未来のクルマ爆誕!BMW i3試乗レビュー!

BMW i3

2000年代以降、クルマにとって電気の力を欠かせないものになってきました。数々の車載コンピューターだけではなく、電気を動力源の1つとしたハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカーが登場し、それらが今では珍しくなくなりました。そして、近年、ついに電気の力だけで走る電気自動車(EV)が市販化され、街中でも見かけるようになりました。代表的なところでは、日産・リーフやアメリカのテスラなどが挙げられますが、欧州ブランドでいち早くEVを提供したのがBMWです。

2019/5/16

Chapter
BMW i3とは?
なぜ、カーボンなのか?
BMW i3の走りは?

BMW i3とは?

BMWと言えば、「駆けぬける歓び」というスローガンのもとに、運転する楽しさを誰よりも重視するブランドであるため、エコなイメージの強いEVとは対極にあるように思われがちですが、BMWが提唱する「駆けぬける歓び」とは、いつまでもガソリンエンジンにこだわるという単純なものではありません。

時代に合わせたクルマを提供しつつも、その中でBMWなりの「駆けぬける歓び」を付加価値として与えるというまさに哲学そのものであるため、そこにはパワートレインの種類など関係ないと言えるでしょう。

そんなBMWが、来るべき電動化の時代に向けて発表したのが、今回紹介するi3です。欧州では2013年、日本では2014年に発表されたi3は、BMWのサブブランドBMW iの初のモデルとして、世界中に衝撃を与えました。

ちなみに、BMW iはこのi3以外にもスーパースポーツPHVであるi8がラインナップされており、将来的にはさらにモデルが拡充される予定です。それではi3についてレビューしてみたいと思います。

なぜ、カーボンなのか?

前項でi3が世界中に衝撃を与えたと述べましたが、その理由の1つはi3がカーボンモノコックのボディシェルを採用していることです。通常自動車に用いられる鋼板に比べ、カーボンは軽量かつ高強度である一方その価格の高さから、超高性能かつ超高価格なスーパーカーなどしか用いられることはありませんでした。i3も決して安価なクルマではないですが、それでも数百万円レベルで、年産1万台以上を見込むモデルでカーボンを採用するのは異例のことでした。

しかし、これにはEVならではの合理的な理由があります。ガソリンエンジンやディーゼルエンジンを搭載したクルマであれば、最も重量を占めるのはエンジンそのものですが、エンジンのないEVの場合、一番の重量物はバッテリーです。バッテリーのサイズ、容量はクルマの動力性能や航続距離に直結するため、実用的な航続距離を実現するためには、大きなバッテリーを搭載したいところですが、現在のバッテリーの技術では、一般的なクルマのサイズでガソリンエンジンと同等の航続距離を実現しようとすると、人が乗れないほどバッテリーが場所を占めてしまいます。

また、バッテリーを積めば積むほど、バッテリー自体の重さで航続距離が伸びないというジレンマもあります。i3の場合、欧州の都市間移動ができるよう約150kmの航続距離を目標にしたとされていますが、それでもバッテリーのスペースがかなり巨大になってしまうことから、最後の手段としてボディそのものを軽くすることを選んだのです。ちなみにこのカーボンの素材は、日本のものが採用されています。

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