三菱の新型SUV エクリプスクロスをデザインから評価!【外装編】
更新日:2024.09.09
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クルマのボディスタイルの基本形と言えば、ながらくセダンがその座を占めていましたが、近年では世界的なSUVブームが巻き起こり、基本形の座をセダンから奪いつつあります。個々のモデルで見れば、昔からSUVの人気モデルというものはありましたが、現在では世界中のあらゆるブランドがSUVを投入していることを見ると、もはや単なるブームとしてかたづけられるものではなく、自動車における一大潮流と言えるでしょう。
2018/6/4
2018/6/4
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- 三菱 エクリプスクロス
三菱 エクリプスクロス
SUVが一大潮流となった要因はいくつかありますが、1つは新興国の台頭があります。これまで欧米の自動車メーカーが積極的ではなかった東南アジア諸国やインド、そして中国などが経済的に成長したことで、自動車を購入できる層が一気に増えたのです。一方で、そうした国々の多くは、道路などのインフラが整っていないために、悪路でも快適かつ安全に走行できるクルマ、つまりSUVが求められたのです。
しかし、これまでの例えばトヨタ・ランドクルーザーやジープ・ラングラー、メルセデスベンツ・Gクラスなど、悪路に強いSUV(この場合はクロスカントリービークルと呼んだ方が適切ですが)もありました。そうしたモデルではいけなかったのでしょうか?実は、そうしたハードなSUV、つまりクロスカントリービークルは、悪路での走行を前提としていることから、構造そのものが普通のクルマとは違うため、快適性、要するに乗り心地が悪く、また価格も高価になりがちだったのです。
しかし、これまでの例えばトヨタ・ランドクルーザーやジープ・ラングラー、メルセデスベンツ・Gクラスなど、悪路に強いSUV(この場合はクロスカントリービークルと呼んだ方が適切ですが)もありました。そうしたモデルではいけなかったのでしょうか?実は、そうしたハードなSUV、つまりクロスカントリービークルは、悪路での走行を前提としていることから、構造そのものが普通のクルマとは違うため、快適性、要するに乗り心地が悪く、また価格も高価になりがちだったのです。
そこで、1990年代後半から日系の自動車メーカーを中心に、クロスオーバーSUVというものが登場しました。これは、セダンなどで使われていた車台をベースに、SUVのスタイルに仕立て上げたというものでした。
普通のクルマがベースですから、クロスカントリービークルのような圧倒的な悪路走破性能はありませんが、最低地上高が高く設定され、サスペンションのストロークも普通のクルマと比べて高いため、ちょっとした砂利道ぐらいならじゅうぶん快適に乗ることができます。しかも、他のクルマと多くの部品を共用しているため、コストが安く抑えられ、結果として価格も普通のクルマとそれほど変わらないレベルで販売できたのです。
こうしたクロスカントリーSUVはその後世界的に人気となり、いまではほとんどのブランドがラインナップに加えています。それだけでなく、あらゆるブランドにとってSUVは主力モデルであり、開発にも持てる限りの力をそそぎます。つまり、いまのクルマはクロスオーバーSUVを中心に回っていると言っても過言ではないのです。
さて、すっかり前置きが長くなってしまいましたが、エクリプスクロスは、三菱が力の限りを尽くして世に出したSUVです。三菱と言えば、度重なる不祥事によって国内では鳴かず飛ばずというのが現状ですが、海外を含めたグローバルマーケットでは依然として一定の存在感を放っています。エクリプスクロスは、海外での販売も牽引する世界戦略車として登場したこともあり、今後の三菱を占うモデルになるといえるでしょう。
普通のクルマがベースですから、クロスカントリービークルのような圧倒的な悪路走破性能はありませんが、最低地上高が高く設定され、サスペンションのストロークも普通のクルマと比べて高いため、ちょっとした砂利道ぐらいならじゅうぶん快適に乗ることができます。しかも、他のクルマと多くの部品を共用しているため、コストが安く抑えられ、結果として価格も普通のクルマとそれほど変わらないレベルで販売できたのです。
こうしたクロスカントリーSUVはその後世界的に人気となり、いまではほとんどのブランドがラインナップに加えています。それだけでなく、あらゆるブランドにとってSUVは主力モデルであり、開発にも持てる限りの力をそそぎます。つまり、いまのクルマはクロスオーバーSUVを中心に回っていると言っても過言ではないのです。
さて、すっかり前置きが長くなってしまいましたが、エクリプスクロスは、三菱が力の限りを尽くして世に出したSUVです。三菱と言えば、度重なる不祥事によって国内では鳴かず飛ばずというのが現状ですが、海外を含めたグローバルマーケットでは依然として一定の存在感を放っています。エクリプスクロスは、海外での販売も牽引する世界戦略車として登場したこともあり、今後の三菱を占うモデルになるといえるでしょう。
ここではデザインについて見てみます。実はいま、デザインの重要性が大きく増しています。もちろん、進む、止まる、曲がるといったクルマにとって基本的な性能も重要であることは言うまでもありませんが、現在は技術が進歩していることもあり、どのメーカーも一定以上のレベルのクルマを作ることができるようになりました。
また、今ではあらゆる国のブランドが世界中で販売をしていますので、消費者にとっても選択肢が増えています。となってくると、単純なスペックやブランド力もさることながら、見た目、すなわちデザインでいかに注目をとれるかが重要になってくるのです。
また、今ではあらゆる国のブランドが世界中で販売をしていますので、消費者にとっても選択肢が増えています。となってくると、単純なスペックやブランド力もさることながら、見た目、すなわちデザインでいかに注目をとれるかが重要になってくるのです。
エクリプスクロスのデザインは、ひと目見てこれまでの三菱車とは異なりますし、さらに言えばライバルのSUVとも異なります。直線基調でありながら流麗なクーペスタイルのSUVは、ちょっと日本車離れしてると言っても過言ではありません。
もともと、クーペスタイルSUVは欧州ブランドが得意としていました。エクリプスクロスは欧州市場も主戦場としていることから、そうした欧州ブランドと真っ向勝負することも視野に入れているわけですが、単なる欧州ブランドのマネごとではなく、ギャランGTOやスタリオンといった過去の三菱の名車たちをオマージュした直線的なモチーフを採り入れている点が、三菱らしさを感じます。
もちろん、新しい要素も多分に入っています。クーペスタイルのSUVというフォルム自体もさることながら、X型に大きく広がったフロントマスクや、大きく切れ込んだヘッドライトと超大型のフォグランプはSUVとしてのダイナミックさを強調するとともに、先進性も表現しています。
もともと、クーペスタイルSUVは欧州ブランドが得意としていました。エクリプスクロスは欧州市場も主戦場としていることから、そうした欧州ブランドと真っ向勝負することも視野に入れているわけですが、単なる欧州ブランドのマネごとではなく、ギャランGTOやスタリオンといった過去の三菱の名車たちをオマージュした直線的なモチーフを採り入れている点が、三菱らしさを感じます。
もちろん、新しい要素も多分に入っています。クーペスタイルのSUVというフォルム自体もさることながら、X型に大きく広がったフロントマスクや、大きく切れ込んだヘッドライトと超大型のフォグランプはSUVとしてのダイナミックさを強調するとともに、先進性も表現しています。
何よりも、メインとなるボディカラーとして、三菱のコーポレートカラーでもあるクリスタルレッドが与えられていることからも、いかに三菱がエクリプスクロスに賭けているかがわかるでしょう。
こうした挑戦的なデザインは、見る人の心をつかんではなさないほどに魅力を与える一方で、ともすると拒否反応をもひきおこしてしまいがちです。しかし、5000台を超える予約受注が入っているなど、これまでの三菱のイメージを良い意味で変えていく一台としてまずますのスタートを切っているようです。エクリプスクロスのデザイン、注目してみると良いかもしれませんよ。
こうした挑戦的なデザインは、見る人の心をつかんではなさないほどに魅力を与える一方で、ともすると拒否反応をもひきおこしてしまいがちです。しかし、5000台を超える予約受注が入っているなど、これまでの三菱のイメージを良い意味で変えていく一台としてまずますのスタートを切っているようです。エクリプスクロスのデザイン、注目してみると良いかもしれませんよ。