大径メッキ・US鍛造・ディッシュ・小径リム深…ホイール流行20年の軌跡

この20年のホイール流行の軌跡…と言っても2017年現在から20年前と言えば1997年ですから、そう遠い昔でも無いように感じます。現在に至るホイールのデザインは、すでに出尽くしていた感があり、そこから純正採用まで普及していく過程に入った時期でしょうか。

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どこでも見かけて今でも定番、大径メッキ
デザインが多彩だけど重いディッシュタイプ
引っ張りタイヤで小径リム深、アメリカン?
アメリカ製のオーダーメイド品、US鍛造ホイール

どこでも見かけて今でも定番、大径メッキ

アルミホイールが、どんな車でも採用されるようになり、高級輸入スポーツホイールから、廉価なアルミホイールまで店頭に並ぶようになったのは、1990年代後半くらいでしょうか。いわゆるインチアップが、流行った時期でもあります。

その後、自動車メーカー側では「そんなにインチアップしたいなら、最初からインチアップした車を出せば売れるんじゃなかろうか」とばかりに、軽自動車ですら15インチや16インチホイールが純正採用されるようになります。

それに加えて、タイヤ部分がほとんど無くなって、ホイールにゴムがへばりついているような過激なインチアップが登場するようになりました。

そんなインチアップ用ホイールにおける定番のひとつが、大径メッキホイールです。その名の通り、表面にメッキ処理がほどこされたピカピカの大径ホイールです。

ビレットグリルやドアミラーなど、ピカピカのメッキパーツを車に多用するドレスアップは昔も今も人気で、ホイールもそのひとつですね。これは流行というより時代を問わない定番という気がします。

デザインが多彩だけど重いディッシュタイプ

アルミホイールに軽さを求める方もいるとは思いますが、実際にはスチールホイールには無い、多彩なデザインを求める方のほうが多いのでは無いでしょうか?

スチールに比べてアルミは、強度を長期間保つのが難しく、際限無く強度が落ちていくという特性があるので、一部のアルミホイールはスチールホイールよりも頑丈に作らねばならないという欠点があります。

そのため、軽さに期待してアルミホイールを買ってみたらスチールホイールよりも重くて、ガッカリした人もいるでしょう。

ならばデザインの多彩さで勝負!とばかりに、頑丈さとデザインを両立させたものがディッシュタイプです。その名の通り、皿(ディッシュ)のようなデザインは、放熱のため穴が開けられているものもありますが、まったく穴の無い皿ホイールもありました。

その皿や穴の形状に自由度が大きいため、他のタイプのホイールよりデザインは非常に多彩で、工夫を凝らしているうちにスポークタイプやメッシュタイプの変形版のようになったディッシュタイプホイールもあります。

基本的には、その形状から一番重くなってしまうのがディッシュタイプでもあります。単純なデザインならもっとも安価なホイールともいえますが、なかには高価で軽量な鍛造ディッシュタイプホイールもあるので、一概に廉価であるともいえません。

引っ張りタイヤで小径リム深、アメリカン?

ドレスアップの手法としてインチアップがあるなら、インチダウンもまたアリということで登場したのがディープリム。小径リム深とも呼ばれるホイールです。

単に小さいホイールを履くだけでなく、タイヤも径の小さいもの…というより、幅の広い小径ホイールに無理やり幅の狭いタイヤを履かせる「引っ張りタイヤ」というパターンをよく見かけます。

深いリムで本来履くべきではないタイヤを組み込むのは、安全性の面から見れば問題ありですが、あくまでドレスアップの手法ですから、そこは深く考えるべきでは無いのでしょう。

アメリカ製のオーダーメイド品、US鍛造ホイール

アメ車風ドレスアップホイールの紹介ばかりになってしまいましたが、その極めつけはUS鍛造ホイールでしょう。

基本的にアメリカ製のオーダーメイドドレスアップホイールで、オーダーしてから1本ずつ作るため、どんな車にも適合させることが可能というのが特徴。好みのホイールを作ってもらえる反面、クオリティがいまひとつ安定しない場合もあったり、価格が取り扱いショップによってかなりマチマチだったりという側面もあります。

そこは既製品の量産ホイールとは異なる特殊なホイールということで、個人で現地にオーダーするより、多少高くとも実績やノウハウが豊富なショップに依頼する方が良いのかもしれません。

以上、ホイールの歴史というよりも、現在進行形で多く使われているホイールの紹介になってしまいましたが、ここ20年で大流行と呼べるほど突出したホイールは無かったということかもしれませんね。