人気の移動手段「夜行バス」で守りたいマナーは？

夜行バスは、飛行機や新幹線などと比較しても運賃が安く、多くのユーザーから人気の交通手段です。


最近では、女性専用の車両やプライベート空間が充実した車両も多く誕生しており、注目が集まる夜行バスですが、守るべきマナーには何が挙げられるのでしょうか。


一つ目はリクライニングに関するマナーです。リクライニング自体はシートに備わっている機能であるため、使用しても問題ありません。


ただし、リクライニングを倒すことで、後ろのシートの人のスペースが減ることになります。圧迫感を与えたりすることもあるため、リクライニングを倒すときは、後ろのシートにいる人が起きているなら一声かけた方がトラブルにもなりにくいでしょう。


二つ目は荷物に関するマナーです。夜行バスには多くの客が乗車するため、大きな荷物はトランクスペースに預けるのがベターです。車内に持ち込むのは最低限にし、貴重品などは自分でしっかり管理しましょう。


三つめは会話に関するマナーです。夜行バスの車内では、会話はなるべく控えるのがマナーです。特に、大声での会話は周囲の迷惑になり、トラブルに発展する可能性もあるでしょう。


バスが消灯した後は、声を出さないのが基本とされています。これは、携帯での通話も同様です。着信があったとしても、通話は控えた方が良いでしょう。


四つ目は飲食に関するマナーです。夜行バスは、どうしても車内で過ごす時間が長くなります。そのため、基本的に飲食が制限されていないことがほとんどです。


しかし、においが強い食べ物や、食べるために音が出る食べ物などは控えるべきでしょう。なかには、においのせいで乗り物酔いになってしまう人や噛み砕くわずかな音でも眠れない人もいる可能性があるためです。


また、アルコールに関しては泥酔しない程度、節度のある飲み方をするのがマナーです。アルコールの持ち込みが禁止されていなければ、夜行バスのなかでアルコールを飲んでも問題ありません。


しかし、飲みすぎで周囲の人に迷惑をかけたり、乗り物酔いに発展する可能性もあるでしょう。このことから、夜行バスでのアルコールは控えめにしておいたほうが良さそうです。


最後に注意したいのが、時間を厳守することです。夜行バスの乗員は自分一人ではありません。サービスエリアなどでのトイレ休憩で、集合時間に一人でも遅れれば、バスは出発することができません。


自分勝手な行動で、同じ便に乗っている人に迷惑をかけたり、バス会社そのものに損害を与えてしまう自覚が必要といえるでしょう。