LED、HID、ハロゲン...ヘッドライトの光源の種類と違いは?

LEDランプ

※この記事には広告が含まれます

現在、自動車用ヘッドライトの光源には、ハロゲン、ディスチャージ(HID、キセノン)、LEDの3種類が主流です。それぞれに特徴があり、メーカーは車種によって、この3つを使い分けています。それぞれ、どのような特徴があるのでしょうか?また、現在、LEDの次の技術として、注目されているランプがあります。どんなランプでしょうか?
Chapter
ハロゲンランプの特徴
ディスチャージランプの特徴
LEDランプの特徴
次のヘッドランプはレザービーム?

ハロゲンランプの特徴

ハロゲンランプは、電球内部に不活性ガスとハロゲンガスを封入して、フィラメントに通電した際に発光する光を利用したランプです。

自動車の世界では、1960年代に登場。明るくて寿命が長いことから、注目を集めますが、実際に普及するのは1980年代になってからでした。

その後、現在も自動車用ヘッドランプの主力光源として世界中の自動車で使用されています。通常のハロゲンランプよりも明るいハイパワーハロゲンも人気です。メリットは交換費用が安くて手軽であること。ハイパワーハロゲンでも、電球1個数千円で購入することができます。

また、ユーザーが自分で交換できる手軽さも大きなメリットです。寿命は使用状況によってかなり差がありますが、約300〜500時間と言われています。

ディスチャージランプの特徴

フィラメントの発光に頼らないランプで、発光管とよばれる容器のなかに、一対の電極が配置され、蛍光灯のように電極間で放電するときの発光を利用しています。HID、キセノンランプとも呼ばれます。

明るく消費電力が小さいことが最大のメリットですが、独特のクールな光を求めて、ドレスアップ目的でハロゲンからディスチャージ式に交換するユーザーも多いようです。ちなみに、対向車のライトが異常に眩しいと感じたら、それはおそらくディスチャージランプです。

ディスチャージランプは、点けたり消したりを繰り返すと、寿命が極端に短くなるという特性があり、ユニット型の場合、ランプ交換には3〜5万円以上かかるケースも多いので、消さないようにしているユーザーも多いようです。

LEDランプの特徴

ヘッドライトの光源に世界で初めてLEDを採用したのは、2007年に発表されたレクサスLS600h(ハイブリッド)でした。日本のランプメーカー小糸製作所が開発しました。

当初はハイブリッド車や電気自動車での使用が想定されていたようですが、消費電力が小さいことから、現在では一般的なガソリン車にも装着されるようになっています。

点灯した瞬間に最大光度を得られて、通常の使用状況であれば車を買い替えるまで、ほぼメンテナンスフリーという点がメリットです。

また最新のモデルでは、コンパクトなLEDとコンピュータ制御技術を組み合わせて、前走車や対向車を眩惑する部分だけを落として照射したり、コーナーの向き(ステアリングの切った方向)に角度を変えるランプが採用されるようになっており、ドライバーはハイ/ローの切り替えや、オン/オフを行う必要がなくなっています。

さて、2017年現在、LEDの次の技術として、注目されているランプがあります。どんなランプでしょうか?

次のヘッドランプはレザービーム?

LEDの次の技術として注目されているのが、レーザーライトです。レーザーライトはレーザーダイオードを光源とするもので、すでに採用を開始しているBMWの発表によれば、大きさは通常のLEDの1/10ながら照射範囲はLEDの約2倍。BMWのハイビームでは、LEDが約300mであるのに対し、最大600mとなっています。

また高効率といわれるLEDよりも30%も優れたエネルギー効率も特徴。BMWでは、i8や7シリーズのハイビームに利用しています。

ハロゲン、HID、LED...それぞれにメリット・デメリットがありますが、自動車のヘッドライトは、明るいほど夜間の視認性もアップします。しかし、同じ車種であっても車格でヘッドランプを変えているモデルもあります。

危険回避や交通事故の減少に大きく貢献するパーツだけに、クルマ購入の際には吟味したいものですね。

【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細