「先に行きたい」のパッシングが「道を譲る」と誤解されて事故に！？

前方にいるクルマに向けて「先に行きたいから道を譲ってほしい」という意思表示としてパッシングが使われることもあります。

パッシングとは、クルマのヘッドライトを瞬間的にハイビーム（上向き）で1回あるいは数回点灯させる行為です。

クルマの教習所では習わない行為ですが、ドライバーの間では浸透している合図です。しかし、パッシングはほかにもさまざまな意味を持ちます。たとえば、「ありがとう」「気をつけろ！」「入れてください」「危ないぞ！」「明かりがついているよ」「バカ野郎！」などです。

注意すべきポイントは、運転に慣れているドライバーには浸透している合図ですが、クルマの教習所を出たばかりの初心者ドライバーや、ながらく運転していなくて運転合図がピンと分からないペーパードライバー、または、クルマの免許を持っていない歩行者や自転車には伝わらない可能性が高いところです。

「先に行きたい」という意思表示でパッシングしても、相手は「えっ、なに！？」と思っているうちに前進して、接触事故を起こしてしまう恐れも十分あります。分かりやすい意思表示やゆとりある運転などが重要だということです。

ちなみに分かりやすい意思表示として、めずらしいアイテムが見つかりました。それは「ありがとうランプ」という商品で、後方に向けて「ありがとう」や「Thank you」という文字を点灯させるというもの。

これなら、運転中の合図に慣れていない方にも問題なく「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えられそうですね。

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