アルコールチェック義務化に対応!Bluetooth接続でスマホ連携&PC管理が可能なアルコール検知器「CAX-AD300」
今回は、株式会社JVCケンウッドに伺い、ケンウッドブランドが展開する2種類のアルコール検知器について取材しました。
文・伊藤 梓 / 写真・土屋 勇人
伊藤 梓|いとう あずさ
クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーからカーグラフィックの編集者へと転身。より幅広くクルマの魅力を伝えるため、2018年に独立してフリーランスに。現在は自動車ライターのほか、クルマを題材にしたイラストレーターとしても活動中。FMヨコハマで放送の「The Motor Weekly」では、番組パーソナリティも務め、その経験を活かし、自動車関係の動画やトークショーなどにも出演している。
訪問取材のいきさつとは…?
誰もが気をつけていることではあっても、ハンドルを握る前にアルコール検知器を使って検査している人が少ないのかもしれません。実は、私自身もそのひとり。
ということで、今回はアルコール検知器を販売しているJVCケンウッドへ直接伺い、実際にアルコール検知器を試させていただくことにしました!
酒気帯び/酒酔い運転行政処分・罰則を確認しよう
酒酔い運転は、呼気中のアルコール濃度に関わらず、アルコールの影響で正常な運転ができないおそれがある状態で運転することを指し、酒気帯び運転は、呼気1リットル中のアルコール濃度が0.15以上0.25mg未満の場合と、0.25mg以上の場合で違反点数が変わります。
ここまでは知っている人が多いと思いますが、実は、事業者に対しては違反だけではなく「アルコール検査」が義務化されてきているのです。
白ナンバー車もアルコールチェック義務化の対象に
さらに、白ナンバー車を使用する、安全運転管理者選任事業所として規定される企業・団体、乗用車を5台以上もしくは定員11人以上の車を1台以上を使用する事業者も、今後アルコール検知器の保持と使用が義務化される予定です。
なんと、その対象となる事業者は約34万、管理ドライバーは約782万人という膨大な数になるとのこと!実際に施行された時のために、正確に検査できる便利なアルコール検知器を知っておきたいですよね。
ケンウッドが扱う2種類のアルコール検知器をチェック!
今回は、ケンウッドが扱う2種類のアルコール検知器を実際に試してみました!
スマホ連携&PC管理対応のアルコール検知器「CAX-AD300」とは?
さらに、CAX-AD300は単にアルコールを検知するだけではなく、検査のデータ管理がとても便利なところがポイント!
これを従業員の運転前後に毎日やらなければいけないと考えると、相当な労力が割かれるのは容易に想像できますよね…。
まずは、本体とスマホアプリをBluetoothで接続し、スマホを自分に向けて息を吹きかけると、計測と同時に計測中の自分の写真がスマホのカメラで撮影されます。
たとえば、測定者が「アルコールが検知されたから送信を取り消さなきゃ!」と思ったとしても、取り消す間もなくしっかりデータは送られます。
測定結果と写真のほか、GPSデータやセンサー寿命まで自動で記録されるようになっているので、なりすましやデータ改ざんができないところも安心ですね。
コンパクト&スピーディー測定のアルコール検知器「CAX-AD100」とは?
ただ、電気化学式に比べると、環境の影響を受けやすくアルコールに近い成分に反応することが稀にあったり、センサー寿命が短いというデメリットも。
計測は2ウェイ方式で、このように息を吹きかける方法とストローを刺す方法があり、用途によって使い分けることができます。計測時間も短く、とてもコンパクトで持ち運びしやすいため、簡単に測定することが可能です。
通常業務を逼迫することなく確実に検査・記録できる
これからより多くの事業者がアルコール検知器によるアルコールチェックの義務化が見込まれていますが、検査や記録をひとつひとつ行うと、どこかに抜けや漏れがあったり、検査そのものを怠ってしまうことも考えられます。
そこにケンウッドのCAX-AD300のように簡単に測定しやすく、かつデータ管理も一括でできるアルコール検知器があれば、普段の業務を逼迫することなく確実に検査して記録できるので、今後飲酒運転を抑止・管理するための必需品になるでしょう。
ケンウッド(KENWOOD)
電気化学式ガスセンサー搭載アルコール検知器「CAX-AD300」
電気化学式ガスセンサー搭載アルコール検知器「CAX-AD300」
39,800円〜(税込)
高品質な日本製センサーを搭載!スマートフォンと連携してPCで測定記録を管理
「CAX-AD300」は、スマートフォンと連携※してアルコール濃度の測定結果などを管理者のPCにメールで自動送信し、測定結果の記録・管理を容易にする、記録・通信型アルコール検知器です。
運転者のアルコール濃度を検査後、その測定結果と測定者情報(写真データなど)をスマートフォンのメール機能を使用して管理者のPCに自動送信します。
検査と同時に測定者の顔が自動撮影・記録されるため、なりすましを防止し、また測定後に測定結果が自動送信されるため、測定データの改ざんも防止し、信頼性・確実性の高い運行管理を実現します。
※ スマートフォンとの連携には専用のスマートフォンアプリ(無料)が必要です。(対応OS:iOS12以降/Android9.0以降)
- 検知方式
- 電気化学式ガスセンサー
- 電源
- 2電源方式(DC3.0V:単3形アルカリ乾電池2本/AC100V)
- 電池寿命
- 約1,500回
- 測定方式
- ストロー方式
- センサー寿命
- 購入使用後1年または10,000回使用(どちらか早い方)
- 使用温度
- 0℃~35℃(結露無きこと)
- 保管温度
- -10℃~60℃(結露無きこと)
- 寸法
- 160×55×30mm(突起部含まず)
- 質量
- 約190g(乾電池含む)
- 付属品
- 単3形アルカリ乾電池(2本)、ストロー(5本)※、取扱説明書(保証書)
ケンウッド(KENWOOD)
半導体式ガスセンサー搭載 アルコール検知器 「CAX-AD100」
半導体式ガスセンサー搭載 アルコール検知器 「CAX-AD100」
14,080円〜(税込)
ハンドルを握る前に簡単・高精度セルフチェック!スタイリッシュデザイン&コンパクト設計
「CAX-AD100」は、日本製の高感度・高精度なアルコール検知センサーを採用。息を吹きかけるだけで、いつでも簡単に呼気中アルコール濃度をチェックできる「アルコール検知器協議会」の認定を取得した携帯式アルコール検知器です。
高精度な測定が可能なストロー方式と、計測がより簡単なオープンブロー方式の2通りの測定に対応しています。
またセンサーには加熱することで反応を促進させるとともに、付着した汚れや不純物も除去しつつ測定できる半導体式センサーを採用。
5000回の測定に対応し、長期間にわたり日々のチェックに使用できます。
- センサー方式
- 半導体式ガスセンサー
- 電源
- DC3V 単3アルカリ乾電池2本
- 電池寿命
- 約1,200回使用(省電力設計)
- 測定方式
- ストロー方式/オープンブロー方式
- 測定時間
- 約15秒
- センサー寿命
- 購入使用後1年または5,000回使用
- 使用温度
- 0℃〜35℃(結露無きこと)
- 保管温度
- -10℃〜60℃(結露無きこと)
- 寸法
- 122×45×21mm
- 重量
- 92g(乾電池含む)
- その他
- ワンタッチスライド機構・センサー寿命お知らせ機能・測定タイミング/測定エラー機能
- 付属品
- 取扱説明書(保証書)、単3アルカリ電池(2本)、アタッチメント、ストラップ