ポルシェが世界初採用したブレイデッドカーボン製ホイールとは?

ブレイデッドカーボンファイバーホイール

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自動車の進化において、「素材」というのは非常に重要な要素のひとつです。いわば、軽く、強度・耐久性のある素材の追及は、終わることを知らないともいえるわけですが、そんな最中、ポルシェが、カーボンホイールを市販車のオプションパーツとして用意したのです。
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世界初超軽量!ブレイデッドカーボンファイバーホイール
ポルシェ911ターボS エクスクルーシブシリーズのスペックは?

世界初超軽量!ブレイデッドカーボンファイバーホイール

2017年8月18日、ポルシェは世界の自動車メーカーとして初めてブレイデッドカーボンファイバーホイールを、“911ターボS エクスクルーシブシリーズ”のオプションとして販売することを発表しました。

フロント9J×20/リア11.5J×20のブレイデッドカーボンファイバーホイールは、標準仕様のアルミホイールより20%軽量で、約8.5kg軽くなっているというシロモノ。バネ下重量の軽減によってロードホールディング性能が改善され、運動性能に大きく寄与する武器となるのはいうまでもありません。ちなみに強度は20%アップしています。
このホイールは2つの工程で製造がなされており、まずホイールセンター部が200以上の部品を組み立て、しかも手作業によるものなのだとか。

そしてもうひとつ、リムベースはカーボンファイバーを編み込むで製造されます。これには、世界最大の大きさを持つカーボンファイバーを網組む(ブレイディング)専用マシンが使用されています。

その後、ホイールセンター部をリムベースに編み込み、熱処理が加えられた後、センターロックが挿入されると完成となります。

まさに現代の先端技術、素材を使用して生産されたのがブレイデッドカーボンファイバーホイールというわけです。この製造テクノロジーにより、カーボンの材料構造はさらに密度が高くコンパクトになり、剛性が向上。さらに、材料を効率的に使用できることから、無駄を減らすというメリットもあるそうです。
ポルシェによると、ドイツでのオプション販売価格は15,232ユーロということですから、日本円にして約200万円(1ユーロ=130円換算)のオプションホイールということになります。

ポルシェ911ターボS エクスクルーシブシリーズのスペックは?

今回、新素材を活用した世界初の超軽量ブレイデッドカーボンファイバーホイールが、オプションとして用意される911ターボS エクスクルーシブシリーズはどんなクルマなのでしょうか?スペック等をご紹介します。

■ポルシェ911ターボS エクスクルーシブシリーズ スペック
・ボディサイズ:全長4,507mm×全幅1,880mm×全高1,297 mm(ホイールベース2,450mm)
・エンジン:3.8L 水平対向6気筒ツインターボエンジン
・最高出力 (EEC):446 kW(607ps)/6,750rpm
・最大トルク (EEC):750Nm(76.5kgm)/2,250-4,000 rpm
・トランスミッション:7速PDK
・0-100km/h加速:2.9秒
・最高速度:330km/h
・販売価格:33,340,000 円

まさにプレミアムスーパースポーツモデル。通常の911ターボSも超高性能モデルなのですが、さらに27ps出力アップさせており、コスメモデルではないことを証明しています。

それもそのはず、ポルシェは新たに顧客の特注も受けるという「Porsche Exclusive Manufaktur」を2017年に立ち上げました。911ターボSエクスクルーシブシリーズは、いわばその名刺代わりともいえるモデルです。

オーナーは、間違いなく「ブレイデッドカーボンファイバーホイール」を装着するのでしょうか。それがたとえ200万円となるオプション装備であったとしても…。

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