フェンダーアーチとタイヤの隙間、広い場合と狭い場合のメリット・デメリット

なぜ国産車はフェンダーとタイヤの隙間が大きいのか?

トヨタ C-HR インプレ

クルマをサイドから見た時、タイヤとフェンダーアーチのすき間が気になったことがあるでしょう。カタログやHPで見た時は、こんなに大きく開いていないように見えたのに…という思いもあるかもしれません。実はカタログの写真は、意図的に車高を下げているケースが多くあるのです。

その一方で欧州車は、このすき間が少なく、非常にスタイリッシュにまとまっているモデルが散見されます。それと比べると、国産車はなんとも野暮ったく感じてしまうことがあるでしょうね。

このすき間=クリアランスは、”チェーンの着脱”を前提としているために必要、という理由が、まずあります。日本は四季の国であり、また地域によって降雪の頻度がかなり変わっていますよね。こうした事情から、日本全国どんな地域・路面状況でも乗りやすく、使いやすくなければならなりません。

また、日本でクルマを運転する場合、ある程度の車高と最低地上高が必要です。たとえば道路からコンビニ等に入る際、下腹を段差にぶつけてしまうようなクルマでは商品としてNGですし、駐車場の輪止めに停める際、マフラーやフロントノーズ下部をぶつけてしまうなんてことも許されませんよね。

反対に車高をある程度高めておけば、サスペンションストロークを長く取れることになり、しなやかで乗り心地の良い印象の足回りに仕上げることが容易になります。

このように、安心して運用できるマージンのためにすき間が取られているともいえるのです。

隙間が気になる…という場合は?

【東京オートサロン2017】TOYO タイヤ

しかし、このタイヤとフェンダーアーチのすき間をなんとかしたい…という方もいるでしょう。その解決方法が、いわゆるローダウンです。

車高を下げた場合のメリットとしては、見栄えの良さというものがまず挙げられますよね。また車高が下がることで低重心化に繋がり、コーナーでの安定感UPにも繋がります。空力面でもプラスに働くでしょう。ただし足回りのアライメント設定は再調整が必須です。

しかし、デメリットも発生します。車高が下がる=車体が沈み込んだときのサスのストロークが短くなる、ので、乗り心地が悪化します。つまり振動を拾いやすくなる、と言えます。

また先に挙げたように、段差が天敵になるということも指摘できます。ここは大丈夫だろうと進んだら、ボディ下腹をゴリゴリとやってしまった、なんていうのはローダウンあるあるです。

フェンダーアーチとタイヤのすき間というのは、オーナーとしてはとても気になるものですよね。クルマは少し車高を下げるだけで、見た目からもグッと安定したような印象を受けますし、レーシングカーはもとから車高が低くて、すき間はほぼ皆無。クルマの格好良さに速さという要素がある以上、それはいつもついてまわる問題なのかもしれません。

ローダウンは、スプリングのみを交換する方法が一番安価ではありますが、乗り心地が大きく損なわれるケースがあるのも事実。多少出費になるとは思いますが、なるべく有名ブランドの手掛けた車高調を入れたほうが、乗り味・性能を損なわずにスポーティなルックスを得られることができるでしょう。

見栄えを取るか、快適性をとるか…。自分好みに仕上げていく過程で、このすき間とどう向き合うか。これも、ある種楽しみのひとつといえるかもしれません。

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