1500万円のフェラーリ カリフォルニアを月5万円で買う方法

世界中の、あらゆるブランドの価値を評価する機関から発表されるBrand Finance Global 500の2019年度版では、World’s Strongest Brandに輝くなど、現在、もっともパワーのあるブランドとして注目されているフェラーリのなかで、比較的新しく入門モデルと言えるのが、カリフォルニアです。

フェラーリ初となる電動トップ、ツインクラッチシステム、直噴エンジンなどなど、大変チャレンジングなモデルでしたが、故障の少なさや扱いやすさで大ヒット。後継モデルとして、カリフォルニア Tやポルトフィーノなどが発売されたことからも、成功を収めた車種といって差し支えないでしょう。

このカリフォルニアは、約2500万円という新車価格で販売されたモデルですが、デビューから10年が経過し、ようやく価格がこなれてきました。また後継モデルがダウンサイジングターボ化され、フェラーリらしさが若干薄れたことも考慮すると、いまもっとも買いなフェラーリと言えるかも知れません。

中古車相場をみてみると、レンジは1200万円～1800万円。ここでは、その中間の1500万円をターゲットに話を進めます。

中古車の購入方法はいろいろありますが、少ない支払いで高額な車両を乗るなら、やはり本命は残価設定型ローンです。バリューローンや残価クレジットなど呼び方はさまざまですが、内容はほぼ同じで、近年スーパーカーを購入する際のスタンダードになりつつあります。

人気の秘密は、スーパーカーが一般的な車と比べて値落ちが少ないから。値落ちが少ない＝据え置く残価を大きくできるというわけです。ちなみに、フェラーリの場合は、3年で75％まで据え置きが可能です！

なぜ、残価設定型ローンがスタンダードになりつつあるのかといえば、現金一括購入でお金を車に変えてしまうより、ローンにして金利以上の利回りを出すほうが賢いやり方だと考える人が多くなっているからです。

特に中古車では、すでに売買された実績があるうえに、新車だと高額になるオプション価格まで含んで据え置くことができるのも魅力です。
※新車の場合は、オプション料金は残価に含めることができません。

前置きはこのくらいにして、実際に1500万円のカリフォリニアを残価設定型ローンにすると、月々どれくらいの金額が必要になるか、試算してみましょう。ここでは、わかりやすさを優先し、金利や登録費用などは含めず計算しています。

3年後の据え置き額：1,500万円×75%＝1,125万円
3年間の分割返済額：1,500万円－1,125万円＝375万円
月々の返済額：375万円÷36回＝10.5万円

月々11万円でフェラーリが買えると考えると、このままでもお得な気がしますが、今回のタイトルは5万円です。月々の支払を5万円まで下げるためには、次の2通りの方法が考えられます。

頭金として200万円を用意できれば、3年間の分割返済額は、375万円－200万円で、175万円になります。これを、単純に36回で割れば、月々の返済額は、175万円÷36回＝4.9万円と、5万円に収まる計算です。

頭金200万円分を、ボーナスで充てると、年2回のボーナス時に34万円を払うと3年間で204万円になり、残りは171万円です。これを36回で割れば、171万円÷36回＝4.8万円となります。

この残価設定型ローンは、走行距離を増やし過ぎないことや車両の状態を維持することも売却時の条件になっているなど、注意が必要な点があります。それらを十分に理解したうえで、利用すると良いでしょう。

もちろん車を所有するためには、この他にも駐車場代やガソリン代、メンテナンス費も必要になります。住む場所や走行距離等の条件にも左右されるため、一概には言えませんが、今回のシミュレーションは、かなり現実的な金額と言えますね。

心の底からフェラーリが欲しいと思えて、手に入れるために少しの努力や我慢ができるのなら、必ず買えます！そして、スーパーカーに乗ることをきっかけに得られる友人や体験は、払う金額以上に人生を豊かにしてくれることでしょう。