日産スカイライン200GTt Type Pシート画像レビュー【座り心地、広さ、機能性はどう?】

新型日産スカイライン200GTt Type P

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運転中、常に身体を支えてくれるシート。旋回時や荒れた道で身体をサポートしてくれる性能と、身体を柔らかくかつ心地よい姿勢で受け止めてくれるクッションの性能、これらを高次元で両立させたV37スカイラインのシートについて、今回はレビューをしていきます。

2018/2/23


Chapter
シート地には本革シートを採用
運転席の座り心地・広さ・機能性はどう?
後部座席の座り心地・広さ・機能性はどう?
シートアレンジはどう?
まとめ

シート地には本革シートを採用

V37のシート地は主に2種類あります。1つはType SP、Type Pに標準採用の本革シート(カラーはブラックとベージュ)。もう一つは、ベースグレードに採用されるハーフレザーシートです。

ハーフレザーとは、背中と尻下の素材がソフトジャガード織物性であり、サイドサポートの部分はレザーで出来ています(カラーはブラックとベージュ)。

本革シートには、シートヒーターと電動のランバーサポートが装着されております。後席は、前席と合わせて本革もしくはハーフレザーとなります。

前席、後席共に、ステッチや縫製などの見た目のクオリティが非常に高く、いかにも高級車のシートの様相を呈しています。フーガやエルグランド等、より上級クラスの車両と比較すると、シート自体に余計な造形ラインや飾りが少ないため、シートデザインは寂しくもありますが、機能をしぼり、性能に割り切ったスポーツシートのような、身体のホールド性が高そうな形状に感じました。

運転席の座り心地・広さ・機能性はどう?

早速、試乗車の200GTt Type Pのドライバーシートに座ります。シートポジションを調整するスイッチは、シート右下のエリアにまとめられており、前後位置、座面の高さ、座面の傾き、背もたれの角度、さらにランバーサポートまで、すべて電動です。

パーソナルドライビングポジションメモリーは2つまでメモリができ、イグニッションをONにすると、ステアリングホイールのチルト・テレスコピック、シートポジション、ドアミラーがメモリの位置へ移動します。

ちなみに、V37のシートには、「長時間運転しても疲れにくい」シートとして、「スパイナルサポート機能付きシート」という形状が入っています。「スパイナル(spinal)とは「背骨の、脊柱の、脊椎」という意味で、無重力空間でのデータをもとに、背骨や筋肉に負担がかからないように設計されたシートです。

ゼログラビティシートとも呼ばれ、まさに無重力で身体を優しく包むような、かつてない快適な座り心地を実現しています
(日産HPより抜粋)。


たしかに、座り込んだ瞬間に、表面が柔らかいシートクッションにお尻が沈み込み、さらにシートバックへも背中が丸くなるように包み込まれるので、猫背のポーズになります。実はこの形状がとても心地よいのです。

シート表面が柔らかい素材のためでしょうか、すっぽりとシートにはまり込んだように、落ち着きがありました。

サイド方向のサポートは、見た目ほど強烈ではありません。脇腹をしっかりとサポートするかと予想していましたが、身長165センチ、体重65kg程度の中肉中背の筆者だと、サイドサポートはやや触れる程度で、緩やかなサポートでした。頭上のスペースはコブシ1.5個程度、かなり余裕あります。

ベンツやBMW、AUDIといった競合車と比較すると、シートのピップポイントはほぼ同じ高さに感じます。かつてのスカイライン(V36)に対しては明確に低くなり、スポーツセダンとして安心ができる視界の高さを確保できています。


後部座席の座り心地・広さ・機能性はどう?

後席も、「スパイナルサポート機能付きシート」が使われています。背もたれと尻下に横方向へステッチのラインが引かれており、後席へ座ってみると、前席と同様に猫背ポーズになるような姿勢になります。シート表面が柔らかいため座り心地も良く、まるでソファにゆったりと腰掛けているかのような雰囲気があり、くつろぎの空間となっていました。

また、前方の視界が開けており、車両前方向の見晴らしが良く、開放感を感じることができます。これは、前席シートのピップポイントが下がった分、後席のヒップポイントの位置を上げることなく視界確保ができたことが影響したのでしょう。

ちなみに、頭上スペースはコブシ一個分、膝前のスペースはコブシ二個分と、十分に余裕があります。

足を組み替えることもできますので、後席に座った人は、快適に移動ができることだと思います。

シートアレンジはどう?

ガソリンターボエンジンの200GTtの場合、リアのシートバックを6:4分割で倒すことで、トランクスルーにもできます。片側ずつでも倒すことができますので、大きく長い荷物も、それなりには積むことができます。

先代のV36スカイラインにはついていなかった機能で改善はしたのですが、ライバルのBMW3シリーズは、すでに6:4分割可倒式のシートバックを採用していますので、ようやくキャッチアップができた状況です。

ちなみにハイブリッド仕様の350GTの場合、トランクと後席のシートバックの間にハイブリッド用の大型バッテリーがきますので、トランクスルーにはできません。

また、この大型バッテリーの分、トランクルームも奥行きが100mm程度狭くなっています。分割ができないグレードがあることは注意すべき点です。

まとめ

前席・後席ともに、シートの座り心地は秀逸でした。長時間運転するときに必ず求められるのが、シートの快適性です。「疲れにくいシート」を研究したV37スカイラインのシートは良い出来であることを体感できました。
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