オンナにとってクルマとは Vol.28 ピンク・ホイール・プロジェクト始めます

オンナにとってクルマとは

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女性とクルマの関係を考えると、「クルマ文化」という言葉はなんとなく違うなと思っていた。クルマに乗ることは生活そのものであり、時には小さなチャレンジや自由の翼であり、妻でも母でもない「自分」に戻れる大切な時間でもある。

text:まるも亜希子 [aheadアーカイブス vol.122 2013年1月号]
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Vol.28 ピンク・ホイール・プロジェクト始めます

Vol.28 ピンク・ホイール・プロジェクト始めます

女性にとってクルマは、物理的な魅力や優劣ではなく、もっと精神的な、心が呼応するところから結びつきが始まるもの。そんな気がしていたのだった。

だから、男女でいいと感じるクルマが違うのは当たり前のこと。体力や体格だって違うのだから、運転しやすさや使いやすさだって、同じように感じなくても仕方のないことだ。

そして女性の中でも、独身の人、仕事を持つ人、結婚して妻となった人、子どもができて母として生きる人、それぞれの立場で必要とするクルマはガラリと変わる。変わるけれど、根本的に「いい」と感じる部分はどこか共通するところがある。

たとえばそれは、子どもからおばあちゃんまで一緒になって、ジャニーズのアイドルにトキメいたり、いくつになっても、新しい口紅を塗る時にはやっぱり嬉しい気持ちになったり、女性にしか分からないそんな感覚と似ているのかもしれない。それをしっかり感じて見極めて、情報として女性たちに伝えるのは、やっぱり女性にしかできない。

でも、このあふれる情報社会の中で、それをどうやって女性たちに伝えたらいいのだろう。女性にとって本当にいいクルマを、それぞれの女性たちにピッタリのクルマを、どうやったら出逢わせてあげられるのだろう。

そんなことを考えながら、かれこれ8年が過ぎた。その間、女性ジャーナリストの先輩たち、自動車メーカーで日々クルマづくりやPRに携わる女性たち、自動車メディアで奮闘する女性編集者たちなどと話し合ううちに、みんなどこかでそう感じていることが分かってきた。

だったらもう、やるしかない。女性による女性のための、本当のクルマ選び。

いろいろな立場、暮らし、好みや価値観、悩みごと、不安、夢やチャレンジ。

そうしたものと向き合いながら、日々クルマに接する女性たちが感じるリアルを浮き彫りにすることで、女性とクルマの関係をもっともっと輝くものにしたい。そんな願いを込めた「ピンク・ホイール・プロジェクト」(PWP)。

クルマ業界の女性たちが心をひとつにして、いよいよスタートします。

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text:まるも亜希子/Akiko Marumo
エンスー系自動車雑誌『Tipo』の編集者を経て、カーライフジャーナリストとして独立。ファミリーや女性に対するクルマの魅力解説には定評があり、雑誌やWeb、トークショーなど幅広い分野で活躍中。国際ラリーや国内耐久レースなどモータースポーツにも参戦している。
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