スポーツカーには、なぜ「赤」が多いのか?

フェラーリ250GTO(1962年式)

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スポーツカーやスーパーカーと聞いてイメージする色といえば、赤が圧倒的です。これはフェラーリに由来するところも大きいのかもしれませんが、じつは学術的にもスポーツカーには赤や黄色が向いていたのです。
Chapter
スポーツカーといえば何色?
赤のイメージ
赤いスポーツカーの事故率が気になる…
スポーツカーに赤や黄色が多く、緑や青が少ない理由

スポーツカーといえば何色?

多くの人は、スポーツカー=赤色のイメージを持っているのではないでしょうか?

特に、フェラーリやアルファロメオは、赤いボディカラーしか思い浮かばないくらい、赤のイメージが強いですね。これには、かつてのF1におけるイタリアのナショナルカラーという理由もありますが、いまではそれもフェラーリだけ。アルファロメオが赤にこだわる理由は、ありません。

また日本車に目を転じても、古くはホンダS800、ユーノス ロードスター(初代)、オートザム(マツダ)AZ-1、トヨタ86など、赤をイメージできるスポーティなクルマがたくさん存在しています。

赤のイメージ

赤色から連想されるイメージは「興奮、攻撃的、熱い、優越、力強さ、前進」といったもので、とてもパワフル。さらに、気分を高揚させる働きもあり、闘争本能を掻き立てます。つまりレースなど、競技に向いた色なのです。

このような要素から、速くてパワーのあるスポーツカーは、アクティブなイメージの赤色を好むのではないでしょうか。

赤いスポーツカーの事故率が気になる…

赤いスポーツカー=速い=危険=事故が多い…というネガティブなイメージを持たれることが多いのですが、赤い車が事故に遭遇する率は意外と低いのです。

海外の調査によると、事故に遭遇しやすい車の色は青や緑。暖色系の赤、マルーン、黄色などは、事故率が低いという結果が出ています。

ただし、スピード違反で捕まる確率は赤い車というのは目立つ分、少々高いのかもしれません。

スポーツカーに赤や黄色が多く、緑や青が少ない理由

この結果は色彩理論でも説明ができるようで、青や緑は後退色、赤や黄色は進出色と呼ばれます。

進出色(または膨張色)は手前に大きく膨らんで見える色です。しかも可視光線のなかで一番波長が長いので、遠くからでも目立ちます。

つまり、実際よりも大きく見える赤や黄色は、より強く大きく見せたいスポーツカーにうってつけの色なのです。

確かにスポーツカーには後退色(実際より遠くにいるように見える、実際のボディより小さいサイズのように見える色)である青や緑は少ないですね。

ボディカラーひとつとっても使われる理由がさまざまにあることがわかりますね。

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