イタリア車はなぜ赤い?車のカラーに秘められた謎

赤いクルマ

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フェラーリを筆頭に、イタリア車には赤のイメージが強いですが、それにはどんな理由があるのでしょうか?
Chapter
「ナショナルカラー」との関係
赤の心理作用や国旗の配色も理由か

「ナショナルカラー」との関係

「ナショナルカラー」とは、かつて4輪モータースポーツにおいて国際自動車連盟により国別に指定されていた車両の塗装色のことです。1900年から1905年にかけて開催された国別対抗自動車レースであるゴードン・ベネット・カップにおいて国別に色を分けたことが、ナショナルカラーの発祥とされています。

その際、イタリアに割り当てられたのが「赤」であったため、当時レースに参戦していたアルファロメオやマセラティは赤色のマシンを製造し、レースに参戦していました。その後、1968年頃を境にナショナルカラーの伝統は薄れていきましたが、アルファロメオは現在も赤という色を重んじており、赤いボディーカラーを「アルファレッド」と呼称。アルファロメオから独立したフェラーリも、デザインは多少変更しつつも赤をベースにしたカラーを現在まで守り続けています。
ちなみに、当時の各国におけるナショナルカラーは、フランスはブルー、イギリスは緑などがあり、フレンチ・ブルー、ブリティッシュ・グリーンなどという呼び名で、今でも多くの自動車メーカーのボディーカラーとして残っています。なお、現在ではモータースポーツにおいてナショナルカラーの規定はありません。

赤の心理作用や国旗の配色も理由か

赤は、脈を速くし呼吸頻度を上げるほか、脳波のアルファ波を減少させ脳幹が覚醒するなど、集中力を高める色とされておりました。(最近の研究では、その常識が覆るとも言われています。)それに加え、イタリア国旗の緑・白・赤の配色のうち、赤は「愛国者の血・熱血」を表します。

レーシングカーをルーツとするアルファロメオやフェラーリをはじめ、多くのイタリア車が赤いクルマを作る理由には、かつての伝統を重んじるだけでなく、このような心理効果や国旗に込められた意味も関係しているのではないでしょうか。
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