チタンマフラーの美しい焼き色の付け方とは?

チタンマフラー

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マフラー交換を考えるとき、軽量かつ錆びに強いチタンマフラーは、選択肢のひとつにあがってくると思います。なにより、あの独特の青い焼き色(ヒートグラデーション)は、カスタムパーツとして代えがたい魅力があります。
Chapter
チタンマフラーの美しい焼き色…
チタンマフラーを美しく「焼く」には?
メーカーが行っている電解処理…
様々な場面で使用されるチタン…

チタンマフラーの美しい焼き色…

クルマのカスタムメニューの定番として、マフラー交換があげられます。これには出力の向上、軽量化による走行性能への寄与、といった性能面でのポイントもありますが、それ以上に明確に表れる効果として、サウンドや見映えといったファッション性もありますね。

素材は、スチールに加え、ステンレス、チタンがあり、チタンマフラーは、前述の要素のすべてを満たすことができるため、非常に人気があります。

その魅力は、軽量であること、サウンドの変化(甲高い音になるといわれています)に加え、あの美しい青いグラデーション、熱に反応した「ヒートグラデーション」にあるといえましょう。

チタンマフラーを美しく「焼く」には?

金属は熱で変色する性質があります。特に放熱性が悪いチタンは色が付きやすいため、結果あのような色に変化するとされています。

よく見られる青色は、200度~250度でつくと言われ、それ以上の温度(400度あたり)になると、紫~黒色に変色していくようです。

排気による熱、そして部位による温度差によりヒートグラデーションが発生するそう。エキパイの良く見えるバイクなどでは、その色の具合でオーナーの乗り方がわかるとも言われます。

しかし、なかなかいい焼き色がつかないというケースも多く、そうした場合にはバーナーで意図的に焼くことで、色を変化させることも可能です。ただ気を付けなければならないのは、この場合、自然な焼け具合でなくなってしまうことや、均一に熱を入れることが難しいため、思ったような美しい仕上がりでなくなってしまうこともあります。

また汚れをしっかり落とす等、下地処理をキチンとしておかないと、そうした汚れでムラになることも懸念されます。

チタンマフラー焼き色付け作業

メーカーが行っている電解処理…

チタンは強力な酸化被膜を持っており、酸化が一定まで早く進み錆びにくいという特性があります。この酸化被膜をリン酸水溶液に浸し、電気を流す処理を行うことで、被膜を任意で作り出すことができるようです。この被膜には光の屈折で虹のような、玉虫色に見える効果が備わり、あの独特のグラデーションを作りだすことができるのです。

チタンのボルトなどで色がついたものがありますが、これもこうした処理を行い、任意で色づけしているのです。塗料を使わずにカラフルに出来るのですから、なんとも金属の不思議といったところですね。

いずれにしても、市販用に製品化されているチタンマフラーの美しい色は、このように事前に処理されているものが多くなっています。マフラーの出口など、一般的な走行による熱だけではあのようなきれいな発色は出ないのです。ただし、バーナー等であぶって焼き色を付ける場合は、慎重に考えて行った方がよさそうですね…。

様々な場面で使用されるチタン…

じつはチタンは、医療用で人体に使われるケースの多い素材です。強度があり、軽量かつ錆びにくい特性は当然のこととして、アレルギーの原因となるニッケルを含んでいないという特性があるため、インプラントやボルトなどによく使用されてます。またチタン製のピアスも、金属アレルギーが出ないことで知られていますよね。

非常にメリットが多いチタン製品ですが、最大のネックは皆様もご存じのように、価格です。鉱石からチタンを取り出すのが非常に手間がかかるため、コストがかかってしまいます。金属も、性能と価格が比例しているというわけですね…。


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