スーパースポーツカーのドア横のダクトにはどんな効果があるのか?

エアインテーク

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フェラーリやランボルギーニなどのスーパースポーツカーにはドア横、またはドア後方にダクトのようなものが設置されています。これにはどんな意味があるのでしょうか?単なるデザイン?それともなんらかの効果があるのでしょうか?
Chapter
ドア横のダクトはエアインテーク(空気の取り入れ口)
ボディサイドのエアインテークが印象的なクルマは?
ボディサイドだけじゃない!フロント部分にもある場合はインタークーラー冷却用
可動式のエアインテークや、ブレーキを冷やすためのものも

ドア横のダクトはエアインテーク(空気の取り入れ口)

エアインテーク(air intake)は、エアインレット(air inlet)とも呼ばれるパーツで、その名の通り、エア(空気)をインテーク(取り入れる)する役目を持っています。

これは車種によって異なりますが、多くはエンジンルームの冷却が目的です。そのためフロントエンジン車では、グリル下部やフロントバンパー近くにあり、ドアの近く、ボディサイドにある場合はミッドシップまたはリアエンジン車である場合がほとんどです。

エアインテークは、デザインの一部として重要な役割をはたすことから、スポーツカーを強くイメージづけるためにあえて大きなものにする場合もあります。その一方、高級セダンなどでは目立たないデザインになっている場合もあります。

ボディサイドのエアインテークが印象的なクルマは?

サイドのエアインテークといえば、フェラーリやランボルギーニのイメージが強いのですが、デザインの一部として重要な役割をはたしている車があります。

■フェラーリ テスタロッサ
サイドラジエーターに空気を取り込むために、ドアからリアフェンダーにかけてスリット状のエアインテークが設けられています。このスリットの部分がまさにテスタロッサのデザインアイコンでもありますね。

■ポルシェ ボクスター
911カレラシリーズとの識別ポイントとしてもおなじみ。ミッドシップエンジンレイアウトのボクスターやケイマンにはサイドにエアインテークがありますね。

■トヨタ MR-S
ミッドシップエンジンの証!ともいえる、サイドのエアインテークは、MR2やMR-Sなど国産ミッドシップカーにもあります。MR-Sではインテークが強調されたデザインになっていますね。

そんなエアインテークですが、ボディサイドだけでなく、エンジンフードに配置されていたり、可動式のものもあります。

ボディサイドだけじゃない!フロント部分にもある場合はインタークーラー冷却用

エンジンフードに大きなエアインテークがある車といえば、真っ先に思い浮かぶのはスバルの車ではないでしょうか?

この場合はエアインテークというよりは、エアバルジ(突出している)と呼ぶ場合が多いようです。インプレッサやレヴォーグのエンジンフードにもついていますが、これにはスバル特有の理由があります。

水平対向エンジンであるためエンジン上にインタークーラーが載るような設計となっており、このインタークーラーを冷やすためにエンジンフードにエアインテークが設けられているのです。さらにターボ性能の違いによってインタークーラーの大きさも変わってくるため、これに合わせてエアバルジのサイズも変わってくることも。

可動式のエアインテークや、ブレーキを冷やすためのものも

ランボルギーニ ムルシエラゴなどは、エアインテークは可動式で、高速になると開口部(面積)が大きくなります。また、レクサスLFAなどミッドシップではない車でドア後方に設置されている場合は、後輪ブレーキを冷却するためのエアダクトになります。

メルセデス・ベンツAMGのなかには、前輪ブレーキを冷やすためにフロントタイヤハウスの後方に、エア抜き用のスリット(エアアウトレット)を設置するモデルもあります。

スポーティなイメージを出すために、装飾目的でエアインテークやエアバルジに似せた部品が設けられることもありますが、自動車のボディに設けられる穴は、なにかしらの理由があるのですね。

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