車検の期間と満了日はいつ?確認方法まで解説

車検の有効期間がぎりぎりになっていたことに気が付き、慌てた経験はないでしょうか。
車検とは自動車検査登録制度の略であり、その車が保安基準に適合しているかを定期的に確認するための制度です。
車検を受けていなければ、車は公道を走ることができません。そういったことにならないためにはどうすれば良いのでしょうか。
監修:黒宮 祐輔
整備業界に入り15年以上が経過。メカニック&整備営業から始まり鈑金塗装営業・保険営業・自動車仕入れ買取販売などの経験を積み重ねる。約10年前より中部陸運支局長指定工場の責任者を務めており、現任となっている。

車検の満了日を確認する方法
気づいたら車検が切れていたという状況にならないためにも、車検の満了日は把握しておきたいところです。車検が切れる満了日を確認するには、大きく分けて以下の3つの方法があります。
・車検証で確認する
・車検シールで確認する
・自賠責保険証で確認する
それぞれの方法の詳細を解説します。
車検証で確認する
車検満了日を確認する方法の1つ目は、車検証を見る方法です。
車検証は、車の登録番号や車両番号、車名や型式といったその車に関するさまざまな情報が記載された書類です。
その中で、車検が切れる日は「有効期間の満了する日」として明記されています。
車検シールで確認する
車検満了日を確認する方法の2つ目は、車検シールと呼ばれる検査標章を見る方法です。
この車検シールは、車検を受けた車に対して交付されるものであり、道路運送車両法の66条によって標示することを義務付けられています。
多くの場合、車検シールはフロントガラスの上部に貼られています。
外側から確認できる表面には車検が切れる年と月、内側から確認できる裏側には年と月に加えて日付も記載されています。
自賠責保険証で確認する
車検の満了日を確認する方法の最後は、自賠責保険証で確認する方法です。
自賠責保険は、自動車損害賠償保障法に基づき、自動車を運転する全ての人に対して加入が義務付けられている保険です。
基本的に自賠責保険に入っていなければ車を運転することはできません。
事故を起こさなくても、未加入の状態で車を運転した場合は1年以下の懲役または50万円以下の罰金になります。
自賠責保険(共済)の証明書を所持していなかっただけでも30万円以下の罰金が科せられます。
また、そもそも自賠責保険に加入していなければ車検を受けられないことから、自賠責保険が切れる日で車検の満了日を特定することができます。
ただし、自賠責保険の有効期限は車検の満了日よりも余裕を持たせてあることが多いです。
自賠責保険の有効期間で確認できる車検の満了日はあくまで参考程度にしておくのがベターでしょう。
車検の有効期間は?
車検の有効期間は、その車が受ける何度目の車検かで異なり、さらに車種によっても変わってきます。
まず、バスやタクシー、トラックなどの商用車は車検の有効期間が1年に設定されています。そのため、1年毎に車検を受けなければなりません。
一方、自家用の車は普通車・軽自動車ともに、初めての車検の場合は有効期間が3年となっており、2度目以降の車検であれば有効期間は2年になっています。
車検が切れたらどうなるのか
車検が切れてしまうと、その車を公道で運転することができなくなります。
車検が切れている車を運転することは、道路運送車両法の第58条に違反する行為です。
検挙されれば、道路運送車両法第108条の規定により6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられるほか、違反点数が6点加算されて免許停止の処分が下されます。
また、車検が切れるタイミングは自賠責保険が切れるタイミングとおおよそ重なっているケースが多くあります。
自賠責保険が切れたまま車を運転することも法律に違反する行為です。
もし自賠責保険が切れた車を運転すると自動車損害賠償保障法第5条に反する行為だとして、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されるほか、車検切れと同じく違反点数が6点加算されて免許停止の処分が下りることになります。
車検が切れてしまった時にすべきこと
車検が切れた車を運転することは、法に違反する行為だということは前述した通りです。
ということは、車検が切れてしまうと車検を受けに行くことが困難になります。
車検が切れてしまった時には、以下の3つのどれかの方法を使い、車検を受けに行く必要があります。
・レッカーで輸送してもらう
・引き取りのサービスを行っている車検業者を探す
・仮ナンバーを発行してもらう
それぞれの方法の詳細を解説します。
レッカーで輸送してもらう
対処法として挙げられる方法の1つ目は、レッカーを呼んで車検を受けられる場所まで車を運んでもらう方法です。
ちなみに、車をレッカーで運ぶ料金は業者によって一律ではありません。
基本料金に加えて現場での作業量や運ぶ距離によって費用が上乗せされるのが一般的です。
引き取りのサービスを行っている車検業者を探す
車検を専門に行っている業者の中には、車を直接引き取りにきてくれるサービスを行っている場合があります。
そういった業者を利用することで、公道を走らせることなく車検を受けることが可能です。
ただし、出張やレッカーなどで別途手数料が掛かることも少なくありません。事前に確認しておくのがベターでしょう。
仮ナンバーを発行してもらう
上記のようなレッカーサービスを使わず、自分で車を運転して車検を受けに行きたい場合、仮ナンバーを発行してもらう方法が考えられます。
仮ナンバーとは、正式には自動車臨時運行許可申請と呼ばれるものです。車検が切れている車が車検を受けなければならない場合などに貸し出される、一時的なナンバーのことです。
仮ナンバーは市役所や支所で申請することができ、必要書類を提示して手数料を支払うことで取得することが可能です。
仮ナンバーの有効期限は道路運送車両法の第35条によって5日を超えることができないと規定されています。
しかし、期間内に車検を受けられるのであれば、前述した方法と比較しても費用も安く抑えられる有効な手段の1つとなります。
車検を受けるタイミング
車検はいつでも受けることができます。しかし、車検が切れる満了日からさかのぼった1ヵ月以内に受けるのが一般的とされています。
なぜなら、どれだけ前倒しで車検を受けたとしても車検の有効期限は引き継がれず、車検を受けた日から再び起算されるためです。
つまり、車検を受けるタイミングが速すぎると、今ある車検の有効期限が短縮されることになり、その失った期間に応じた車検費用が日割りで還付されることもありません。
また、車検を受けないまま満了日を迎えたとしても、日付が変わるまで車検は有効だと見なされます。
そのため、車検の有効期限当日に満了日であることに気が付いた場合、その日に受け付けてくれる業者を探すことで車検を受けることができる可能性があります。
その日に車検を受けることが難しい場合でも、車を預かってくれるのであれば当日中に車を持っていくことで、車検自体は満了日以降だとしても車検を受けることができるでしょう。
おすすめの車検業者3選
車検の有効期限が迫っている場合には、早く車検を受ける必要があります。
そんな時におすすめの車検業者は以下の3つです。
・楽天Car車検
・ニコニコ車検
・ホリデー車検
それぞれの車検業者の詳細を解説します。
楽天Car車検:4,500店舗以上の車検を比較
Rakuten 楽天Car車検 (旧 楽天車検)
4,500店舗以上の車検を比較
楽天Car車検では4,500店舗以上の車検業者を一括で比較することができます。
自宅から近い車検業者を選ぶことが可能ですし、引き取りができる車検業者も選べますので車検の有効期限が過ぎていても安心です。
また、参考車検価格も表示されていますし、車検業者の口コミも見れますので、車検業者を比較しやすいです。
楽天Car車検からの予約で楽天ポイントが貯まる点も嬉しいですね。
- 車検基本料
- 店舗により異なる
- 車検スピード
- 店舗により異なる
- 店舗数
- 5,600以上掲載
- 地域
- 全国
- 土日祝対応
- 店舗により異なる
- クレジットカード対応
- 店舗により異なる
ニコニコ車検:とにかく安い車検業者
ニコニコ車検 ニコニコ車検
とにかく安い車検業者
ニコニコ車検は車検価格がとにかく安いことが魅力的な車検業者です。
車検の基本料金が国産車の場合11,000円(税込)と大手の車検業者と比べても1万円ほど安く設定されています。
しかも、車検項目はディーラー並の112項目。
アフターフォローも充実しており、2年間はオイル交換が無料になったり、ガソリン代の割引クーポンをもらえたりします。
- 車検基本料
- 11,000円
- 車検スピード
- 1〜2日
- 店舗数
- 8
- 地域
- 東京・神奈川
- 土日祝対応
- ◯
- クレジットカード対応
- ◯
ホリデー車検:安くて早い車検業者
株式会社ホリデー ホリデー車検
安くて早い車検業者
ホリデー車検は安い上に早い点が魅力的な車検業者です。
ホリデー車検はユーザーと整備士が話し合って整備項目を決める立ち会い車検を採用しており、車検に通るための最低限の整備にすることもできます。
そのため、価格に納得感があります。
また、複数人の整備士が分担して車検を行うため、作業スピードも早く、60分程度で車検が終わるケースが多いようです。
- 車検基本料
- 20,130円〜
- 車検スピード
- 60分〜
- 店舗数
- 220以上
- 地域
- 全国
- 土日祝対応
- ◯※休みの店舗もあり
- クレジットカード対応
- 店舗により異なる
期間内に車検を受けよう
車検の有効期間内であれば、車検を受けることは難しくありません。
しかし、車検が切れてしまったあとでは、公道を運転することができません。
そのため、レッカー業者を手配したり、仮ナンバーを発行したりといった手続きを踏まなければ車検を受けることができなくなります。
これらの方法には手間も費用もかかり、車検費用以外の部分で出費がかさむことになります。
そういったことにならないため、毎日とはいわずとも気が付いた時に車検の有効期限を確認して把握しておいたほうがよいといえるでしょう。