EVが電欠になったらどうしたら良いの?

EVには2種類のバッテリー

日産 リーフ 2017

EVにはHV車と同じく、走行するための駆動用と、アクセサリー類を動かす補機用という2種類のバッテリーが積まれています。

駆動用のリチウムイオンバッテリーには、200Vの高圧電流が流れており、大きなパワーを生み出します。補機バッテリーは、ガソリンエンジン車にも搭載されている12Vの箱型バッテリーです。

電欠とバッテリー上がりは、異なる事象です。ガソリンエンジン車がガス欠になってもしばらくは、ハザードやライトを付けたりできるのと同じように、EVが電欠になっても、補機バッテリー上がりを起こしていなければ、ヘッドライトやナビに代表されるアクセサリーは動いています。

EVの電欠の対処法は? 実際に体験してみた

日産 リーフ 2018

今回は日産ディーラーに協力をいただき、日産 リーフで電欠現象を体験してみました。

テストを開始したときの状態は、バッテリー残量が10%を切った状態。メーターの航続可能距離表示は、消えています。

その状態から私有地内を10分ほど走行すると、メーターの中心部、パワーメーターの下に強制的に出力を制限する黄色の亀マークが点灯。ナビ画面に出力制限通知が表示され、充電を促されます。

それでも走行を続けると、1km弱で電欠になり、ギアはNレンジへシフト。ハンドルも重くなります。その後はDレンジに入れることができず、完全に動けなくなりました。

ただし、前で説明したように駆動用と補機類用のバッテリーは別。電欠状態でもナビやメーター、ライトは生きていますから、このような状態になった場合には、ハザードを付けて停車し、ナビ画面からエマージェンシーサポートを利用します。

自分自身でレッカーサービスを呼んでもいいのですが、充電サービスをメインとした日産ゼロ・エミッションサポートプログラム2(ZESP2)に加入していれば、「電欠時レスキューコール」を利用することも可能です。

電欠となった場合は、最寄りの急速充電設備までのレッカーになります。ガソリン車のように、その場で給油とはいかないので注意が必要です。

亀マークが合図

日産 リーフ 2017

今回のテストでわかったことは、亀マークが出ると間もなく電欠ということです。

充電量の残りが10%を切り、航続可能距離表示が消えてから亀マークが点灯するまでは15〜20kmほど走行が可能ですから、この間に充電設備を探して、充電することが必須となります。

ただし、航続可能距離表示が消えてからの走行距離は、条件によって異なります。特に上り坂などでは、走行できる距離はさらに短くなります。

まだ馴染みの薄いEVの世界は、未知の領域がたくさんあります。リーフの場合は、電欠に近づいて出力制限が入ってから、電欠まではあっという間。ガソリン車のように騙し騙し走行するといったことができません。

EVは一度止まると、充電設備というインフラを使わないと再び走り出すことができません。電欠には細心の注意を払うことで、EVと上手に付き合う近道なのかもしれませんね。

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文・赤井福
フリーライター。大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。

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