スバリストの誇り!水平対向エンジンを搭載する3つのメリットとは?

スバル BRZ

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V型および直列エンジンは、多くの自動車メーカーおよびモデルが採用しているエンジン形式です。一方で、特定のエンジン形式にこだわりを持つメーカーも存在します。そのなかで、日本ではスバル、海外ではポルシェが「水平対向エンジン」を採用しており、今日にいたるまで独自の進化をさせてきました。どちらかといえば少数派にあたる水平対向エンジンを、あえて採用し続ける理由はどこにあるのでしょうか?
Chapter
水平対向エンジンとは
①水平対向エンジンは振動が少ない
②水平対向エンジンならではの低重心を実現
③水平対向エンジンならではの音色

水平対向エンジンとは

水平対向エンジンとは、偶数気筒のピストンを左右、水平に配置した形式で、対になるピストンが常に向かい合う動きをするものです。

これに対して直列エンジンは、各気筒が上向きに直列に配置されます。またV型エンジンは、直列に並んだシリンダーを交互に左右に開いたもので、前方からみるとV字型になっています。
※V型は180度開くことで、水平対向同様にクランクの左右にシリンダーが配置されるかたちになり、これを水平対向に含む場合もありますが、厳密にはピストンの動きが水平対向とは異なっています。

では、水平対向エンジンを搭載する3つのメリットを見ていきましょう。

①水平対向エンジンは振動が少ない

まずは振動の少なさです。

直列4気筒エンジンを例に挙げた場合、直列エンジンは1列にピストンが並びます。

一方、水平対向エンジンの場合、ピストンは水平(横向き)かつ互い違いに配置されるため、各ピストンが動くことで発生する振動を打ち消す作用があり、結果的にスムーズな回転運動を実現します。

②水平対向エンジンならではの低重心を実現

水平対向エンジンは「フラットエンジン」とも呼ばれます。ポルシェ911の空冷6気筒がフラットシックス、スバルやVWビートルの4気筒がフラットフォーと、それぞれ呼ばれる由縁はここにあります。

上方向に低く、左右方向に広い水平対向エンジンは、エンジン自体の重心を低くすることが可能となります。

③水平対向エンジンならではの音色

ボクサーサウンドに代表されるように、水平対向エンジンならではの「音」に親しみを持つファンの方も多いことでしょう。かつてのスバル車、さらに社外マフラーに交換したクルマはこの音がより強調されていました。

しかし近年は、このボクサーサウンドを抑える傾向なのか、特徴的な音があまり聞こえないチューニングが施されているようです。

2010年には従来の水平対向エンジンから約20年ぶりに新規のエンジンが登場しました!発表されたエンジンは常識を覆すロングストロークのエンジン。

従来はショートストロークの水平対向エンジンが一般的でしたが、革新的なエンジンの開発に努めています。
また、スバルに続いて水平対向エンジンを搭載したモデルを発売した自動車メーカーがあります。それはトヨタです。

スバルにとってはBRZ、トヨタにとっては86がそれにあたります。2社が共同開発したことで、トヨタの直噴エンジンD-4Sと、スバルの水平対向エンジンが融合したFA20型エンジンが誕生しました。

ミニバンや軽自動車に比べ、販売台数が見込めないはずのスポーツカーを新たに世に送り出した、スバルとトヨタの英断に感謝したいですね。
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