ポルシェ、ランボルギーニ製のトラクターがあるって本当?

ポルシェはなぜトラクターを造るようになったのか?

ポルシェ トラクター

ポルシェトラクターの起源は、最初の量産車356が生まれる以前、第2次世界大戦前まで遡ります。

当時ナチス政権下にあったドイツは、強いドイツの復活を掲げ、インフラ整備のために技術者を探していました。そこで、アドルフ・ヒトラーが白羽の矢をたてた人物が、フェルディナント・ポルシェ博士でした。

ヒトラーは大衆車フォルクスワーゲンの開発に続いて、国内の農業を改革するトラクターの大量生産をポルシェ博士に命じ、1937年には12馬力の空冷2気筒エンジンを搭載した小型トラクター「タイプ110」が発表されました。

このトラクターの誕生は、ドイツの農業効率化に大きく貢献するとともに、工場は後の自動車生産の礎となりました。

日本にも影響を与えたポルシェのトラクター

ポルシェのトラクターは、日本メーカーと密接な関係にあったことをご存知でしょうか?

第2次大戦後、日本の農業機械メーカーは乗用型トラクターの販売を開始し、1960年代になると乗用型トラクターが普及しました。このとき、井関農機(ヰセキ)はライバルと差をつけるため、国外のトラクターメーカーであるポルシェと提携し、輸入販売を行っています。

1964年にヰセキが販売したTB型トラクターは、ポルシェのトラクターをベースに日本の気候や風土に合うよう改良して造られたもので、ここからヰセキは日本を代表する農業機械メーカーへと成長を遂げました。このことからポルシェは、ヰセキのトラクター製造技術に大きな影響を与えた存在であると言えます。

ランボルギーニの原点

スーパーカーメーカーのランボルギーニも、トラクター製造とは切っても切り離せない存在です。

第2次世界大戦後、ランボルギーニの創設者フェルッチオ・ランボルギーニは、整備兵での経験を活かし、軍の放出したトラックを民生用へと改造を施し、富を得ることに成功。それを元手に、1949年にトラクターを製造販売するランボルギーニ・トラットリーチ SpAを立ち上げます。

後にランボルギーニ・トラットリーチが開発する、ガソリンをエンジンの始動と暖気にのみ使い、動力は安価な軽油で補うシステムを搭載したトラクターが大ヒットとなりました。この事業の成功を元に、打倒フェラーリを目標にした自動車事業の基盤を築くことになったのは、有名な話です。

ランボルギーニの原点は、トラクターにあると言っても過言ではありません。

現行のランボルギーニトラクター

ランボルギーニは、現在でも自動車の製造とは別会社でトラクターの製造販売を行っており、日本では代理店をしているコーンズ・エージーで購入することができます。

驚くことに現行のランボルギーニトラクターのデザインは、世界的に有名なイタリアのイタルデザイン・ジウジアーロが手がけたもので、トラクターとは思えない斬新なデザインとなっています。

価格は本体のみで約3,000万円とスーパーカー並み。ですが、このクラスのトラクターとしては、標準的な価格なのだそうです。

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