【試乗記】スバルフォレスターのハイブリッドで約500kmを試乗! その走りと燃費は!?

スバルフォレスター

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スバルフォレスターのハイブリッドで約500kmを試乗してきました。長距離ドライブで感じたその走りと実燃費をレポートします。

宇田川 敦史|うだがわ あつし

旧ヤフージャパン社の元自動車サービスマネージャー、カービュー社のプロデューサー、carview!編集長、日本カー・オブ・ザ・イヤー執行役員。
現ファブリカコミュニケーションズ社のメディア車選びドットコムとカープライムの統括編集長。
消費者目線でのクルマ選びとクルマ好きならではの目線をバランス良く発信し、一人でも多くの方が車が好きになっていただける世界に貢献したいと考えています。

宇田川 敦史
Chapter
フォレスターストロングハイブリッドで北関東の海へ
1、タフSUVをイメージするデザイン
2、新ハイブリッドシステムの搭載
3、運転支援装備のアイサイトX搭載
4、リアパワーゲート装備
5、大きく開くリアドア
ロングドライブを終えて

フォレスターストロングハイブリッドで北関東の海へ

2025年6月29日、スバルフォレスターハイブリッド車両(Premium S:HEV EX 459万8000円〜)で、都内から北関東茨城県北部の海まで往復約500kmをドライブしてきましたのでレポートします。

フォレスターは都会にも似合うSUVですが、やはり本格的な悪路走破性能を持つAWD(4WD)車として、週末はアクティブに大自然に繰り出すシーンが似合います。

今回のフォレスターは主に5つの特徴を持っています。それぞれについて紐解いてみましょう。
1、タフSUVをイメージするデザイン
2、新ハイブリッドシステムの搭載
3、運転支援装備アイサイトXの搭載
4、リアパワーゲート装備
5、大きく開くリアドア

1、タフSUVをイメージするデザイン

フォレスターは流麗な都会派SUVというより、無骨なタフネスSUVのイメージですが、今回の新デザインはボクシーで本格的なクロスカントリー4WD風なシルエットの中に、最近のスバルお得意のシャープなフェンダーのアーチモール(タイヤ上部を覆う樹脂製パーツ)や、各種薄型LEDライトで先進感もありながら、フェンダーの膨らませ方やボンネットの端などには丸みを持たせるなど、複雑な造形をしています。オーバーハング(タイヤからボディ先端や後端までの距離)が長めなのは少々気になりますが、力強く飽きのこないデザインになっているのではないでしょうか。

2、新ハイブリッドシステムの搭載

フォレスターに待望の2モーターハイブリッドが搭載されました。先代のe-BOXERより容量が大きくなったモーターとバッテリーで、カタログWLTCモードは燃費18.4km/lと燃費が伸びており、低燃費を期待して東京都内を出発します。
早速首都高の渋滞に捕まってしまい、ストップアンドゴーが20分程続いた頃の燃費計は約12km/l。
渋滞の高速道路を抜け、茨城県に入る頃には約15km/lへと回復していました。
高速から郊外の下道へ入り、そこから約1時間。平均速度が遅く、道の駅などに寄り道したため、目的地到着時の燃費計は約14km/lと表示されていました。
やはりストップアンドゴーが続くと燃費は悪化し、平均速度がそれなりに高めで一定速度で長距離を走ると燃費が伸びていくのは、エンジンのかかり方も含め他メーカー銘柄のパラレルハイブリッドと同様の傾向と言えそうです。

3、運転支援装備のアイサイトX搭載

フォレスターは3カメラのアイサイトXで、丁寧に運転をサポートしてくれます。前走車間との距離の詰め方やレーンキープ時のステアリングの動きにスムーズさを感じることができました。また、渋滞時のハンズオフも秀逸。疲労低減に効きます。
折角なので、時速50km/h未満と言わず、欧州車や他メーカーのシステムのように広範囲の速度域で作動してくれると有り難いと思うのは私だけでしょうか。

4、リアパワーゲート装備

足センサーのパワーゲートは一般的になってきましたが、やはり使って便利な装備です。
今回のドライブでも茨城県の道の駅でメロンやスイカを買った際に手が塞がり、足の動作で開く電動ゲートはかなり重宝しました。

5、大きく開くリアドア

障害物がなく、左右に他の車両がいなければ、大きく開くことができるリアドアを装備。人の乗り降りや荷物の出し入れに便利に使えます。

ロングドライブを終えて

室内が静かゆえに目立つ部分かもしれませんが、比較的頻繁にかかるエンジン音や振動が大きめに感じたことと、ブレーキの初期タッチが敏感で深く踏んだ際の効き具合にも若干の違和感を感じました。

往復500km、高速6割、市街地4割を走行し、実燃費は約15km/lでした。

ボディやドアの重厚感、内装の質感など、スバルらしい高いクオリティで、アイサイトXの恩恵もあり、長距離ドライブを楽しめる一台だと思いました。
ぜひ、週末の郊外へアウトドアの相棒に連れ出してみては如何でしょうか。

<スペック>
全長4655mm
全幅1830mm
全高1730mm
エンジン2.5L水平対向4気筒
最高出力160PS/5600rpm
最大トルク209N・m/4000-4400rpm
駆動用モーター119.6PS
最大トルク270N・m
燃費(WLTC)18.4km/l
車両価格459万8000円〜
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商品詳細