プリウスのパワーモード【試乗で感じたメリットとデメリット】

トヨタ プリウス 2016

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4代目モデルは、先代モデルよりも低重心になり、また、リアのサスペンションにダブルウィッシュボーンを採用した事で乗り心地・カーブを曲がった時の安定感が大幅にアップ。また今回フルモデルチェンジをしたプリウス(Prius)は、先代モデルと同様に次の4つのドライブモードを用意しています。

・ノーマルモード
・パワーモード
・エコモード
・EVモード

先日、プリウス(Prius)を試乗してきた時にこのパワーモードでも運転してみたのですが、加速力などかなり良くなっていました。ただ、その一方で気になる部分も・・・。そんなプリウス(Prius)のパワーモードのメリット・デメリットを紹介します。

2016/7/29
Chapter
プリウスのパワーモードのメリット
プリウスのパワーモードのデメリット・欠点

プリウスのパワーモードのメリット

プリウス(Prius)のパワーモードにするとエンジンやモーター回転数を上げて走行するため、アクセルのレスポンスや加速力は格段に良くなります。パワーモードにすると加速力が良くなることは分かりきっていたので想定内だったので大きな驚きはなかったのですが、発進時の乗り心地の違いなどノーマルモードと大きな違いがありビックリしました。そんなプリウスのパワーモードの2つのメリットをを紹介します。

ちなみに、プリウス(Prius)でパワーモードにすると、スピードメーターがこのように赤くなり、スポーティーなデザインになります。
その1:発進時の加速力が格段にアップ

プリウス(Prius)のパワーモードで運転してみて一番驚いたことは、発進時の加速力の良さ。
ノーマルモードやエコモードの時と比べて、発進時の最初の飛び出しがクルマの素人でも分かるくらい明らかな違いがあります。プリウス(Prius)のノーマルモードやエコモードの場合、通常モーターのチカラのみでスルスルと発進し、アクセルの踏み込み具合に応じて後追いでエンジンが作動します。

つまり、ノーマルモードやエコモードで運転をすると、EV走行→ハイブリッド走行という流れになります。しかし、パワーモードで発進はノーマルモードとちょっと異なります。プリウス(Prius)のマルチインフォメーションディスプレイのエナジーフロー画面を見ていて気が付いたのですが、パワーモードで発進するとモーターのチカラだけではなく、エンジンのチカラも使って発進。
そのため、ノーマルモードやエコモードに比べて、パワーモードの発進の力強さや加速力は段違い。私は実験する事ができなかったのですが、プリウス(Prius)のパワーモードとエコモードの0-100km/h(ゼロ発進加速)の加速テストを行ったら、結果に明らかな違いが出ると思います。そのくらい加速力は異なり、発進時にアクセルを踏み込むと、スポーティーなクルマのようにグッと前に飛び出すような感覚を味わえる事ができました。プリウス(Prius)のパワーモードは発進時から力強い加速が楽しめるので、急勾配での山道発進や高速道路での合流など発進時の加速力が求められるシーンでは活躍するのかなと思いました。
その2:静粛性も良好

また、プリウス(Prius)のパワーモードで試乗してみて感じたのは、静粛性。

クルマのカテゴリーは異なりますが、ホンダの人気ハイブリッド車フィット3(FIT3)やヴェゼル(VEZEL)にもスポーツモードと言う加速力やパワーモードに近いドライブモードを装備しています。
ホンダのハイブリッド車の場合、スポーツモード(SPORT MODE)にするとエンジン主体の走行になるため、ガソリン車のような騒々しさになります。

一方、プリウス(Prius)はパワーモードにしてもエンジン回転数を高めると同時にモーターもしっかりとサポートするのでホンダのハイブリッド車よりも圧倒的に静か。

エンジンの回転数があがるためノーマルモードやエコモードと比べるとエンジン音が多少大きく感じますが、それでも全く気にならないレベル。(平坦な道を試乗した時なので、山道はわかりませんが・・・)

パワーモードにしてもとても快適に運転することができました。プリウス(Prius)のパワーモードを使用した時もハイブリッドらしい静粛性の良さがあるのは、好印象でした。

プリウスのパワーモードのデメリット・欠点

発進時の加速力など新型プリウスのパワーモードにはメリットがある一方、実際に試乗をしてみて燃費が悪くなること以外にもデメリットがあるように感じました。私が実際に感じたプリウス(Prius)のパワーモードのデメリットを紹介します。

その1:バッテリーの減りが早い

プリウス(Prius)のパワーモードを運転をしていて気になったのですが、ノーマルモードやエコモードと比べて、モーターのバッテリーの減りが早いような気がしました。
おそらくパワーモードではきびきびとした走りを実現するために、エンジンとモーターの出力を上げているのが原因だと思いますが・・・・。

信号が頻繁にある道路でパワーモードを運転している時は、ブレーキを踏む機会が多いので回生ブレーキバッテリーの充電ができるのでバッテリーの残量はそれほど気になりません。ただ、信号が少ない道路をパワーモードを使用して運転していたらどんどんバッテリー残量が減ってきちょっと驚きました。山道運転ではブレーキを踏む機会も多いのでバッテリー残量を気にせず運転できると思いましたが、高速道路を走行時にパワーモードを使用する際はバッテリー残量が少し気になるのかなと思いました。
プリウス(Prius)のパワーモードはアクセルのレスポンスの良さなどメリットもある一方で、デメリットもありました。また、コチラの記事で書いたプリウス(Prius)のパワーモードに切り替えるドライブモードスイッチの操作感の悪さももデメリットの一つです。

もしプリウス(Prius)を試乗する機会があったら、パワーモードの走り心地やドライブモードスイッチの操作のしやすさもしっかりと確認した方が良いと思いますよ。
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