信号機の電気代はひと月に約9億円!?…誰が払ってるの?

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信号機は車と人が事故なく安全に移動するために必要不可欠なものですが、もちろん電気を消費するものですから、電気代が発生します。1ヶ月でどれくらいの電気代がかかるのでしょうか。その電気代を支払っているのは、誰なのかも紹介します。

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(2018年5月25日)
Chapter
信号機は、1ヶ月いくらで動いている?
信号機の月当たり電気代を計算する
信号機の電気代を支払うのは誰か

信号機は、1ヶ月いくらで動いている?

まず信号機の電気代を調べるために、必要な項目は、信号機の消費電力(W)、使用時間、使用日数、電気料金です。

※使用時間は24時間、使用日数は30日。また、実際の警察との契約内容が開示されていないため、電気料金は中部電力がHPで公開している法人向けの電気料金(高圧業務用電力、高利用率向け)をもとに算出しました。

警察庁HPで調べると、日本国内にある信号機の数は、約226万基。そのうち車両用は約126万基(LED化率約55%)、歩行者用は約100万個(LED化率約49%)。消費電力はLED照明推進協議会のHPによれば、電球式信号機が60-70W、LEDタイプは約10-12Wになっています。

電気料金は、年間平均で約15円です。これらの項目を基に計算を行えば、信号機の1月当たりのおおよその電気代の算出が可能です。

信号機の月当たり電気代を計算する

では、信号機の月当たり電気代を計算してみましょう。

・電球式車両用信号機
70W÷1000×15(円/kWh)×24(時間)×30(日)=756円
・歩行者用信号機
60W÷1000×15(円/kWh)×24(時間)×30(日)=648円
・LED式車両用信号機
12W÷1,000×15×24×30=129.6円
・LED式歩行者用信号機
10W÷1,000×15×24×30=108円

これにそれぞれの設置数を掛けると、
電球式車両用信号機
756(円)×567,000(基)=428,652,000円
電球式歩行者用信号機
648(円)×500,000(基)=324,000,000円
LED式車両用信号機
129.6(円)×693,000(基)=89,812,800円
LED式歩行者用信号機
108(円)×500,000(基)=54,000,000円

1ヶ月で、合計約8.9億円。年間で約100億円の電気代がかかっていることになります。

信号機の電気代を支払うのは誰か

ところで、信号機の電気代を毎月支払っているのは誰なのでしょうか。実際に支払っているのは各都道府県の警察署になります。

信号機の新たな設置を希望する場合は、警察にその旨を伝える必要があり、それを受けた管轄の警察署が警察本部へ新たに設置する希望を伝え、加えて公安委員会の審査を経る必要があるのです。信号機の設置を要望した警察署が信号機の電気代を支払う理由はここにあります。

車両用信号機1基の1か月あたりの電気代の平均は、約700円、あの大きさの機器から発生する電気代と考えればそれほど高いものとは言えません。しかし信号機は日本中にいくつもありますから、自動車用・歩行者用両方の合計ではかなりの金額がかかっているのです。

そのため、設置に費用が掛かるためすべての信号機がLED化されているわけではありませんが、信号機のLED化は電気代を減らすために行っていると考えても間違いありません。
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