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タイヤ痕「ブラックマーク」って何？どのようにしてできるの？

更新日：2024.09.09

道路になにかが滑ったような黒い跡が残っているのを見たことがある人もいるかもしれません。これは、ブラックマークと呼ばれるタイヤの跡です。では、ブラックマークはどのようにしてできるのでしょうか。

Chapter: 「ブラックマーク」の正体は？

「ブラックマーク」の正体は？

ブラックマークとは、タイヤの表面が道路と擦れたことで削り取られ、素材であるゴムの粒子が道路に残された跡のことを指します。

タイヤに用いられているゴムは、強度や耐久性を高めるためにカーボンが加えられています。このカーボン自体が黒いため、道路に残ったタイヤの痕跡がブラックマークと呼ばれているのです。

原理が似ているものとして、鉛筆が挙げられるでしょう。字を書くために用いられる黒い芯には、グラファイトと呼ばれる黒色の元素鉱物が含まれています。これを紙に擦り付けると黒い跡として残るので、鉛筆字を書くことが可能なのです。

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このことから、ブラックマークはタイヤが道路に擦り付けられなければ付きません。つまり、普通に走っている状態、一定方向に転がり続けている場合には基本的にブラックマークは残りません。

しかし、急ブレーキをかけたり、ドリフトを行う目的でタイヤをロックしたり、ホイルスピンなどをさせるとタイヤが滑ってブラックマークが残ることになります。

また、ブラックマークはアスファルトではなくコンクリートの路面で付きやすい傾向にあります。

立体・地下駐車場やガソリンスタンドの敷地内と行った場所が、主にアスファルトを用いたものですが、アスファルトは表面が比較的滑らかになっているため、普通に運転していてもブラックマークが残る可能性があります。

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さらに、タイヤの種類や性能によっても、ブラックマークの付きやすさは異なります。

危険回避のための急ブレーキなどで付いた場合には問題ありませんが、公共の駐車場などでドリフトを行い、故意にブラックマークを残すなどした場合には器物損壊にあたる可能性もあります。このことから、日常的にブラックマークを残さないような運転を心がけたほうが良さそうです。

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