エンジン回転数4,000〜5,000保つのは危険!? 最適な回転数とは?

よくある質問「エンジンが5,000回転くらい回ってしまいましたが、壊れませんか?」「軽自動車は高回転だから高速道路で遠くに行くのに向いていませんよね?」。何の心配もございません。そもそも今のクルマは、最適な回転数などコンピューターが考えますし、ちゃんとメンテナンスしていれば良いのです。
エンジンを回したら壊れる!? は昔の話
高速道路でどこそこに行ってきました、という話をすると驚かれるのが、その走行距離。軽く片道1,000kmほど走ってくると、550ccの軽自動車でそんな距離を走ったら壊れるだろう!と言われます。
確かに軽自動車は100km/hで高速道路を走れば4,000回転、場合によっては5,000回転ほどで巡航しますが、それでスタンドの給油以外9時間走り通しても大丈夫でした。昔、トヨタが初代クラウンを初めて対米輸出した時など、ハイウェイの高速巡航に耐えられないという時代もありましたが、そうやって世界中で容赦無い環境で鍛えられてきました。
だからこそ日本車は世界中で信頼されるようになったわけですから、日本の高速道路を長距離巡航した程度で、そうそう壊れません。これは全ての日本車に言える事で、タコメーターの針がレッドゾーンはるか手前なら、6,000回転でも7,000回転でも大丈夫です。
サーキット走行を1度やるとわかりますが、クルマにそれほど無理をかけるなら、人間の方が先に参ります。
それでも壊れるのはなぜか
とはいえ、機械である以上、想定以上の負荷をかければ壊れるのは当たり前です。機械としての限界を超えれば壊れますが、それはクルマやエンジンによりけりですから、「何回転なら危なくて、それ以下なら安全」という絶対的基準なぞ存在しないのです。
ですから、基本的にはクルマにとって無理のかからない操作を心がけます。5速ギアで巡航できるのに、わざわざ3速ギアで回転をレブレミッターギリギリにして高負荷巡航しませんよね?4速で走れるなら3速で巡航する必要は無く、5速で走れるならなおさらでしょう。
クルマによっては普通のクルマなら2速で登る山道も1速で登らないといけないですとか、加速のためにシフトダウンする必要も出ます。そうした負荷をかける時はどうしてもありますから、そういう時はちょっと気を使ってクルマに少し早めに休みを与えるだけ。
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