なぜ昔のスポーツカーはタイヤとフェンダーの隙間が大きかったのか?

トヨタ カローラ 2代目

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現代のスポーツカーは車高の低さが自慢です。フェンダーとタイヤの隙間も一般的な車と比べると狭くしており、それだけでどことなくスポーティな印象です。しかし、昔のスポーツカーはそこまでタイヤとフェンダーの隙間が小さくなかったのだとか…。現代の車と異なるセオリーがあったのでしょうか?
Chapter
タイヤとフェンダーの隙間が大きかった理由
デザインの見せ方の違い
チェーンを巻くため

タイヤとフェンダーの隙間が大きかった理由

スポーツカーと言えば、できる限り車高をさげて低重心化を図りたいはず。それにともなって、タイヤとフェンダーアーチの隙間が狭くなっていても不思議ではありません。それなのに、なぜ昔はタイヤとフェンダーアーチの間に大きなクリアランスを設けていたのでしょうか?

昔のスポーツカーは、今ほどタイヤのグリップ力がなかったので、コーナーリング限界が低かったことが、一つの要因でしょう。また、サスペンションの性能が低かったので、市販車ではある程度ストロークを確保する必要があったのだと思われます。

しかし他にも理由があるようです。

デザインの見せ方の違い

現代の車は、フェンダーぎりぎりにタイヤを配置することで、見た目のワイド感と安定感を演出しています。しかし、昔のスポーツカーは車高を落とさなくても十分にスポーティなスタイルをしていました。

また、その時代によって美しいと思えるデザインの考え方も変わるのでしょう。タイヤとフェンダーアーチの隙間が小さければ小さいほど良い、というのは、現代人の考え方なのかもしれません。

昔の車をみると、タイヤとフェンダーアーチの間が開いていたのと同時に、タイヤは内側にオフセットしている車種が多いことも分かります。

どちらかというとタイヤはフェンダーの少し内側に引っ込めて、フェンダーを張り出させて車幅をアピールする、そんなデザインが当時は人気を集めたいたのかもしれません。

チェーンを巻くため

現代の車でも、特に国産車はフェンダーとタイヤにある程度のスペースが設けられているモデルが多いですよね。よく言われていますが、これは見た目よりも、冬季にチェーンを巻いて走行できるようにと実用上の配慮でもあります。

少し前までは、カタログの画像ではフェンダーとタイヤの隙間が綺麗に埋められていても、実車ではそうでもないということも珍しくありませんでした。

現代のようなゴム製のチェーンが無かった時代は、スポーツカーであっても鉄製のチェーンを巻いて対処しなければならないシーンが多かったのです。

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