操縦安定性と乗り心地を高次元で両立!シビック タイプRのサスペンションの秘密

シビック タイプRに採用されているサスペンション技術

デュアルアクシス・ストラット・サスペンション

デュアルアクシス・ストラット・サスペンション

アクティブ・ダンパーシステム

マルチリンク・サスペンション

シビック タイプRには、最高出力235kW(320ps)というハイパワーを使い切るため、サスペンションにはフロントに「デュアルアクシス ストラット」、リアに「マルチリンク」。ダンパーには、電子制御の「アダプティブ ダンパーシステム」が採用されています。

デュアルアクシス ストラット フロントサスペンション

デュアルアクシス・ストラット・フロントサスペンション

シビックタイプRのようなハイパワーFF車では、左右前輪の駆動力差によって、トルクステアが発生しやすくなります。

トルクステアとは、急発進や旋回中にアクセルを踏み込んだ時に、右と左のわずかな駆動力差によって、タイヤが勝手に向きを変えてしまい、クルマが左右に振られてしまうという危険な挙動です。このトルクステアを低減するため、タイプRは先代から独自の方式を採用しています。

「デュアルアクシス ストラット」と名付けられたタイプR専用のフロントサス形式は、マクファーソンストラット式では一体だった転舵軸(ナックル)を、ストラット軸と独立させ、ホイールセンターに近づけています。

これにより、センターオフセット量を短縮し、トルクステアを低減しています。ちなみに新型のセンターオフセット量は、先代よりも7%縮小。トルクステアをさらに低減させているそうです。

また、キャンバー角(タイヤの倒れ角度)の変化量を適切に設定できるため、タイヤの接地性能が改善、旋回性能を向上させることが可能となっています。

よく見るとフロントタイヤが微妙に八の字に傾いている…これってなぜ?

マルチリンク リアサスペンション

マルチリンク・リアサスペンション

リアサスペンションは、従来のトーションビームから、「マルチリンク」に変更しています。

マルチリンクは、一般的に3本以上のリンクあるいはアームで構成されるサスペンション形式で、設定の自由度が高く、操縦安定性と乗り心地が高いレベルで両立できます。特に、タイヤの向き、ホイールアライメントを制御しやすいという特徴があります。

シビック タイプRのマルチリンクは、すべてのアームを、高剛性のサブフレームを介して、ボディと結合させています。サスペンションの動きに応じて、トー角を制御し、これにより優れた旋回性を実現しているのです。

マルチリンク式サスペンションのメリット・デメリット

次ページアダプティブ ダンパーシステムとは?

この記事をシェアする

関連する記事

最新記事

     
アヘッド Car & Motorcycle Magagine ahead archives