いまやとっても複雑!? 大家族になったミニを整理してみよう

MINI クーパーS 3ドア 2018

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「ミニといえばハッチバック」というのは過去の話。2001年のデビューから現在まで、車高の高いSUVやロングボディのワゴン、2シータークーペなど、バラエティに飛んだバリエーションが存在します。ここではミニの歴史を紐解きながら、そのラインナップを整理していきましょう。

文・西山昭智
Chapter
BMWブランドとしてリ・スタート!初代ミニ
いきなり大家族になった、2代目ミニ
さらに複雑に…3代目ミニ
ボディスタイル以外にもややこしい要因がある
基本はボディスタイルとグレードを覚えておこう

BMWブランドとしてリ・スタート!初代ミニ

【ボディスタイル】
ハッチバック、コンバーチブル

1990年代に起こった欧米自動車メーカーの再編によって、BMWのブランドとしてリ・スタートを切ることになったミニ。革新的なFFの傑作車として知られる名車をどのようにBMWがアレンジするのか、世界中から高い関心を持って見守られるなか、2001年に新型ミニが発表されました。

当初のボディは、3ドアハッチバックのみ。グレードは、ONEとクーパーのみで、2003年に高性能モデルとなるクーパーSが登場。2004年には、ハッチバックをベースとした電動開閉式ソフトトップをもつ4人乗りコンバーチブルが追加されました。

初代ミニのラインナップは、ハッチバックボディに、ONE、クーパー、クーパーSの3グレード。コンバーチブルは、クーパー、クーパーSの2グレードを展開していました。

初代ミニは、誰しも3ドアハッチバックを想起した”わかりやすい時代”だったと言えるでしょう。

初代 ミニクーパー 画像ギャラリー

いきなり大家族になった、2代目ミニ

[ボディスタイル]
ハッチバック、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバー、クーペ、ロードスター、ペースマン

2007年にフルモデルチェンジを行ったミニですが、当初は初代同様にハッチバックとコンバーチブルのみの設定でした。しかしこの第2世代となってからのミニは、新しいボディスタイルを次々と追加していきます。

まず最初に加わったのが、2008年に登場したクラブマン。観音開きのリアゲートと、運転席ドアの後方に小さなサブドアを持つワゴン(ミニではシューティングブレイク)で、グレードはクーパーとクーパーSの2種が用意されました。

さらに2011年になると、4ドアのSUVモデル、クロスオーバーが登場。ヨーロッパでは「カントリーマン」と呼ばれていましたが、日本では同様の車名がすでに商標登録されていたことで、クロスオーバーを名乗ることになりました。グレードは、ONE、クーパー、クーパーSと、AWDのクーパーS オール4も設定されていました。

また同じ年に2シーターのクーペ、翌2012年には2シーターオープンのロードスターが加わります。クレードは、いずれもクーパーとクーパーSが用意されていました。

そして2013年になると、今度はクロスオーバーの3ドア版となるペースマンまで登場。2代目ミニは、全部で7種類のボディバリエーションを備える大家族となったのです。

2代目 ミニクーパー 画像ギャラリー

さらに複雑に…3代目ミニ

[ボディスタイル]
3ドアハッチバック、5ドアハッチバック、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバー

2代目ミニは2013年まで生産され、2014年に現行型である3代目ミニへとフルモデルチェンジを行います。このときに一大ニュースとなったのが5ドアのハッチバックが出現したこと。これにより、ユーザーは3ドアと5ドアのハッチバックを選べるようになりました。

さらに3代目ミニが複雑にしているのは、2シーターのクーペとロードスターが早々と廃止され、ペースマンのみしばらく販売が継続されていたことです。2代目で7バリエーションという大家族になったものの、一部モデルがなくなってしまったため、どのモデルがいつまで生産されていたのか、把握しにくくなってしまったのです。

ちなみに2018年時点でのミニのボディバリエーションは、3ドアハッチバック、5ドアハッチバック、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバーの5種類となっています。

3代目 ミニクーパー 画像ギャラリー

ボディスタイル以外にもややこしい要因がある

※写真はミニクーパーS 2018年モデル

ミニファミリーの理解を複雑にしているのは、ボディバリエーションの増減にくわえて、用意されるグレードが年式やボディ形状によって異なっているため(最初のクラブマンにはONEの設定がない等)です。

さらに最初はクロスオーバーだけだった4WDモデル(オール4)が、のちにクラブマンでも採用され、さらに2016年にはディーゼルエンジンモデルも登場するなど、現在のラインナップはかなり複雑となっています。

そして毎年のように発表される限定モデルの存在もあり、カタログに記載されるラインナップが変動するため、なかなか正確な数を把握できないようになっています。

基本はボディスタイルとグレードを覚えておこう

そんな大家族となっている現在のミニですが、そのすべてを正確に把握しようとするとかなり大変なので、基本は「ボディスタイル」と「グレード」を把握しておくのがいちばんです。

世代を超えて覚えるべきスタイルは、3ドアハッチバック、5ドアハッチバック、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバー、ペースマン、クーペ、ロードスターの8種類で、グレードはONE、クーパー、クーパーS、JCWの4種類。これにガソリン、ディーゼルと、駆動方式のFF、4WDが加わります。

複雑多岐なミニですが、まずは8種類のボディスタイルと4種類のグレードがあるということさえ覚えておけば、ニューミニのラインナップの基本はおわかりになるかと思います。

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