車の査定にかかる時間はどれくらい?査定項目別の所要時間も紹介!
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査定時間によって、その後の手続きや売却までの期間が大きく変わってきます。
そこでこの記事では、車の査定全体にかかる時間と、査定項目別の所要時間、車の査定前にやっておくべきことについて詳しく解説していきます。
監修:萩原 文博
1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。
- Chapter
- 車の査定にはどれくらいの時間がかかる?
- 主な査定項目とそれぞれの時間
- 外装のチェック:10〜20分程度
- 内装のチェック:5〜10分程度
- 足回りのチェック:5分前後
- エンジンルームのチェック:5〜10分程度
- 修復歴、改造の有無:5〜10分程度
- 年式、走行距離、車検の残り期間:5分程度
- 車の査定~売却までの大まかな流れ
- 1:業者を決める
- 2:書類を準備する
- 3:査定依頼
- 4:契約手続き
- 5:引き渡し及び振込
- 車の査定前にやっておくべきこととは?
- 洗車や車内の掃除
- 付属品、記録簿の用意
- 車の査定を受ける時の注意点
- 修復歴、事故歴は正直に申告すべき
- 査定額はあくまでも”参考値”
- 査定だけの場合はその旨を伝えておく
- 車の査定はどこで受けるのがおすすめ?
- おすすめの車一括査定サイト3選
- まとめ
車の査定にはどれくらいの時間がかかる?
ただし、30分~1時間というのはあくまでも査定開始から終了までの時間となりますので、下記の時間をあわせるともう少し時間がかかります。
- 業者選び
- 申し込み手続き
- 担当者との打ち合わせ
主な査定項目とそれぞれの時間
車の査定というのは、売却価格に大きく影響する重要な作業です。
主な査定項目とそれぞれにかかる時間を把握しておかなくと安心して査定を受けられるでしょう。
外装のチェック:10〜20分程度
この作業にかかる時間は、大体10分~20分前後です。
主なチェックポイントは下記の通りです。
- ボディに傷やへこみ、色あせはないか
- ナンバープレートの変形や剥げはないか
- 鍵穴周りに鍵先で擦った傷がないか
- ドア、パワーウィンドウが故障してないか
- アンテナ、ヘッドランプ、テールランプに破損がないか
- サンルーフが付いているか、故障していないか
- リアガラス、フロントガラスにヒビや傷がないか
ただ、洗車傷など良く見ないとわからないような小さな傷については査定にあまり影響しないことが多いです。
中には、査定前にできるだけ綺麗な状態にしておきたいと考え、ワックスがけを行う方もいます。
もちろん、ワックスのかけ方によっては査定にプラスの影響をもたらすケースもあります。
しかし、間違った方法でワックスがけを行うと色むらができたり、余計に傷が目立ってしまったりする可能性が高くなりますので注意が必要です。
内装のチェック:5〜10分程度
この作業にかかる時間は、大体5分から10分前後です。
主なチェックポイントは、下記の通りです。
- シートに飲みこぼし、食べこぼしはないか
- シートの破損や破れはないか
- リクライニングが故障していないか
- フロアマットがあるか
- オーディオ、カーナビなどの付属品があるか
- ハンドルメーター、トランクルームに傷や汚れはついていないか
- 車のニオイはどうか(タバコのニオイ、ペットのニオイは減点対象になりやすい)
また、飲みこぼしや食べこぼしがシートに染み込んでしまうと、取れなくなってしまうこともありますので注意が必要です。
付属品については、純正品が搭載されている場合はプラス評価になりやすいですが、社外品が搭載されている場合はマイナス評価になることもあります。
こう聞いて、「社外品を事前に取り外して、純正品に載せ替えておこう」と考える方もいると思います。
しかし、無理に外すとあとが残り、逆にマイナス評価になります。純正品を取っておいてある場合は、担当スタッフに申告だけしておくと無難です。
足回りのチェック:5分前後
足回りの査定にかかる時間は、大体5分前後と他の項目に比べると短時間で終わります。
主なチェックポイントは下記の通りです。
- タイヤの溝の深さ
- タイヤやホイールの汚れ、傷の有無、傷の程度
- マフラーの汚れ、傷の有無、傷の程度
しかし、中には念入りにチェックするところもありますので、査定に出す前に落とせる汚れは落としておくのがおすすめです。
エンジンルームのチェック:5〜10分程度
この作業にかかる時間は、大体5分から10分前後です。
主なチェックポイントは下記の通りです。
特に問題ないと思いますが、車に打刻された車体番号と、車検証に記載された車体番号が同一かどうかもチェックされます。
修復歴、改造の有無:5〜10分程度
車の査定でも同様に、これらの項目がチェックされます。
修復歴や改造の有無のチェックにはそこまで時間がかかりませんので、大体5分、長くても10分前後で終わるでしょう。
特に、下記にかかわる修復はマイナス査定となる可能性があります。
- フレーム
- エンジン
後から修復歴や改造が判明すると査定額が大幅に減額される可能性もありますので、査定前に伝えておくことをおすすめします。
さらに、自分好みの外装や内装にカスタムしている場合も査定額が下がってしまうことがありますので注意してください。
年式、走行距離、車検の残り期間:5分程度
- 年式
- 走行距離
- 車検の残り期間
車の査定~売却までの大まかな流れ
冒頭でも解説したように、車の査定にかかる時間は30分~1時間程度ですが、業者探しや書類の準備などを含めるとさらに多くの時間がかかります。
全体の流れを理解しておかないと、想像以上に時間がかかったり、想定外のトラブルが生じてしまったりする可能性が高くなります。
車の査定や売却を検討している方は是非チェックしておいてください。
1:業者を決める
車の査定は様々な業者が行っていますので、まずは「どの業者で査定を受けるのか」を決めなければなりません。
また、車の査定金額は業者ごとに異なりますので、高く売りたい場合は、2社以上に依頼することが大切です。
手軽に複数社に依頼するなら、車の一括査定サイトがおすすめです。
2:書類を準備する
査定だけであれば、下記の書類で充分です。
- 車検証
- 定期点検記録簿
- 取扱説明書(あれば尚良い)
普通自動車、軽自動車の場合で、それぞれ下記のような書類が必要です。
「今回は査定だけでいい」という場合でも、これらの書類があるのとないのとでは業者の本気度が変わります。
値上げ交渉に応じてくれるケースもありますので、仮に今すぐの売却を検討していない場合でも、これらの書類を用意しておくことをおすすめします。
3:査定依頼
車の査定には、下記の2つがあります。
- 店舗査定:店舗に車を持ち込んで査定してもらう
- 出張査定:家などに業者を呼んで査定してもらう
4:契約手続き
査定金額が出たら、必ず価格交渉をしましょう。
金額に納得できない場合はもちろんですが、「この金額ならいいかな」と思っている場合でも、一度は交渉をした方が良いです。
交渉すると、査定金額を多少なりとも引き上げてくれる可能性が高くなります。
5:引き渡し及び振込
車両の引き渡しは当日ではなく、後日になるケースが多いです。
売却代金は当日現金払いしてくれる所もありますが、基本的には後日指定口座に入金される形になります。
車の査定前にやっておくべきこととは?
洗車や車内の掃除
先ほども解説したように、車の査定では汚れやニオイ、ゴミの有無などもしっかりとチェックされます。
きれいな車のほうが印象が良くなり、査定額が上がりやすくなります。
ただし、ワックスがけ、キズの補修など、特殊な知識と技術が必要なものは、無理に行うと逆に車の状態を悪くしてしまう可能性が高いので無理はしないようにしてください。
付属品、記録簿の用意
- 車検証
- 取扱説明書
- 保証書
- スペアキー
- 取り外した純正オプションパーツ
車の査定を受ける時の注意点
修復歴、事故歴は正直に申告すべき
その結果、修復歴や事故歴を伝えないという選択をしてしまう方もいるのです。
ただ、業者もプロですから、持ち主に言われずとも、しっかりとチェックすればどこを修復しているのか、どのような規模の事故を起こしているのかをある程度把握できます。
後から修復歴や事故歴などが発覚すると、後から査定額が大幅にダウンしてしまう可能性がありますので、査定前に正直に申告しましょう。
査定額はあくまでも”参考値”
査定を受けた数か月後に売却をする場合、査定を受けた時よりは走行距離も増えているでしょうし、車の劣化も多少なりとも進んでいるでしょう。
もしかしたら、その車あるいはそのカラーの車の需要が落ちているかもしれません。
このような場合、当初の査定金額から大幅に値下がりしてしまうこともありますので注意しましょう。
査定だけの場合はその旨を伝えておく
車の査定は、ほとんどの業者が無料で行っていますので、愛車の売却価格を知りたいという方でも気軽に受けられます。
ただ、すぐに売却するつもりがない、あるいはしばらく検討したいという場合はあらかじめその旨を伝えておくのがおすすめです。
お互いの認識を擦り合わせておくことによって、しつこい営業や提案なども防げるようになります。
悪質な業者の場合、「査定に工数をかけたのだから」「売却が目的だと思っていた」という理由で契約もしくは料金を求められるケースもあります。
査定だけの場合は事前に伝えておきましょう。
車の査定はどこで受けるのがおすすめ?
- 知り合いの業者
- 近所の車屋
- 中古車専門買取業者
- 日本自動車査定協会
どの一括査定サイトも、基本的には無料で利用できますし、複数の業者から同時に査定を受けられます。
気になる方は是非活用してみてください。
おすすめの車一括査定サイト3選
「査定をどの業者に依頼すればいいかわからない」という方は是非参考にしてみてください。
MOTA
MOTA車買取
MOTA車買取
営業電話は最大3社のみ
MOTAは、株式会社MOTAが運営している車の一括査定サイトです。
MOTA最大の特徴は、査定後の営業電話が最大3社のみであることです。
査定依頼を出すとオークションが行われ、その中で最高額をつけた3社から連絡が来る仕組みです。
また、実車を見せることなく概算金額を出してくれますので、手間を省いて査定依頼をしたいと考えている方にもおすすめです。
※高額査定の3社(最大)からのお電話は複数回線からのご連絡になる場合があります
- 通常の一括査定
- ◯
- オークション形式
- ◯
- 提携買取業者数
- 1,360社以上
- 大手買取業者との提携
- 7社 / 8社中
- 同時査定依頼数
- 20社
- 手数料
- なし
- 営業電話対策
- ◯
- 業者選択可否
- ◯
- JPUC監修
- -
- 対応地域
- 全国
リクルート
カーセンサー
カーセンサー
最大30社に一括査定依頼可能
カーセンサーは、株式会社リクルートカーセンサーが運営している、最大手の車の一括査定サービスです。
最大30社に一括査定依頼ができますので、より高く買い取ってくれる業者を探している方に最適と言えます。
最大30社と聞いて、「たくさん電話がかかってきそうで嫌だな・・・」と考える方もいると思います。
しかし、カーセンサーではメールでのやり取りを希望できます。
査定スピードは最短90秒ですので、すぐにでも愛車の価格を知りたい方は是非利用してみてください。
- 通常の一括査定
- ◯
- オークション形式
- ◯
- 提携買取業者数
- 一括査定形式:700社以上、オークション形式:5,000社以上
- 大手買取業者との提携
- 8社 / 8社中
- 同時査定依頼数
- 30社
- 手数料
- なし
- 営業電話対策
- ◯
- 業者選択可否
- ◯
- JPUC監修
- ◯
- 対応地域
- 全国
ヤフー株式会社
カービュー
カービュー
手軽に査定依頼できる
カービューは、Yahoo!株式会社の100%子会社である「株式会社カービュー」が運営しています。
現在は230社以上の買取業者と提携しており、その全てがカービューの審査を通過した優良業者ですので安心して任せられます。
入力フォームもシンプルであり、利用は完全無料ですので、気軽に査定依頼をしたいと考えている方にもおすすめです。
査定時間は45秒と驚くべき速さですので、スピード感を重視している方にも最適と言えます。
- 通常の一括査定
- ◯
- オークション形式
- ✕
- 提携買取業者数
- 300社以上
- 大手買取業者との提携
- 8社 / 8社中
- 同時査定依頼数
- 10社
- 手数料
- なし
- 営業電話対策
- △
- 業者選択可否
- ◯
- JPUC監修
- ◯
- 対応地域
- 全国
まとめ
ただ、これはあくまでも査定開始から終了までの時間であり、業者選びや書類準備などの時間も含めるとより長い時間がかかってしまうでしょう。
売却タイミングが既に決まっている場合、査定から売却にかかる大体の時間を把握しておくことが大切です。
また、査定前の準備次第で査定価格が大きく変わってしまうこともあります。
車の売却や査定を検討している方は、今回紹介したことを参考にしながら慎重に準備を進めていきましょう。