席だ。ドアを開けると電動のステップボードまで出てくるし、広さは文句なく、走りだせば優雅な乗り心地が高速道路でも山道でも続く。女性なら誰でもお嬢様気分になれる、夢のような後席だ。
この号が出る頃には、今年度の日本カー・オブ・ザ・イヤーの大賞が決定しているはずだが、10ベストカーの10台を同じ条件で試乗し、私は勝手に「後席・オブ・ザ・イヤー」を選んでみた。
大穴だったのは安定感があり落ち着く空間のトヨタ・86/スバル・BRZ。マツダ・CX-5とレンジローバー・イヴォークもかなり快適だ。しかし大賞は、ボディサイズや価格を考慮すると大健闘の、スズキ・ワゴンRに贈りたい。
女性はもちろん、人々の暮らしに身近な軽自動車の後席が良くなればなるほど、日本の道に笑顔が増えていくはず。そう信じて、これからも後席に目を光らせていきたいと思う。
どこをチェックするのかというと、まずは足元や頭上の広さ。窓ガラスに対して、身体がどのあたりまですっぽりと隠れるか、視界に圧迫感はないか、クルマが揺れた時に頭をぶつけたりしないかどうか。
さらに、背もたれや座面の大きさ、角度、クッションの厚みやヘッドレストがどこまで伸びるか、などを見る。とくに、軽自動車やコンパクトカー、ミニバンの3列目シートなどは、コストダウンやスペース的な事情が出やすいところなので、ここをしっかり造り込んでいるクルマに出逢うと、ちょっと嬉しい気持ちになる。
そして、走った時の振動、音、身体のホールド性、疲れにくさ、アームレストやドリンクホルダーなどの使いやすさも大切なポイントだ。最後にドアを開けて、乗り降りがしやすいかどうかを試してみる。
こうした試乗をしてきて、2012年に最もインパクトが強かったのはキャデラック・エスカレードの後席だ。ドアを開けると電動のステップボードまで出てくるし、広さは文句なく、走りだせば優雅な乗り心地が高速道路でも山道でも続く。女性なら誰でもお嬢様気分になれる、夢のような後席だ。
この号が出る頃には、今年度の日本カー・オブ・ザ・イヤーの大賞が決定しているはずだが、10ベストカーの10台を同じ条件で試乗し、私は勝手に「後席・オブ・ザ・イヤー」を選んでみた。
大穴だったのは安定感があり落ち着く空間のトヨタ・86/スバル・BRZ。マツダ・CX-5とレンジローバー・イヴォークもかなり快適だ。しかし大賞は、ボディサイズや価格を考慮すると大健闘の、スズキ・ワゴンRに贈りたい。
女性はもちろん、人々の暮らしに身近な軽自動車の後席が良くなればなるほど、日本の道に笑顔が増えていくはず。そう信じて、これからも後席に目を光らせていきたいと思う。
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text:まるも亜希子/Akiko Marumo
エンスー系自動車雑誌『Tipo』の編集者を経て、カーライフジャーナリストとして独立。
ファミリーや女性に対するクルマの魅力解説には定評があり、雑誌やWeb、トークショーなど幅広い分野で活躍中。国際ラリーや国内耐久レースなどモータースポーツにも参戦している。
text:まるも亜希子/Akiko Marumo
エンスー系自動車雑誌『Tipo』の編集者を経て、カーライフジャーナリストとして独立。
ファミリーや女性に対するクルマの魅力解説には定評があり、雑誌やWeb、トークショーなど幅広い分野で活躍中。国際ラリーや国内耐久レースなどモータースポーツにも参戦している。