スバル WRX S4がフラッグシップモデルとしてさらに磨きがかかったその内容とは?

スバル WRX S4 2017

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スバルのスポーツセダン、フラッグシップモデルとしてラインナップされているWRX S4の改良が発表されました。今回は、どんな進化を見せてくれるのでしょうか。

*2017時点の情報です
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スバル WRX S4について|より熟成されたWRX S4
スバル WRX S4について|進化を続けるアイサイト
スバル WRX S4について|日本限定モデルであるWRX S4の存在意義

スバル WRX S4について|より熟成されたWRX S4

2017年7月3日、スバルはWRX S4のマイナーチェンジを行い、8月から販売を開始することを発表しました。この新型WRX S4は、同時に発表されたレヴォーグ同様、「アイサイト・ツーリングアシスト」を塔載しています。

加えて、フロントグリルおよびフロントバンパーのデザインを変更するとともに、ヘッドライトとフロントフォグランプをLED化。ホイールデザインも変更し、シャープな印象を強めました。

なお、ヘッドライトはステアリング連動型となっており、より夜間での進行方向の視認性が向上しています。

インテリアに関しては、8インチのナビに対応したセンターパネルを始め、細かいところでブラッシュアップが行われています。

同時に改良が発表されたレヴォーグは、パワーユニットおよびプラットフォームを同じくする兄弟車ですが、エクステリアデザインの違いで、それぞれのキャラクターを引き立たせている興味深いところです。

■WRX S4 スペック
エンジン…FA20型 水平対向4気筒 2.0L DOHC 直噴ターボ
最高出力…221kw(300ps)/5,600rpm
最大トルク…400Nm(40.8kgm)/2,000-4,800rpm
車両重量…1,540kg
JC08モード燃費…13.2km/L(12.4km/L ※GT-Sモデル)

スバル WRX S4について|進化を続けるアイサイト

ステレオカメラ機構を使用し、高い安全性能が評価されているアイサイト。今回のWRX S4に搭載されたアイサイトは、Ver.3にツーリングアシスト機能を追加したものです。

このツーリングアシストは、0〜約120km/hの幅広い速度域で、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動でアシストするもので、区画線と先行車の両方を認識することで、渋滞から高速巡航まで、ドライバーの負担を軽減するもの。

これまでは、60km/h以上の速度でのみ作動していたものを、0km/h~に変更したことで、実質、国内では実用速度域のすべてで作動するものとなりました。

これにより、渋滞時のみならず、ドライバーの疲労・負担や不注意による誤操作を減らし、事故を未然に防ぎます。

また、後退時自動ブレーキシステム、フロントビューモニター(GT-S EyeSight に標準装備)など、ツーリングアシスト以外でも進化を遂げています。

スバル WRX S4について|日本限定モデルであるWRX S4の存在意義

今回、発表されたWRX S4は、基本的に日本国内仕様です。スポーツ志向の強い、やや尖がったWRX STIよりも、マイルドで、よりコンサバなスポーツセダンとして、幅広い層にアピールするモデルと捉えることもできます。

スバルが発表している月販目標台数は325台。同じくマイナーチェンジが行われたレヴォーグの目標台数が2,000台という点を考えると、国内ユーザーの嗜好の変化がセダンに向いていないことが垣間見えます。

とはいえ、所有するのにはある種の割り切りが必要なWRX STIに対し、S4はハイスペックかつファミリーユースでも充分に使える性能を備えています。また、なによりこの時代に221kW(300ps)というハイスペックを誇るAWDスポーツセダンを変わらずリリースし続けるスバルに、拍手を送りたいところです。

■WRX S4 販売価格(税抜)
・2.0GT EyeSight…312万円~
・2.0GT-S EyeSight…346万円~

さらなる熟成で快適性もアップしたWRX S4。より評価を受けてしかるべきモデルといえるでしょう。
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