あおり運転をAIで自動検知&録画!”3年保証”でさらに安心|ケンウッドの最新2カメラドライブレコーダー「DRV-MR870」
更新日:2024.09.09
この秋(2022年10月下旬)、ケンウッド(JVCケンウッド)から長時間にわたって高画質録画ができる前後2カメラドライブレコーダー「DRV-MR870」が新発売となる。危険なあおり運転を自動検出し録画するAIセンシング機能や100時間録画ができるダブルスロット、3年間のメーカー長期製品保証が特徴だ。
文・写真:鈴木 ケンイチ
文・写真:鈴木 ケンイチ
前後に2つのカメラを置くタイプとしては、ケンウッド製品の中で最上位の性能を誇る。いわゆるフラッグシップと呼ばれるような製品だ。そしてケンウッドの2カメラのフラッグシップ機といえば、2020年7月に発売された「DVR-MR8500」が存在していたが、「DVR-MR870」は、その進化版となる。
今回は、JVCケンウッドの担当者に最高峰のスペックを備えた「DVR-MR870」の進化について伺ってきた。
今回は、JVCケンウッドの担当者に最高峰のスペックを備えた「DVR-MR870」の進化について伺ってきた。
ケンウッド初となる3年間の長期製品保証
まず特徴的なのは、ケンウッド製ドライブレコーダー初となる3年もの長期製品保証がついていること。購入から1年間であった製品保証が、「DRV-MR870」では3年間へと延長されている。万が一の故障やトラブルにも対応でき、長く安心して使うことができるのが嬉しいポイントだ。
この長期製品保証は、ケンウッドの品質への自信の表れと言えるだろう。
この長期製品保証は、ケンウッドの品質への自信の表れと言えるだろう。
前後カメラにF1.6の明るいレンズを搭載!高画質録画を実現
次に注目すべきは、ハードウェアの性能が高いこと。F1.6の明るいレンズをフロントカメラだけでなく、リアカメラにも採用する。
ドライブレコーダーと言っても、その仕事は「動画を撮影するカメラ」である。性能の高さは、土台となるレンズに大きく左右され、明るいレンズがあればそれだけ画像は鮮明になる。夜間や雨天などで暗くなれば、さらに明るいレンズの重要度が高まるのだ。
ちなみに、レンズの明るさは先代(DRV-MR8500)と同様のF1.6のまま。ただし、左右の画角が広くなった。水平角がフロントとリア共に、先代の112度から115度に拡大。左右がより、広く撮影できるようになっているのだ。
ドライブレコーダーと言っても、その仕事は「動画を撮影するカメラ」である。性能の高さは、土台となるレンズに大きく左右され、明るいレンズがあればそれだけ画像は鮮明になる。夜間や雨天などで暗くなれば、さらに明るいレンズの重要度が高まるのだ。
ちなみに、レンズの明るさは先代(DRV-MR8500)と同様のF1.6のまま。ただし、左右の画角が広くなった。水平角がフロントとリア共に、先代の112度から115度に拡大。左右がより、広く撮影できるようになっているのだ。
約500万画素のCMOSセンサー「STARVIS™」を搭載
2.7V型フルカラーTFT液晶のモニターを備え、GPSとGセンサーが内蔵。
そしてセンサーは約500万画素のCMOSセンサー「STARVIS」を搭載する。「STARVIS」はソニー製の優秀なセンサーで、高性能なドライブレコーダーで搭載されている。
さらに前後カメラともに、高精細なWQHD(ワイド・クワッドHD)録画モード(2560×1440)も用意する。WQHDは、フルHD(1920×1080)の約1.8倍の解像度を誇るモードだ。
そしてセンサーは約500万画素のCMOSセンサー「STARVIS」を搭載する。「STARVIS」はソニー製の優秀なセンサーで、高性能なドライブレコーダーで搭載されている。
さらに前後カメラともに、高精細なWQHD(ワイド・クワッドHD)録画モード(2560×1440)も用意する。WQHDは、フルHD(1920×1080)の約1.8倍の解像度を誇るモードだ。
競合他社にはない「microSDスロット」の2連装備!最長約100時間もの連続録画が可能
WQHDになって画像がきれいになるのはいいけれど、その分、画像のデータは大きくなる。しかし、「DRV-MR870」には、競合にはない特徴がある。それが記憶媒体であるmicroSDスロットの2連装備だ。
最大容量128GBまでのmicroSDに対応するため、低フレームレートの録画モードと2つのmicroSDのリレー録画を併用すれば、最長100時間もの連続録画が可能となる。2スロットの余裕があれば、録画データが大きくなっても不安はないというわけだ。
「AIセンシング」で後方からのあおり運転を自動で検知・録画
また、後方から急接近する他車両を検知し、自動で警告・動画保存を行うAIセンシング機能も他にないユニークな機能だ。AIが車両を認識することで、あおり運転などの危険な運転を行う他車両の認識精度が高まっているという。
まさに、フラッグシップ機に相応しい充実した機能が搭載
他にも、スモークガラス越しでも後方をクリアに撮影するリアガラス対応スモークシースルー機能や明暗差での白とびや黒つぶれを抑えるHDR(ハイダイナミックレンジ)機能、車線逸脱時に警告などを行う運転支援機能、24時間365日対応駐車監視録画対応(別売ケーブルが必要)などの充実の機能を備える。
また、フォーマット(初期化)作業不要なSDカードメンテナンスフリーや、WindowsだけでなくMacにも対応するPCアプリを用意するのも嬉しいポイントとなる。
もちろん、自車位置を記録するためのGPSや衝撃を感知するGセンサー、万一の電源喪失時にもファイル破損を防ぐスーパーキャパシター、LED信号対策などの高機能ドライブレコーダーに求められる装備類も当然のように搭載している。
また、フォーマット(初期化)作業不要なSDカードメンテナンスフリーや、WindowsだけでなくMacにも対応するPCアプリを用意するのも嬉しいポイントとなる。
もちろん、自車位置を記録するためのGPSや衝撃を感知するGセンサー、万一の電源喪失時にもファイル破損を防ぐスーパーキャパシター、LED信号対策などの高機能ドライブレコーダーに求められる装備類も当然のように搭載している。
左側面に2つのmicroSDのスロットがあり、反対側には電源や前後カメラの画面切り替え、音声オン/オフなどのボタンが並んでいる。
底面には手動で録画を行うボタンが備えられている。フロントカメラの寸法は90×55×39mm、ブラケットやケーブルを含まない本体のみの重量は133g。両手で隠せるほどのサイズで、その筐体いっぱいに2.7V型フルカラーTFT液晶が備えられている。
高機能ドライブレコーダーとしては標準的な寸法だろう。フロントガラスに装着したときに、視界に邪魔に感じることはないはずだ。
リアカメラは41×37×33mmと、まさに片手に収まるほど。車内側に設置することを想定しているため、リアガラス対応スモークシースルー機能が備わっているのだ。
高機能ドライブレコーダーとしては標準的な寸法だろう。フロントガラスに装着したときに、視界に邪魔に感じることはないはずだ。
リアカメラは41×37×33mmと、まさに片手に収まるほど。車内側に設置することを想定しているため、リアガラス対応スモークシースルー機能が備わっているのだ。
「DRV-MR870」で撮影した動画はどのようなものなのか?
日中走行シーン
明るい日中の走行シーンをチェックしてみれば、WQHD(2560×1440)の画像は非常に鮮明だ。フルHDで撮影した他のドライブレコーダーの手持ちの動画と見比べれば、WQHDの鮮明さがより一層際立って見えるだろう。
スモークガラス越しの走行シーン
右がクリアガラスの撮影、左がダークスモークガラスを「スモークシースルー機能濃いめ」の設定で撮影したところ。スモークガラス越しのリアカメラの画像は、ほとんどスモークガラスであることを感じさせないほど明るく、クリアガラスとの差が小さいことが分かる。
夜間走行シーン
条件の厳しい夜間の走行撮影では、その性能の高さがよりわかりやすい。右がリアカメラ、左がフロントカメラの映像となるが、なんと、夜空の雲の形まで識別できたのだ。もちろん、後方から迫ってきた別車両のナンバーもはっきりと認識できる。
リアカメラの夜間走行シーン
では、リアカメラではどうだ。右がクリアガラスの撮影、左がスモークガラス越しに撮影したところだが、スモークガラス越しでも問題はない。LED信号機も瞬くことなく映っていて、色も確実に判別できる。 フロントカメラと同様に、差が小さいことがわかる。
明るいレンズに高性能なセンサーとソフト、そして細密なWQHDフォーマットが揃って初めて実現できたクリアな画像と言えるだろう。
そして、こうした鮮明な画像こそが、万一のトラブル時に大いに役に立つことになる。ドライブレコーダー本来の働きの根幹をなす部分と言えるだろう。
明るいレンズに高性能なセンサーとソフト、そして細密なWQHDフォーマットが揃って初めて実現できたクリアな画像と言えるだろう。
そして、こうした鮮明な画像こそが、万一のトラブル時に大いに役に立つことになる。ドライブレコーダー本来の働きの根幹をなす部分と言えるだろう。
フラッグシップ機らしいクラストップレベルの美しい動画画像と独自の2スロットという長時間録画の魅力に、3年間の長期保証という安心感をプラスしたのが「DRV-MR870」だ。
ドライブレコーダーにも、良いモノが欲しいという人であれば、間違いなく選択のひとつとなることだろう。
ドライブレコーダーにも、良いモノが欲しいという人であれば、間違いなく選択のひとつとなることだろう。
KENWOOD
前後撮影対応 2カメラドライブレコーダー「DRV-MR870」
前後撮影対応 2カメラドライブレコーダー「DRV-MR870」
オープン価格
製品3年間保証付き。前後撮影対応2カメラドライブレコーダー「DRV-MR870」
「DRV-MR870」は、最大容量128GBまでのmicroSDカードを2枚同時に挿せる「microSDカードダブルスロット」を搭載し、最大約100時間の長時間録画に対応。
さらに、フロント・リアの両カメラにF1.6の明るいレンズと、約500万画素のCMOSセンサー「STARVIS」を搭載し、暗い環境でもノイズの少ない高感度録画と、フルハイビジョンの約1.8倍の解像度となるWQHDでの高画質録画を実現。
後方からの急接近や蛇行運転などのあおり運転を自動で検知・録画する「AIセンシング」機能も搭載。
- ブランド
- ケンウッド
- モデル名
- DVR-MR870
- 本体サイズ
- 90×55×39mm
- 本体重量
- 133g
- リアカメラサイズ
- 41×37×33mm
- リアカメラ重量
- 40g
- 製品保証
- 3年間
- 付属品
- 2ndカメラ(ブラケット付)・microSDHCカード(32GB付属)・メインユニット用取り付けブラケット(両面テープ)・シガープラグコード(4.0m)・車外後方撮影用カメラケーブル(8m)
鈴木ケンイチ
モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)