個人でバスを所有するにはいくら必要?必要な手続きを解説

トヨタ ライトバス

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いつかは、バスを所有して公道を走ってみたい!とは、バスマニアが抱く壮大な夢かもしれません。実際、大型バスを個人で所有することは可能なのでしょうか?大型観光バスやマイクロバス、それぞれどんな免許があればよいのでしょうか?
Chapter
バスの運転に必要な免許は大型免許?中型免許?
バスを登録するのに必要な「整備管理者」とは?
バスの車庫証明はどうやってとる?
バスの値段は?
バスの車検や維持費は?

バスの運転に必要な免許は大型免許?中型免許?

ナンバーのついた大型バス。所有するだけで良ければ、自宅などに広い敷地があって車庫証明があればOKです。ナンバーを付けず(登録せず)、置き物=観賞用としてそばに置いておきたいだけなら、車庫証明も当然不要です。

しかし、自分でバスを運転したい!というのであれば当然、免許が必要です。どんな免許が必要なのでしょうか?

  普通 中型 大型
受験資格 18歳以上 20歳以上 21歳以上
乗車定員 11人未満 11人~29人 30人以上
運転できる車 10人以下の乗用車 マイクロバスなど 大型バスなど
ちなみに、普通免許しか持っていない場合の限定中型免許では、マイクロバスを運転することはできません。

ただし、トヨタ コースターなどのマイクロバスがベースのキャンピングカー(定員10名以下)であれば、普通免許しか持っていなくても運転ができます。また、マイクロバスのシートを取り払って定員10名以下に改造すれば、普通免許で乗ることが可能です。

バスを登録するのに必要な「整備管理者」とは?

乗車定員30名以上のバスを公道で走らせるためには、登録(ナンバープレートを取得する)しなくてはなりません。

定員29名以下のマイクロバスであれば、乗用車とあまり変わらない登録方法ですが、大型バスとなると登録の手続きがかなり大変になります。

そのひとつが「整備管理者」の選任です。この整備管理者とは、まず車庫の管理やバスの点検整備を行うため、整備士資格を持っており、バスに関する整備の実務経験が2年以上あることが必須。車両使用の本拠から10km以内に住所があるなどの条件があります。もちろん、業者に委託することも可能です。

ただし、なんらかの方法でそのバスの乗車定員が29名以下になっていれば、整備管理者は不要です。

なぜ、ここまで厳しいのかというと、それは白バス(営業用の緑ナンバーを取得せず、白いナンバーのまま有償でバスを人に乗せるなど不正に営業をすること)対策です。

バスの車庫証明はどうやってとる?

もっとも小さなマイクロバスでも、全長は6m超です。もちろん、大型の観光バスともなればかなりのスペースを車庫として確保する必要が出てきます。

バスを自家用自動車として登録するには、乗用車同様、保管場所までの距離が2km以内というルールがあります。しかしキャンピングカーとして登録する場合はその限りではなく、保管場所法の特例で認定されたモータープールに駐車するならば自宅から2km以内という条件が外されます。

バスの値段は?

観光型バス 3000万円~1億円超(仕様によって大きく異なります)
路線型バス 2000万円〜
中型送迎バス  1200万円~
マイクロバス 600万円~

これらは新車の場合の価格ですが、中古車ならばぐっとハードルは低くなります。安く大型バス探すなら、専門に扱っている中古業者で探してみるのが良いでしょう。もちろん、諸条件をクリアすれば個人であっても売ってくれます。

バスの車検や維持費は?

大型自動車(自家用)の車検は、1年ごとになります。また、3か月毎に定期点検を行うことが必要。車検費用は、点検整備代が約20〜25万円+諸費用10万円前後といわれています。

当然ですが、燃費はかなり悪く、2〜5km/Lです。ガソリンタンクは、300〜400L。乗車人数によっても燃費は大きく変わりますが、ちょっと動かしだだけでも結構な燃料代になりそうです。

バスは個人でも購入、所有が可能ですが、手続きや維持の煩雑さは、乗車定員が30名以上か29名以下かによって大きく変わるようです。
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