マフラー4本出しって意味あるの?1本、2本、3本、4本それぞれの役割とは?

NSX GT-CONCEPT(SUPER GT GT500)

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カスタムパーツでも定番といえるのが「マフラー」。ノーマルだと1本のマフラーでも、そうしたパーツで、2本や4本!といった見た目にも刺激のあるカスタマイズが可能になっています。しかしこれによる影響というのはどうなのでしょうか…!?
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基本的にはマフラーは排気効率が良いものが高性能となる
そもそもマフラーの役目は…
マフラーを増やす意義とは…?
排気効率の良いマフラーは出力向上が見込めるが…

基本的にはマフラーは排気効率が良いものが高性能となる

メーカー純正のマフラーは大抵のクルマは1本出しのものが多いと思います。これはもちろんコスト面を考えたら無駄にパーツを増やすべきでない、という事もありますし、重量増につながるパーツをわざわざ増やす必要はない、という考えもあるでしょう。

一義として、マフラーは排気抵抗が少ない方が出力を得る事ができます。そう考えると、なるべく排気抵抗の少ないレイアウトで配した方が良いわけです。

たとえば、V型エンジンやボクサーエンジンなどは、左右2本出しにした方がレイアウト上、排気効率が良くなりますし、また重量バランスも左右対称にしやすく、見栄えもスポーティでおさまりが良いといえるでしょう。

そもそもマフラーの役目は…

エンジンで爆発した後に排出される排気ガスは、エキマニ、エキゾーストパイプを経由し、マフラーに到達します。この排気ガスは高温高圧の状態から大気に開放されると一気に膨張するため、大きな音を発します。

マフラーはこの排気ガスの特性を抑え込んでその音を抑える「サイレンサー」でもあります。

エンジンの構造上、大きなエキゾーストに対処するといった場合、あえてマフラーを左右2本に振り分けることで騒音を減らす、といったケースも多くあるでしょう。

マフラーを増やす意義とは…?

チューニングパーツで4本出し、といったマフラーも散見されますが、正直これはドレスアップの意味合いが大きいと考えます。

通常左右2本出しのところを、4本出し、例えば左右2本ずつ、なんてした場合、まずマフラー本体の重量増は免れませんし、排気抵抗もわざわざ増やしてしまう、ということになります。もちろんそのパーツの構造次第ではありますが、ノーマルの方が性能が良かった…なんてことになりかねません。

ですのでニーズに応じたマフラーをチョイスすることが我々ユーザーにとっても重要。いずれにせよ、排気口の多いマフラーは「ドレスアップ」の意味合いが強いといえましょう。

排気効率の良いマフラーは出力向上が見込めるが…

スポーツマフラーなどは極力直線的なレイアウトで排気抵抗を減らし、抜けの良いマフラーとしています。そうすれば高回転時の最高出力は上がりますが、他方で低速トルクは損なわれる傾向があります。

ターボ車で顕著にこの傾向は出ており、抜けの良いマフラーとなると高回転であれば排気圧力が大きくタービンを回しブーストを稼ぐ事ができますが、抜けが良すぎる為、低回転域では十分な排圧がなく(抵抗があった方が低回転時の排気の流速は早いため)、低速トルクの減少につながってしまうといえます。

また排気効率を優先すれば当然サイレンサーとしての機能もスポイルせざるを得ない為、エキゾーストも大きくなってしまいますよね…。
確かに出力の変化やサウンドの変化、ドレスアップ効果など、さまざまに楽しめるのがマフラーチューニングですが、前述のようにメリットばかりではないのが事実。また、無駄にマフラーの本数を増やしても決して性能の向上につながらないどころか、重量増やエンジンが十分なポテンシャルを発揮できない、なんて事にもつながりかねません。

ご自身のニーズをよく考えてチョイスすべきアイテムといえるでしょう。それと公道を走る場合は必ず「車検適合」のものを使用してくださいね!
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