マークXが生産終了!? 新型カムリと統合されるという噂は本当なのか?
更新日:2024.09.09
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マークXとしては2世代ですが、前身のマークII時代を含めると11世代に渡って、進化、販売が続けられてきたトヨタ マークX。1968年に誕生し、50年にも渡り販売されてきたトヨタ屈指のビッグネームです。しかし、そんなマークXの廃止がささやかれています。しかもキャラも車歴もまるで違う、新型カムリに統合されるとの噂。はたして、本当なのでしょうか?
2017年夏、新型カムリ発売開始!
2017年1月、北米国際自動車ショー(デトロイトショー)で発表された新型カムリが、この夏より日本国内でも発売開始になります。7月から発売との噂もありますが、待っても9月にはデリバリーが開始されることでしょう。
新型カムリの概要は、すでに既報の通りですが、販売チャンネルが従来のカローラ店に加え、ネッツ店とトヨペット店、さらに東京地区のみながらトヨタ店でも取り扱いを開始します。
これまでカムリを扱ってなかったネッツ、トヨタ店が加わり、さらにマークXを販売してきたトヨペット店まで販売を行うという戦略は、トヨタのカムリに掛ける意気込みを感じますね。それと同時に、駆動方式が異なるとはいえ、同じセグメントに位置するマークXの存続が、がぜん気になってきます。
新型カムリの概要は、すでに既報の通りですが、販売チャンネルが従来のカローラ店に加え、ネッツ店とトヨペット店、さらに東京地区のみながらトヨタ店でも取り扱いを開始します。
これまでカムリを扱ってなかったネッツ、トヨタ店が加わり、さらにマークXを販売してきたトヨペット店まで販売を行うという戦略は、トヨタのカムリに掛ける意気込みを感じますね。それと同時に、駆動方式が異なるとはいえ、同じセグメントに位置するマークXの存続が、がぜん気になってきます。
マークIIからマークXへの歴史
マークXといえば前身のマークIIが大人気でした。バブル期、一億総中流社会の象徴として「白いマークII」がもてはやされ、1990年には年間30万台を生産するほどでした。
その後、バブル崩壊による景気後退、車体サイズの肥大化、排気量の拡大、ユーザーのライフスタイルの変化といった要因が、販売に影を落とします。
2000年始めには、兄弟車のクレスタをヴェロッサに置き換える施策も行われましたが、販売は回復しませんでした。そして2004年、マークIIはマークXとして生まれ変わりました。
マークXは、クラウンとシャーシを共有し、フォーマルなクラウンに対しスポーティなセダンという位置づけで、棲み分けを図ります。ところがスポーツセダン需要は、クラウンに設定されたアスリートに集中します。
さらに、2005年にはレクサスのIS、GSが揃ってモデルチェンジするなど、グループ内に競合相手が多く、存在感を発揮できなくなったマークXのここ数年の販売は低迷を続けています。
またマークXは、アッパーミドルクラスのイメージが強く、FR需要が高いプレミアムクラスのユーザーには受け入れられなかったことも低迷の原因でしょう。日本国内では、カムリ以上クラウン未満のFR車に、需要がなかったというわけです。
その後、バブル崩壊による景気後退、車体サイズの肥大化、排気量の拡大、ユーザーのライフスタイルの変化といった要因が、販売に影を落とします。
2000年始めには、兄弟車のクレスタをヴェロッサに置き換える施策も行われましたが、販売は回復しませんでした。そして2004年、マークIIはマークXとして生まれ変わりました。
マークXは、クラウンとシャーシを共有し、フォーマルなクラウンに対しスポーティなセダンという位置づけで、棲み分けを図ります。ところがスポーツセダン需要は、クラウンに設定されたアスリートに集中します。
さらに、2005年にはレクサスのIS、GSが揃ってモデルチェンジするなど、グループ内に競合相手が多く、存在感を発揮できなくなったマークXのここ数年の販売は低迷を続けています。
またマークXは、アッパーミドルクラスのイメージが強く、FR需要が高いプレミアムクラスのユーザーには受け入れられなかったことも低迷の原因でしょう。日本国内では、カムリ以上クラウン未満のFR車に、需要がなかったというわけです。
新型カムリ発売により廃止が見込まれる車種
新型カムリの発表により、マークXの他にも、SAIとレクサス HSも廃止が見込まれる車種として取り沙汰されています。
従来モデルもハイブリッド専用車として国内販売されてきたカムリが新型に変わるタイミングで、前述3モデルのリプレイスにしようというわけです。
廃止タイミングは、新型発表1年後とされていますので、早ければ2018年夏、遅くとも2018年度中と考えられます。
従来モデルもハイブリッド専用車として国内販売されてきたカムリが新型に変わるタイミングで、前述3モデルのリプレイスにしようというわけです。
廃止タイミングは、新型発表1年後とされていますので、早ければ2018年夏、遅くとも2018年度中と考えられます。
2018年にはトヨタの大物がモデルチェンジ予定!
その2018年は、トヨタの顔ともいえるクラウンがモデルチェンジ予定です。東京モーターショー2017では、次期新型クラウンのコンセプトモデルの展示が期待されています。
次期クラウンのロイヤル/アスリートシリーズは、メインのエンジンが、3.5L V6から2.0Lの直4にダウンサイズされるとの噂です。
2.0LのFR車といえば、バブル期に大人気だった「白いマークII」のポジションです。そう、マークXの役割は次期クラウンがはたすとも考えられます。
カムリは元来、セリカのセダンバージョンとして誕生し、その後ファミリーカーとしての色合いを強めたモデルです。それに対しマークXは、クラウンの兄弟車。前身のマークIIもコロナの上級車、クラウンの弟分的存在でした。マークXの後継車には、新型カムリより次期クラウンのほうが、似つかわしいように思います。
次期クラウンのロイヤル/アスリートシリーズは、メインのエンジンが、3.5L V6から2.0Lの直4にダウンサイズされるとの噂です。
2.0LのFR車といえば、バブル期に大人気だった「白いマークII」のポジションです。そう、マークXの役割は次期クラウンがはたすとも考えられます。
カムリは元来、セリカのセダンバージョンとして誕生し、その後ファミリーカーとしての色合いを強めたモデルです。それに対しマークXは、クラウンの兄弟車。前身のマークIIもコロナの上級車、クラウンの弟分的存在でした。マークXの後継車には、新型カムリより次期クラウンのほうが、似つかわしいように思います。
新型カムリはマークXを統合するのか?
解釈の違いになるかもしれませんが、マーケット的な意味合いでは「イエス」です。同じアッパーミドルクラス、スポーティーなデザイン、新型カムリをトヨペット店でも販売するなど、マークXの後継車であることを匂わせています。
一方で、車種の歴史やエンジニアリング的には「ノー」です。この点はダウンサイジングする次期クラウンのロイヤル/アスリートシリーズの方が、後継車として相応しいように思えます。
マークXを完全に統合できる車種など、ありません。マークXの構成要素は次世代トヨタ車に少しずつ引き継がれ、トヨタ車のDNAとなっていくことでしょう。
一方で、車種の歴史やエンジニアリング的には「ノー」です。この点はダウンサイジングする次期クラウンのロイヤル/アスリートシリーズの方が、後継車として相応しいように思えます。
マークXを完全に統合できる車種など、ありません。マークXの構成要素は次世代トヨタ車に少しずつ引き継がれ、トヨタ車のDNAとなっていくことでしょう。