タイヤが外れかかったときの原因と対処法まとめ|安全第一で行動しよう

タイヤ

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走行中、タイヤ(ホイール)が外れかかった際、その対処法は当然「すみやかに車を止めること」です。では、外れかかったタイヤを見た時はどうすればよいのでしょうか?今回は、タイヤが外れる理由なども合わせて考えてみましょう。

CARPRIME編集部

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Chapter
タイヤが外れる二つの現象:その原因と正しい知識
車輪脱落(ホイールごと車体から外れる現象)
タイヤ自体の故障(空気圧不足が主な原因)
車輪脱落やタイヤの異常に気付いたら、どうすれば良い?
安全な場所へ停車する
後続車へ危険を知らせ、安全な場所へ避難する(最優先)
専門家へ救助を要請する
タイヤが外れかかっている車を見かけたとき
自身の安全を確保する
安全な方法で通報する

タイヤが外れる二つの現象:その原因と正しい知識

自動車の「タイヤが外れる」というトラブルには、原因も対処法も全く異なる、主に二つの現象があります。安全のため、この違いを正しく理解することが非常に重要です。

車輪脱落(ホイールごと車体から外れる現象)

この現象の主な原因は、単なる「締め付け不足」だけではなく、国土交通省が指摘するように「タイヤ交換時の作業不備」と「交換後の保守管理の不備」という二つの要因が連鎖して起こります。  

作業不備:ホイールと車体の接合面にサビや汚れが残っていたり、トルクレンチを使わずに不適切な力でナットを締めたりすると、走行中に緩みが生じる原因となります。  

保守管理の不備:タイヤ交換後、50~100kmほど走行すると、部品がなじんで必ず緩み(初期なじみ)が発生します。この緩みを締め直す「増し締め」は、事故を防ぐために不可欠な安全工程です。この増し締めを怠ることが、脱落事故の大きな原因となっています。

タイヤ自体の故障(空気圧不足が主な原因)

一方、タイヤの空気圧が不足していると、ホイールごと外れるのではなく、タイヤ自体が以下のような危険な故障を起こすことがあります。

バースト(破裂):空気圧が低いまま高速走行すると、タイヤが波打つように変形して異常発熱し、突然破裂することがあります。  

ビード落ち:極端に空気圧が低い状態でカーブを曲がるなどすると、タイヤの縁(ビード部)がホイールのリムから外れ、一気に空気が抜けてしまいます。

これらの全く異なるトラブルを防ぐため、日頃から定期的な空気圧チェックと、タイヤ交換後の必須作業である増し締めの両方を欠かさず行いましょう。

車輪脱落やタイヤの異常に気付いたら、どうすれば良い?

運転中に「ゴトゴト」という異音や異常な振動など、タイヤの異常の兆候に気付いたら、二次事故を防ぐため、以下の手順で冷静に行動してください。

安全な場所へ停車する

ハザードランプを点灯させて後続車に異常を知らせ、急ブレーキや急なハンドル操作を避けながら、ゆっくりと路肩や非常駐車帯など安全な場所へ車を移動させます。

後続車へ危険を知らせ、安全な場所へ避難する(最優先)

停車後に車内で待機したり、すぐに点検を始めたりするのは大変危険です。以下の行動を最優先してください。

後続車への警告:安全を確認しながら車から降り、停止表示器材(三角表示板)や発炎筒を、車両から50m以上後方の見やすい位置に設置します。特に高速道路上では、停止表示器材の設置は法律で義務付けられています。  

安全な場所への避難:警告措置が終わったら、運転者も同乗者も全員、速やかにガードレールの外側など、絶対に安全な場所へ避難してください。後続車に追突される二次被害を防ぐため、車内や車のすぐそばに留まってはいけません。

専門家へ救助を要請する

安全な場所へ避難してから、JAFやご加入の自動車保険に付帯するロードサービス、または道路緊急ダイヤル(#9910)に連絡し、状況を伝えて指示を仰ぎましょう。ホイールナットの緩みや部品の損傷が疑われる場合は、絶対に自己判断で走行を再開せず、プロの整備士の到着を待ってください。

タイヤが外れかかっている車を見かけたとき

走行中に、他の車のタイヤがぐらついているなど、危険な状態の車両を見かけた場合は、ご自身の安全を守りつつ、以下の方法で対応してください。

自身の安全を確保する

まずは、その危険な車両との車間距離を十分に確保し、絶対に近づかないようにしてください。危険を知らせようと無理に追い越したり、並走したりする行為は非常に危険ですのでやめましょう。

安全な方法で通報する

クラクションを鳴らしたり、窓を開けて叫んだりして直接ドライバーに知らせようとする行為は、相手に意図が伝わらずトラブルになったり、「あおり運転」と誤解されたりする危険性があるため、絶対に避けてください
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