普通のクルマでもスリップストリームは効くのか?

空気抵抗はつねに働いている

高速道路

公道・サーキットに関わらず、車を走らせるうえで空気抵抗は避けては通れないものです。空気抵抗は速度の2乗に比例して大きくなり、80km/hを超えた高速域に入ると、空気抵抗の影響で加速が鈍ることを体感できることがあります。

高速走行の際に、スピードを上げるほど燃料を多く消費するのも、これが最大の原因です。この空気抵抗が軽減できれば、加速もしやすくなり、また燃費も改善することができます。

スリップストリームとは?

スリップストリーム

英語圏では、トウ(tow)ともいわれる「スリップストリーム」とは、高速で動いている物体のすぐ後ろにできる空気圧の低い領域のことです。先行物の後方を走ることで空気抵抗を少なくし、移動のためのエネルギー損失を抑え、エネルギーを温存することをいいます。またその領域では、空気の渦によって、後続車が前走車に引き寄せられる力が働きます。

モータースポーツの世界では、古くからこのスリップストリームをうまく利用することが勝利へのカギといわれています。「スリップに入る」「スリップを出て抜きにかかる」などのように使われます。

スリップストリームのメリットは?

スリップストリーム

一番のメリットは、加速性能を上げることができ、前走車を追い抜くことが容易になります。また、空気抵抗が少ないほうが、少ないエンジンの力で走ることができるため、エンジンにかかる負荷が少なくて済みます。その結果、燃費の向上にもなります。

空気抵抗の大きなトラックや大型車などでこの効果は顕著で、これらの車種が連なって走行した場合、時速100キロ程度でも大きな燃費の向上があるという実験結果が出ています。そのため、このスリップストリームを使った走行方法は、今後トラック等の自動運転での隊列走行に利用することが、期待されています。

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