スズキ ワゴンRスマイルをプロが徹底評価|欠点は? 運転しやすい?

スズキ ワゴンRスマイル

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キュートで優しいデザインのワゴンRスマイルですが、その走りは決して侮れない実力を秘めています。

そのワゴンRスマイルの実力を確かめるために街乗りを中心に試乗インプレッションを行いました。

文・写真/萩原 文博
この記事をざっくり言うと
  • ワゴンRスマイルは、キュートで優しいデザインながら、実力のある走りを秘めている
  • 試乗では、ワゴンRスマイルの乗り心地の良さを高く評価した
  • デメリットとしては、エンジンの負荷が高まるとエンジン音が気になること、グレードによる安全装備の有無があることが挙げられた

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
ワゴンRスマイルの評価できる点は乗り心地の良さ
ワゴンRスマイルの欠点はエンジン音や安全装備

ワゴンRスマイルの評価できる点は乗り心地の良さ

ワゴンRスマイルの最上級グレードのハイブリッドXにセーフティプラスパッケージ&全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車に試乗しました。

まず良い点は、非常に無駄な揺れが少なく抑えられていることです。

軽スーパーハイトワゴンのスペーシアと比べると全高が低く抑えられていることもありますが、ボディに使用されている構造用接着剤や高減衰マスチックシーラーによる効果が非常に大きいです。車高の高いクルマは広い室内空間を得られますが、重心が高くなるため、操縦安定性が悪化する傾向があります。

しかし、ワゴンRスマイルの2WD車は、サスペンションに前後スタビライザーを装着し、そのうえ、構造用接着剤などを採用することで、無駄な動きが抑えられています。これはドライバーだけでなく、乗車している全員が安心して移動できます。
ISGと呼ばれるモーター機能付き発電機+リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムは、ストップ&ゴーの多い街乗りでは威力を発揮します。

車両重量870kgと軽自動車の中ではヘビー級のワゴンRスマイルをエンジン+モーターのアシストによってスムーズに加速させ、法定速度まで達します。

速度域が高いシーンではエンジンの音が大きくなる場合がありますが、街乗りではこのマイルドハイブリッドシステムで全く不満はありません。
オプション設定ですが、セーフティパッケージには高速道路での追従走行が可能なアダプティブクルーズコントロールをはじめ、運転に必要な情報をカラーで表示し、ドライバーが目線をずらすことなく情報を得られるヘッドアップディスプレイを採用。

特にヘッドアップディスプレイは、軽自動車で採用している車種は少ないものの、装着していると非常に便利な装備なので、ワゴンRスマイル購入時はオススメの装備です。
利便性の高いリアスライドドアには、便利なパワースライドドア予約ロック機能が装着されており、これも良い点です。

この機能は、パワースライドドアを閉めている途中にドアロックを予約できる機能がフロントドアやバックドアのリクエストスイッチから可能。

雨が降っている時などは、クルマから降りてスムーズに行動ができます。

さらに、パワースライドドアには一時停止機能も採用されており、雨の日の乗り降りやちょっとした荷物の出し入れなどにも便利です。

ワゴンRスマイルの欠点はエンジン音や安全装備

マイルドハイブリッドシステムの採用によって、車両重量が1トン近いワゴンRスマイルでも、スムーズな加速性能を発揮します。

ただ、高速道路での合流や追い越しなどエンジンの負荷が大きくなるシーンでは、車内にエンジン音がかなり侵入して来るのが気になるところです。

そして、グレードによる装備差が大きめで、満足感を得られるには最上級グレードのハイブリッドXの1択となります。

また、非ハイブリッド車のGグレードはセーフティプラスパッケージがオプション設定されていません

快適装備は百歩譲るとして、安全装備はグレードによる差はなくしてもらいたいと思います。
高速道路を使用しなければ、エンジン音の大きさを実感することはなかったでしょう。

街乗りではマイルドハイブリッドで十分ですが、高速走行を行うとターボエンジンが欲しくなるのが本音です。

そして、これはクルマの性能とは関係ありませんが、グレードによる装備差が大きいので、内外装の仕様を含めて満足感が高いのは最上級グレードのハイブリッドXとなります。
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